5月28日(日)横浜赤レンガで開催された音楽フェス「GREENROOM FESTIVAL 2023」に行ってきました。
名前は前から知っていましたが参加するのは初めてです。
今回の目当てはなんと言ってもヘッドライナーのAUSからルーパー使いのスーパーギタリスト"Tash Sultana"。
サマソニ2019年の2日目は行けなかったのですが、ラインナップ発表後の予習の段階で好きになりサマソニ公演ではサイケデリックなアレンジ、ステージ演出に配信で見ましたが虜になってしまいました。
GREENROOM 2020年で来日予定だったのですが、コロナの影響で中止となてしまい(チケット持ってたのに、、)今回満を辞して初めてライブを見れることに大変楽しみにしていました。
当日はお昼過ぎのゆっくり到着。
赤レンガ付近はブランドの出店や装飾等お祭り感が満載で既に雰囲気が最高だった。
昨年同開催場所で行ったフェス、「ODD BRICK FESTIVAL」に行きましたが正直フェス感で行ったら雲泥の差。さすが歴史も知名度もあるフェスですね。なんか久しぶりに野外フェスに来た感があって良かった。
さすがサーフフェスだけあって、そういう店や客層も多かったです。
というか無料で入れる場所が多くて何ならライブまで見れます。
リストバンド交換をして早速中へ。
オレンジレンジを聴きつつODD BRICKとは結構会場マップが変わっていたので軽く散策をして早速最初のアクトを見ます。
UMI
日本人の母を持つオーガニックなR&Bミュージシャン、UMI。
初めて音源を聞いた時UK っぽい感じだなと思ったのですがシアトル出身、今回は待ちに待った初めての来日公演です。
ライブ前にオーディエンスと一緒に深呼吸をして会場をリラックスさせる彼女。心地良い風が吹いていて気持ちが良いです。
ライブはバックにセレクター(曲によってはギター)一人のみで基本UMI本人のパフォーマンスのシンプルな構成。ですがその分彼女の歌や仕草、表情など全部を体験できて良かった。
音源通りのオーガニックな音とロケーションも相まってチルな気分になります。
予想以上のペラペラの日本語(MC全て日本語でした)で頻繁にお客さんとコミュニケーションをとっていき見ているファンからも「可愛すぎる」との声も。
日本のファン向けに宇多田ヒカルの"First Love"をアコースティックなアレンジでカバーするサプライズも!
最後の"whatever u like"前には、みんなで嫌なことを拳に握りしめて、大声でそれを解き放ってそのまま曲に繋がり大興奮のエンディング。
ライブ後は少し気持ちが軽くなった気がしました。
次の来日はサマソニにですね。ビーチステージは本当に合いそう。楽しみです。
その後は再度会場をウロウロして、少しハナレグミと中納良恵さんを見る。
中納さんは昔サマソニでJUANA MOLINAのゲストで参加で生で見て以来。
やっぱりベテランだけあってステージングも歌も最高ですね。
ROTH BART BARON
Tash Sultanaに次いで今回目当てだった日本の誇るインディーフォークバンド"Roth Bart Baron"。何気に単独公演も行くくらい好きです。
昨年末に発表した新譜"HOWL"の曲を生で聞くのは初めてだったので楽しみでした。
音合わせの段階で既に"糸の惑星"など新譜の曲もやっていて期待大。
"HOWL"、 "KAZE"と新譜からの曲でスタートしたライブはやはり会場の雰囲気とマッチしていて、バンドも大所帯で演奏もうまくめっちゃ心地良すぎる。
新譜からのシングル"赤と青"は ボーカル三船さんの歌声とマッチしてゆらゆらと身体が動きます。
"BLUE SOUL"、"Ubugoe"と前作からのリード曲を挟み"極彩 | I G L (S)"。
自分がこのバンドを好きになったきっかけの曲で今でも一番大好き。歌詞が本当に心にしみます。イントロのドラムのビートも心臓の鼓動のように感じでゾクゾクする。
少し涙目になって全身で楽しみました。
ラストの”
7月に野音でライブがあるそうです。行こうかな。今回で彼らをみるのは三回目でしたが自分のメンタルの部分もあるんでしょうが一番感動したライブでした。
あまりにRoth Bart Baronが良すぎてもう帰ってもいいかななんて思っちゃいましたが笑、ようやくフェスも中盤。
とりあえずようやくの昼飯を食べましたが特に見たいアクトがいるわけでもなく、赤レンガの真横に設営されているステージでOAUをみることに。
フジロックに毎年のように出ているTOSHI-LOWさんですが何気に生で見たことはなかったので。このステージは前方はチケットが必要ですが、無くても後方でライブを見られるステージでOAUも「以前からGREENROOM出演していたのに外に追いやられた笑」と自虐的にネタにしてました。
初めて聴きましたがアイリッシュフォークなサウンドで気持ち良かったです。
途中でOAUを抜けてもう1つの無料で見られるDJブースへ。
結構お客さんも入っていて前方はサイファーのようになっていてめちゃくちゃいい雰囲気。
横浜の海を見つつ踊れました。このブースの近くにもオフィシャルバーがあったら良かったのにな笑
というかDJステージなんだから常に誰かが回しているタイムテーブルにしてくれたら、空いた時間は毎回ここに来ていたのに、、(アクト4人しかいなかった見たいです)
DJに大満足しましたが少し疲れも出てきたので"Mamas Gun"を泣く泣く諦めてメインステージで大トリを待つことに。
Tash Sultana
冒頭でも記載しましたが、前から本当に見たかったアーティストだったのでライブ前から少し緊張してきてしまっていました笑。どこかでお香を焚いていたのか甘い匂いがいい感じ。
SEと共に登場した彼女はルーパーなど機材が集中しているステージセンターにて早速"Big Smoke"を披露。ルーパーを使ってどんどん音を重ねていく。ライブ映像は散々見ましたが本当に人間離れした演奏にもう笑うしかない。
ギターの音が原曲以上にエコーがかかりバックのモニターも相まってサイケ感が増していく中まるで呪文のようなサンプラー音源を重ねてくるアレンジにぶち上がる。ステージにギターを持った神がいるかのように見えた笑
最後はHRさながらのギターソロでステージを駆け巡って次の"Mystik"へ。
ギターはもちろんドラムを叩いて会場を手拍子で煽り、ギターソロならぬサックスを持ち出し会場を自由に動き出す。
ステージ両脇にある高台に置いてあるループスイッチをサックスを弾きながら効果的にon/offを切り替えていきます。どんな発想していたらこんなことをやろうと思うのか、どうして完璧にやりこなせるのか、、本当にびっくりです。
続くチルアウトな"Cigarettes"では縦笛も披露。彼女に弾けない楽器はありません。
"Crop Circles"からはサポートメンバーを含めたバンド演奏。(ドラムの人がめちゃくちゃマッチョガイで笑ってしまった)
サポートを含めた演奏は、よりソフトで落ち着いた曲メインでしたが"Greed"は原曲よりギターが強烈でやっぱりかっこよかった。
途中フュージョンやダブのセッションを挟み本当に彼女に"ジャンル"なんてないんだなと思い知らされます。
新曲"James Dean"も披露。この曲は彼女の楽曲では珍しく(?)インディーロック調で聴きやすいポップな曲ですがそれも逆に新鮮で気持ちがいい。
最後は"Jungle"。自分もよくDJでかけている一番大好きな曲。
レゲエのようなイントロを聞いた瞬間歓声あげてしまいました。とにかく最後にめちゃくちゃ踊りつつ演奏姿を目に焼き付けました。
2バース目はカットされてギターソロにつなげるアレンジでしたが、次はフルで聴きたい!
最後に自分の身体をひっくり返してがむしゃらにギターを弾く彼女が本当にかっこよかった!
アンコールなしで約1時間の演奏。まだまだまだまだ見たかった。本当に一瞬のライブでした。今まで自分が見てきたライブの中でも(いい意味で)トップレベルで変態でとてつもないパフォーマンスだったと思います。どの楽器もどころか歌までめちゃくちゃ上手くてこんな最強のアーティストいるのか?
次はじっくりと単独公演で来てほしい。
初のGREENROOMでしたが目当てだった3アクトどれも最高のライブで本当に大満足のフェスでした。人も思った以上にいて、去年以上にフェスが戻ってきた感じがして嬉しかったな。
家からは遠いですがまた目当てのアクトがいればぜひ来年以降も参加したいです。