洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

Alice In Chainsについて語らせてくれ

前回の記事でメタルについて書いてから、久々にHR/HM熱が再燃してきました。

systemdamon.hatenablog.com

 

その記事の中でしっかり紹介しきれなかったAlice In Chainsについて今回は語らせていただきます。

 

90年代のアメリカのロックを語る上で絶対に外せないバンドNirvana

そのフロントマン、カートコバーンが亡くなって今年で28年以上が経過していますが、ロックアイコンとして国籍も世代も問わず今なお語られる存在。Nirvanaのドラマーであったデイヴ・グロールFoo Fightersのフロントマンとして第一線で活躍しています。

そんなNIrvanaは「グランジ」というアメリカ・シアトル発祥のロックジャンルの代表格。

他にも有名どころとしてSoundgardenPearl Jamなど。

しかし自分が最も大好きなグランジのバンドはAlice In Chains

他のバンドにはないヘヴィでクセのあるリフ、ダークで美しいメロディ、そして何より麻薬と形容されるレインの歌声

全世界アルバム総売り上げ3500万枚以上を誇る彼らですが、なかなか日本だと名前を目にすることも少ない気がします。

 

左からマイク・アイネズ(b)、ショーン・キニー(dr)、ジェリー・カントレル(g,v)、レイン・ステイリー(v)

 

 

そういう自分も彼らを初めて知ったのは2013年の夏。海外の夏フェスに出演した映像をたまたま見て気に入ったのが始まりでした。

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確か初めて聞いた曲は"Dam That River"(The Dirt収録)だった気がする。

それで気になって当時の彼らの最新アルバム" The Devil Put Dinosaurs Here"の曲を聞いてみたんですよね。

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それがこの曲、"Hollow"。

コーラスが頭に残りやすく、哀愁があってヘヴィーな音で一発で虜になりました。

とりあえずこのアルバムと、彼らの最も売れた2nd「The Dirt」を購入。

当時高校生でお金もなく、この二枚を繰り返し聞いていましたね。

 

 

 

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そんな2ndアルバムの最後に収録されている"Would?"はNIrvanaの"Smells~"に並ぶグランジの名曲だと思います。

重くダークなバースからのコーラスのレインの叫びは何度聞いても鳥肌ものです。

 

彼らのバイオグラフィはWikipediaなどに詳しく載っているのでここでは紹介しませんが、レインは2002年にドラッグのオーバードーズで亡くなってしまっています。

自分が聴き始めた頃には既に新ボーカルのウィリアムで2枚(4th" Black Gives Way to Blue"、5th" The Devil Put Dinosaurs Here")をリリースしていたので、レインももちろん好きですが、最新のアルバムも違和感がなく聞けました。

というか決してレインに似せたボーカルではないにもかかわらずここまでAICサウンドにマッチしているウィリアムが凄すぎる

 

2014年には単独来日公演も行いました。ギリッギリでまだ大学上京前で行けなかったんですよね、、今思うと無理してでも行けば良かった、、

 

上京後、買えていなかったAICの残り全てのアルバムを購入。

彼らのデビューアルバム、1990年作品の「Facelift」もようやく聴きました。

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このアルバムまだメンバーが23、24くらいの時のアルバムなんですよね、、

センスの塊のようなアルバム。2ndのダークさとはまた違う、激しいですがどこか繊細さも垣間見れる傑作です。

 

3rd「Alice In Chains」はUSアルバムチャート1位を獲得したアルバム。

ジャケットはAICのみならず数あるアーティストアートワークの中でも最も好きかもしれない。

(日本版では残念ながらジャケが差し替えになってしまいましたが、その経緯はwikipediaに詳細ありますので気になる方は検索してみてください)

 

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こんなグランジの中でも一際ダークなイメージの彼らですが、元々はビシッと髪を整えてグラムメタルをやっていたらしいから驚き。

↑はDavid Bowieの"Suffragette City"のカバーですが、全く雰囲気の違うポップなAICを聞くことができます。初期にレコーディングされたものですが正直これはこれでめちゃくちゃかっこいい。

 

 

 

そして「Jar of Files」。こちらもEPでありながらUS1位を獲得した作品。

 

Jar of Flies

Jar of Flies

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こちらの1曲目"Rotten Apple"自分がAICの中で最も好きな曲かもしれない。

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曲名はRotten(腐った)とありますが自分が今まで聞いてきた曲の中でも最も美しい曲だと思う。

落ち着いたレインのトーンにジェリーの特徴的なギターの音色、マイクの這うようなベースとのハーモニー、どこか寂しげのあるサビのメロディー。本当に言いようのない奇跡の曲です。

歌詞もレインの内の叫びが現れていて感動する。

毎回聞いていて心が洗われるような気分になります。何か辛い時、気分が暗くなった時によく聴く曲です。

 

同EP収録の"No Excuses"はアコースティック調で彼らの曲の中でも最も聴きやすい爽やかな曲。

途中のギターソロが聞いていて本当に気持ちいい。

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2014年以降来日をしていないので、ライブを見た経験もないのですが次来たら絶対に生で見たい。

2018年リリースで今の所の彼らの最新作「Rainier Fog」ももちろん聞きましたし、ジェリーのソロアルバムも一通り聴きましたが、やっぱり自分が初めて聞いたウィリアムボーカルの5thアルバムとレイン期のアルバムばかり聞いてしまいます。

 

似たようなバンドが決していない完全唯一無二のロックバンド、Alice In Chains

Metallicaをはじめ彼らより上の世代のバンドにも大きく影響を与えた彼らのアルバム、サブスクなどで気軽に聴けるかと思いますのでぜひ聞いてみてほしいです。

ハマる人にはハマる中毒性があります。