US出身のシンガーソングライター、Alex Gの初来日公演に行ってきました。
彼の昨年リリースされたアルバム「God The Save Animals」は多くの音楽メディアの2022年ベストアルバムに選出され話題に。
僭越ながら個人的ベスト2022ベストアルバムでも2位に選出させていただきました。
フォークミュージックを軸にコンテンポラリーな展開や音作り、フォークやロックだけではない、色々な影響を感じる音楽性はAlex Gの「好き」が詰まったようなユニークさがあり、それでいてクオリティーの高い楽曲たちに彼の音楽は初聴ながらハマりました。
そんなAlex Gの初来日。正直彼の過去作品はまともに聞いていませんでしたが勢いでチケット購入。まあライブの日までめちゃくちゃ時間あるしゆっくり予習すればいいかとうかうかしていたら、ほとんど聴き込むことなくライブ1週間切っていた。
11/27 会場は渋谷にあるSpotify O-East。この会場は今年の1月BonoboのDJ SETを見て以来。
なんだか寝不足なのと謎に空腹で体調はイマイチでしたが開演30分前には会場着。
別に後ろの方でゆっくり見ればいいかと思っていましたが、前の方に詰めるようにアナウンスがあり、なんやかんやで下手の前の方に。
19時半過ぎごろいよいよバンドメンバーとともにAlex G登場。
シンプルにギター(一部の曲でキーボードも兼任)、ベース、ドラム、そしてAlex Gという編成。Tiny Deskの時のライブのようにバイオリン奏者がいればなって思ったけどやっぱりいなかった。
新譜より"S.D.O.S"、"Runner"の流れで開幕。
"Runner"の時の歓声がすごかったですね。Alex Gの美声、それを支えるバンドメンバー。めちゃくちゃ素敵。音源よりも全体的にロック色が強く感じ、ギターもオーバードライブをしっかり効かせて冒頭で語ったような、音源とはまた違うAlex Gの「好き」を感じ取れた。
"HOPE"や"SARAH"など旧譜からの楽曲も付け焼き刃ではありましたが予習しておいて良かった笑
バンドでの演奏でグルーヴ感もありゆらゆら身体を動かしながら聞くのが気持ちい。
Alex Gは曲によってはシャウトしたり音源では見せない一面を見れたのが面白かった。
しかも途中でグランジやハードコアっぽさのある楽曲を披露したり、引き出しの多さに驚く(自分の周りはポカンとしてた人多かったけど笑)
"Brick"という曲らしい。音源よりライブの方がだいぶヘヴィでしたよ。
新譜で自分の好きな曲"Immunity"ではキーボードを弾くAlex Gに代わり、ギタリストがキーボードの音量を徐々にマニュアルで大きくしていってフェードインを演出していて笑った。
この曲の最後のジャズっぽさのあるピアノの音色が大好きだったので生で聞けて感動。
"Miracles"、"Forgive"で本編終了。この辺りになってくると前述したシャウトの影響などか声がかなり掠れていて(本人もネタにしていましたが笑)辛そうだった。
アンコールでは、前方にいてよく分からなかったのですがお客さんがスマホの画面を必死にステージに向けていた。多分アンコールの楽曲をリクエストしていたのかな?(アンコールで披露した楽曲はセトリには書いていなかったよう)
アンコールは全て旧譜から披露されましたが好きだった"Snot"や"Southern Sky"を聞けて満足。なんやかんやであっという間の90分でした。
もっと洗練されたステージなのかなと思ったら、いい意味でDIY色の強いゆる〜いステージング。音源のフォークロックな感じを想像していたら割とガッツリロックな音で(スピーカー前にいたので結構頭に響いた笑)色々と予想していた感じとは違いましたが、Alex Gという人をより感じることができた面白いライブでしたね。
また、ゆるいといってもさすがの演奏力でした。ギタリストはギターを弾きながらコーラスも担当していましたが、裏声はまさに女性のボーカルにしか聞こえなかった。
ドラムはめちゃくちゃ力強く叩いていたのが印象的。
ライブの感じ的にフジロックとかめちゃくちゃ似合いそうなので来て欲しいですね。
新譜からは"After All"はAlex Gボーカルじゃないから披露しないにしても(Alex Gの楽曲で一番好きな曲がこの曲ではありますが、、)"Cross the Sea"や"Early Morning Waiting"も聴きたかったし。
あとやっぱりこの会場音はいいね。