タイトルの通り、3月に聴いた新譜を長くならないように(ほぼ)一言でレビューします。
さっそく行きます。
Macklemore - BEN
リリース前から期待していた作品。
ヒップホップの王道とは違うポップな音楽性が魅力の彼ですが今作はインディーポップよりで非常に聴きやすい。
The Lathums - From Nothing To A Little Bit More
前作の方が印象に残る曲は多かったかも。
Masego - Masego
めちゃくちゃお洒落なR&B
Suzanne Vegaの曲のメロディーを引用している"What You Wanna Try"が特にお気に入り。
Hanakiv - goodbyes
ポストクラシカルのニューカマー、エストニア出身Hanakivのデビューアルバム。
神秘的で美しいアンビエント感のある新人とは思えない傑作。
Yves Tumor - Praise A Lord Who Chews But Which Does Not Consume
ビジュアルがなかなかぶっ飛んでいるアメリカ出身のシンガーの最新作は音楽もかなりイカれている。前は電子音楽やR&Bのイメージだったんですけど今作はかなりロックンロールな仕上がりかつ彼の実験的なアイデンティティーもしっかり受け継がれている傑作。ぶっ飛んでるけど一番彼の作品で聴きやすいアルバムでもある。
レコード(5月発売予定)で欲しかったけど待てなかったのでTシャツ付きのCD買いました。
M83 - Fantasy
何かに似てるな〜と思いながら聴いてたら思い出しました。Mobyっぽい?違うかな?
Unknown Mortal Orchestra - V
14曲、約1時間というボリューム。
彼らのアルバムの中でも最もメロウでじっくり聞かせる楽曲が多くネオサイケデリックを堪能できる傑作でした。個人的に一番好きなアルバムかも。
100 gecs - 10,000 gecs
新時代のハードコアって感じで斬新。こういうジャンルにしてはPitchfork高得点なのが珍しいなと思いましたが聞けば納得。
エモパンク、ヒップホップ、エクスペリメンタル、電子音楽などが混ざった超オルタナティブな作品。
Aly & AJ - With Love Form
2007年に"Potential Breakup Song"って曲で日本でも人気を博したらしいのですが勉強不足で恐れ入ります。存じ上げませんでした。でも現在のカントリー路線の方が当時の音楽より好きだな自分は。特に"After Hourse"がお気に入り。
Fall Out Boy - So Much (For) Stardust
エモなFOBが帰ってきたっていうのが第一印象。
Save Rock and Roll以前を思い出させるバンドサウンドが気持ちい。
これはサマソニで見たくなったぞ、、
Lana del rey - Did You Know That There’s a Tunnel Under Ocean Blvd
とりあえずめっちゃくちゃ歌が上手い。
ライブで聞いたらより気持ち良さそう。
Benny Sings - Youg Hearts
踊れるポップソング路線で聞いていて楽しいアルバム。
ただ特出した楽曲があるわけではなかったところだけは残念。
Depeche Mode - Memento Mori
結成当初からバンドメンバーとして在籍していたフレッチの死去により二人体制となってから初めてリリースされたアルバム。
路線的には2010's以降のダークシンセ路線を継続しているとは思いますが、今作は特に「シンセ」の部分に関して顕著。どことなく80年代中期のDMを彷彿とさせる。
限定盤レコードはファンを泣かせる演出も。
もっともっと聴き込みますが、聞けば聞くほどハマって行きそうな内容。
boygenius - the record
昨年のリリースアルバムでLizzy McAlpineのアルバムを推した自分にとってはこのアルバムも評価しないといけないと感じるフォークポップの傑作。
単純にいいメロディーが多く癒やされます。3人それぞれのハーモニーが魅力的。
てか正直個々のアルバムよりboygeniusでのこの作品が一番好き。
Molina, Talbot, Lofgren, & Young - All Roads Lead Home
昨年リリースした2枚のアルバムも衰えを感じさせない素晴らしいアルバムでしたが、今作も負けず劣らずの傑作。
夕方に散歩しているときや運転している時に聴きたくなる哀愁漂うロックンロール作品。
どこまで制作意欲ある77歳なんだ。
Altın Gün - Ask
中東のエキゾチックな世界へ誘ってくれるアルトゥン・ギュンの新作。
前作からそう音楽性が変わっているわけではないですが、非常にクオリティーの高いサイケデリックは健在。
以上、なんやかんやで長くなりましたが。
これでも聞いたアルバム全部ではないのですが今思いつく限り書いてみました。
結構なリリースラッシュ+ライブの予習などもあり、1枚1枚をあまり聞き込めてないので後でじっくり聴きなおさないと。
3月リリースの新譜で特に良かった5枚は以下のとおり。
Unknown Mortal Orchestra - V
boygenius - the record
Yves Tumor - Praise A Lord Who Chews But Which Does Not Consume
Molina, Talbot, Lofgren, & Young - All Roads Lead Home
FOBやMacklemoreも入れたかったけど本当に激戦のリリースラッシュの月だった!
4/6 追記
毎月↑のように5枚その月の良かったアルバムをピックアップしていますが、これにHanakivの新譜も加えたい。
改めて聞いて一音一音の響き、曲の構成など洗練されてファーストアルバムだとは思えない。
そういえばこの記事が自分が投稿したブログ100記事目らしい。
いつもご覧いただき本当にありがとうございます。
新譜レビューはここまでで、皆様も既にご存知の通りかと思いますが
4月2日、坂本龍一さんの訃報が報じられました。
癌の闘病中だったことは知っていましたが昨年末は"戦場のメリークリスマス"の演奏の映像も公開されていたし自分のペースで活動をまだまだ続けていくと思っていた中での急報にショックが大きいです。71歳でまだまだやり残したこともありでしょう。
何より1月に高橋幸宏さんが亡くなったばかりなのに、、
YMOは昔からちょくちょく聞いていましたが、ソロでは映画やドラマの音楽プロデューサーのイメージが強い坂本さん。
昨日今日はずっとソロの音楽を聞いていました。
日本人離れした才能に国内外から追悼のメッセージが途絶えません。
国籍も世代も超えて絶大な影響を与え愛された坂本龍一さん。
若輩者の私ですが同じ日本人として誇りに思います。ご冥福をお祈りします。
「芸術は長く、人生は短し」本当にその通りだと思う。