2023年3月25日(土) 幕張メッセにて2017年ぶりに開催されたパンクロックのフェス、PUNKSPRING 2023に行ってきました。
お目当てはなんといってもヘッドライナーのMy Chemical Romance。
音楽好きになった中2の頃(2009年)以来のファンですが2013年の解散、再結成後のダウンロードフェス2020(ヘッドライナーで来日予定だった)の中止とタイミングが合わず今回ようやくようやく生で見る機会となりました。
パンスプを機にMCRを一通り聞き直し、学生の頃ハマりにハマっていた頃を思い出したり、彼らの歌詞のメッセージが今の自分に改めてダイレクトに響いて予習の段階で泣きそうになる笑
自分としてもFOBがヘッドライナーを務めた2015年以来二回目のパンクスプリングの参加で、今回は去年一緒にサマソニに行ってくれた友達と一緒に行くこととなりとてもこの日を楽しみにしていました。
が、日頃の仕事のストレスからでしょうか?デスクワークの弊害からでしょうか?
前日24日に背中が猛烈に痛くなり動けなくなるという今まで経験したことがない症状に。
本当に自分の身体ボロボロだなと感じつつ病院に行って薬をもらう。
正直25日朝、万全ではありませんでしたが痛みに耐えつつ会場の海浜幕張へ向かう。
会場付近で友達と昼飯を食べた後、いよいよ15時過ぎごろ会場へむかう。
イベント自体は昼前からやっていますが↓のタイムテーブルをみて友達と15時すぎくらいでいいなという事に。
体調は悪い。はずでしたがやっぱりフェスのこの雰囲気たまりません。
アドレナリンとフェスの雰囲気が不思議と自分を元気にしてくれました。不調の最良の治療方法はフェスに行くことかな?
ここ最近はライブやクラブでしか飲まないお酒をぐいぐい飲んで(自分たちにとって)最初のアクトThe Interruptersを見ます。
The Interrupters
カリフォルニアからRancidに見出されたスカ・パンクバンド。
個人的にMCR以外のアクトでは一番楽しみだった彼ら。2日前くらいに付け焼き刃で予習をしていた彼らですが昨年リリースされたアルバム「In the Wild」を筆頭にとてもノリが良くキャッチーで踊れるスカバンドで一気に興味が湧きました。
バンドの演奏にトロンポーンが加わり既にフルスロットのイントロからすかさず"Take Back The Power"で一気に大盛り上がり。
自分が予習の段階でどハマりした一番好きな曲"In the Mirror"、メロディーがドラマチックで胸に響く"Raised By Wolves"と新譜から好きな曲を聞けたし、Billie Eilishの"Bad Guy"は誰しもが知る名曲のカバーでハイライトだった。
ボーカルエイミーさんのハスキーで力強い声、そしてそれを支える(トロンボーンのサポートも含めて)メンバーの演奏力と分かりやすく楽しい楽曲たちに踊りっぱなしです。
ラストの"She's Kerosene"まで一気につけ抜ける爽快なパフォーマンス。ただただ楽しさだけが残るライブに益々彼らを好きなってしまった。
単独も行きたい!
The Interruptersを見終わった後は物販を回ったり(ほとんど売り切れてたけど)お酒を飲んで会場を回ったりしてた。
ステージが二つ並んで交互にライブを行うスタイルのパンスプでは既にSimple Planのライブが始まっていた。
3rdアルバムの「Simple Plan」は割と好きで昔聴いていましたが、他はシングルをちょこっと聴く程度でそこまでファンってわけではなかったのですが生の"Perfect"はやっぱいいね。
Smash Mouthの"All Star"のカバーで気分も上がっていたらまさかのThe Killersの"Mr.Brightside"を完コピ!申し訳ないけどSimple Planの楽曲以上にこのカバーにテンション上がってしまった。
エンターテイナーな見ていて楽しいライブでした。
ここで腹ごしらえや、しばし休憩を挟んで次のアクト"Bad Religion"へ。
同じステージで行われるMCRを前の方でみたいということもあってライブ後半からアリーナ前方に進んでいく。
予習も間に合わず数曲しか知らない状態でしたが流石1980年から第一線で活動しているパンクの大御所。飾り気のなく渋いパフォーマンスでしたが職人のようでめちゃくちゃかっこよかった。
ラストの"American Jesus"は友達と一緒に大盛り上がりでした!
Bad Religionが終わり、約30分の転換の時間少し緊張してきました。
ずっと昔から好きだったので勝手に生で見てる感覚だったのですが、もうすぐマイケミが目の前でライブをするという不思議な感覚。
モニターにはMCRからのお客さんに向け優しいメッセージ↓。
開始5分ほど前にスクリーンや音を使った演出もはじまりいよいよMCRのライブが始まります!
My Chemical Romance
ライブは新曲"The Foundation of Decay"よりスタート。
メンバー全員黒っぽい衣装で統一していましたが、その中でもフロントマンジェラルドは上はジャケットにネクタイ、下はスカート(?)のような衣装。化粧も施して2ndアルバム「Three Cheers for Sweet Revenge」をなんとなく思わせる。
そんな2ndアルバムより"I'm Not Okay"を2曲目で早速投下!
自分も周りのお客さんも待ってましたかの如く盛り上がって一緒に歌います。
少しジェラルドのボーカルの音が小さい気がしましたがライブが下手として知られるMCRですが声は出ている方だと思う。
解散直前に発表したアルバム未収録の"Boy Division"はMCR初期っぽい雰囲気のある疾走感のあるナンバー。続く"Give 'Em Hell, Kid"、"The Ghost of You"と2ndからの選曲が続き、スウィートリベンジ好きの自分得な曲順。
個人的に驚いたのは1stから"Our Lady of Sorrows"を披露したこと。
ここ最近の彼らのセトリはあえて確認しないようにしていたので、唐突なイントロのリフに(周りはあまり反応していませんでしたが)思わず歓声が漏れてします。
実は1stで一番好きなこの曲。この日一番自分がアガッタ瞬間かもしれない。
ライブもまだ中盤で唐突に始まったのがみんな待っていた大名曲"Welcome to the Black Parade"!半音下げにしていたのもあり、少し遅れてこの日一番の大歓声!
絶対に後半に披露する曲だと思っていたので友達と「もう終わりじゃないよね笑?」って確認しつつ、イントロ大合唱しました。
中学生の頃を思い出しノスタルジックな気分に浸りながらブラックパレードの演奏を目に焼き付ける。ジェラルドも頑張って声出していた気がします。
"it's not a fashion statement it's a deathwish"、 "bury me in black"と2ndからの曲が続き( "bury me in black"はデモバージョンが日本版ボーナストラックで収録)割とマニア向けのセトリだな〜なんて上から目線で笑、感心していると"Teenager"ではまたしても大合唱が起こります。
4thで一番好きな楽曲では"DESTROYA"ではジェラルドが白目を剥きながら憑依されたように歌っていた姿が印象的でした。
しかし、今回のツアー(?)ではジェラルドが曲間にサンプラーだか遠くて機材は分かりませんでしたが操作して奇妙な雑音やボコーダーで不気味な雰囲気を演出しつつ次の曲へ向かうパフォーマンスは今までになかったと思う試み。少しテンポ悪くも感じましたがやはり次のマイケミの向かう方向性はダーク路線か?
やったらいいな〜なんて思っていた3rdから"This Is How Disappear"。サマソニ2009でヘッドライナーで出演した時の映像がかっこ良すぎて何度も繰り返し見ていたのですが生で体験できて感無量。背中が痛いのに久々にヘドバンした気がする。
自分が中学時代にPVを見て一目惚れした一番大好きな曲"Helena"はライブアレンジで観客を盛り上げる。思い入れのあるこの曲に泣きそうになりつつ一緒に歌えて本当によかった。
"Mama"は思ったより人気で周りの反応が合唱がすごかったな。確かにアルバムで聞くよりもライブ映えしてよかった。
そして待ちに待った"Famous Last Words"。最初の出だしから一緒に歌いました。
この曲に限った話じゃないけど昔から馴染みのある曲ばかりで一緒に歌うのが本当に楽しい。
ギターソロ、そしてその後のI see you lying next to me~と続くところとあまりにエモすぎて感動する。
この曲が本編ラストでアンコールはなんとまた1stから"Vampires Will Never Hurt You"。
みんな携帯のライト機能を使って光が綺麗だった"The Kids From Yesterday"で団大円の締め。もう90分経ったのかと思うほどあっという間の夢のような時間でした。
夢の中にいるようなふわふわとした感触で帰路につきます。
友達が大好きな"Nanana"を披露しなかったのは残念ですが前述した通り2ndファンの自分にとっては大満足のセトリだった。ちょっと渋いというかマニア向けな気もしましたが、それでもシングル曲の普段やる曲はある程度披露したのでは。
ライブが上手くないで定評のある彼らも2011年にUKのレディングフェスのヘッドライナーを務めた時はブライアンメイもゲストに参加しだいぶ成長したと感じたのですが、昨年の復活ライブの映像を見たら「あれ?」て思っちゃったほど勢いがなかったのでそこまで大きな期待はしていなかったのですが、曲が身体に染み付いていてイントロなった瞬間にほとんどの曲でノリっぱなしでした。やっぱり生で見るのはいい。
2ndの頃を彷彿とさせるダークな衣装と初期の曲多めの今回のセトリからして、原点回帰を思わせるMCRの今後に活躍に期待したいです。新譜を心からお待ちしています。
会場の音の悪さや、前述したボーカルの小ささが気になったのと、結局あまり前の方で見れなかったのでまた単独で来て欲しい。
結局会場にいたのは6時間くらいでしたが、8年ぶりのパンスプ本当に楽しかったです。
お目当てのMCRはもちろんThe Interruptersをはじめいいライブが見れて満足度が非常に高い。
会場にいる間は背中の痛みも体調の悪さも全く感じることがなかった。
1日経った本日はフェス終わりの気持ちの良い疲労感と余韻に浸っています。
自分にとってライブ、特にフェスは生きる糧だと改めて感じた。
"Welcome to the Black Parade"の歌詞でI'm just a man, I'm not a hero(ただの人間さ、ヒーローじゃない)と語っている彼らですが、僕にとって学生時代のヒーローであり、社会人となって使い果たされている今でも心に響く歌詞とパフォーマンスを見せるMy Chemical Romanceは永遠のヒーローでした。
We'll carry on