洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

Kanye West良すぎてワロタ

久しぶりにただの雑談。

先月リリースされたTy Dolla Signとのコラボ作品「Voltures 1」をきっかけに、そういえば今まで有名曲だけほんの数曲つまみ聴きしていただけで今までしっかりアルバム聞いてなかったなと思い、過去のディスコグラフィーを今更聴きなおしているのですがめちゃくちゃ良いですね。

一応自分でも知っていた楽曲"Power"

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キングクリムゾンの"21st Century Schizoid Man"をサンプリングしているこの曲収録している彼の4枚目のアルバム「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」。

セールス面だけでもなく批評家からも高い評価(Pitchfork誌で驚異の10点満点)を得たこのアルバム、今まで自分が聞いてきたHIP HOPのアルバムの中でも抜群に良い。本当なんで今まで聞いていなかったんだろ。

10年以上前の作品ですが全く古さを感じさせなく、今のR&BやHIP HOPに多大な影響を与えたんだなって後追いながら聞いていて思いました。

 

"All Of The Lights"なんてこんな良い曲合ったんですね。

調べたら確かに昨年RihannaがSuper Bowleのパフォーマンスで披露していた。

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カニエで一番好きな曲になった。

RihannaFergie、Kid Cudi、Alicia KeysElton Johnらが参加って豪華すぎるってレベルじゃないでしょ。

 

 

このアルバム、数曲では親友のBon IverことJustin Vernonも参加

HIP HOPとフォークロック界、それぞれで独自の世界観を醸し出している二人の共演。

このアルバムリリース後も何年もシーンのトップにいるだけありますよね。

 

とりあえず形から入る私はレコード早速買いました。

3枚組計6面のボリュームある内容。

じっくり聞かせていただきます。

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他にも過去作品(実は聞いていなかっただけでCD何枚か持っていたので、、)片っ端から聞いて、まだ全部とは言わなくともこの2週間くらいでだいぶ聞き込んだんじゃないかな。

前から知っていた"Stronger"とか"Gold Digger"以外にも良い曲だらけですね。

これは世間を騒がせる言動や行動をとっても干されずにトップに君臨しているわけだ。

RAP EJさんが詳しく彼の言動とキャンセルカルチャーについて語っていて面白かったので共有。

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HIP HOPって割と昔音源集めていたのでCD結構持ってたりするんですが、聞き込みが浅いんですよね、、

Kendrick LamarとかLittle Simzは大好きでかなり聞いたんですが、それ以外は好きなアルバムや曲以外はほとんど無知だったり。

カニエのおかげで今、過去にないほどにHIP HOP聴きたい欲が強いので今まで聞いていなかった名盤やラッパーの音源もこれを機に聞いていきます。

EminemRihannaAlicia Keysなど一応音源は全てチェックしたと思うアーティストも、正直聞き込み全く足りてないのでこういうHIP HOP、R&Bアーティストを聞いてみる時間も作りたい。新譜ばっか追いかけるばかりじゃなくてね。

そもそも、自分色々な音楽聞いている風でいるけど全く聞いていない有名バンド、アーティスト多いんですよ。

いまだにプレイリスト聞きじゃなくてアルバム単位で聞いているので、一度聞き始めればある程度バックナンバーまで聞いてみるんですが、きっかけがないと有名曲すら知らないなんてざらです。正直。

 

ただここまでカニエにどハマりするとは自分でも驚き。

ネットで調べて彼のプロデュース作品まで聴き漁りましたから。

シカゴ出身のラッパーCommonのアルバム「BE」。

昔ハマった記憶があったのですが、カニエのレーベルから、彼のプロデュース作品だったのですね。HIP HOPに限った話ではないですが、レーベルやプロデュースの繋がり、元ネタと一つの音源で色々な音楽やアーティストで繋がれるのが面白いところ。

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Be (Clean)

Be (Clean)

  • アーティスト:Common
  • Geffen
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Twistaというラッパーの"Slow Jamz"。

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カニエのプロデュース楽曲で自分は一番好きかな。

サンプリング元のLuther Vandross、"A House Is A Home"もチェックしました。

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さて、話が変わってアニメ、漫画界の悲しい訃報が続いて8日。

鳥山明先生とTARAKOさん。

ドラゴンボールってやはり世界的な人気だと再確認した。各国の大使館、それどころかフランスのマクロン大統領まで追悼コメントをツイートしBBCやCNNでも報じられていて、世代や国籍を超えて愛されていたんだなって感じました。

そんな私は正直詳しくなく、、どちらかといったら子供の頃見ていたちびまる子ちゃんの声優TARAKOさんの訃報の方がびっくりしましたが。

昨年ソニマニで見たFlying LotusやThundercatも鳥山先生の追悼メッセージを残していました。

心よりご冥福お祈りいたします。

Billboard LIVE TOKYOで竹内アンナのライブに行ってきた (2024/3/1)

3/1よりビルボードライブツアー開催中のNY生まれのシンガーソングライター、竹内アンナのライブに行ってきました。

彼女のことを当ブログで紹介したこと、多分なかったかと思いますが実はデビュー年から好きでした。

前の仕事で携わった番組に彼女が出た事で初めて知ったのですが、当時リリースされたばかりの新曲"20 TWENTY"が最高にかっこよくて、可愛くて。一発でファンになりました。

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曲がいいのはもちろんなんですけど、彼女演奏がめちゃくちゃうまいんですよ。

ルーパーを使ってたった一人でライブをする映像が公式で出てるんですが、全くズレもなくサウンドを同時に全てコントロールしていて、もう天才と言う他ない。

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ただ、あまりフェスに出てるイメージもなく音源は出ればチェックしていましたがライブに行くのは初めて。

今回は「パジャマで海なんかいかない」というバンドをサポートに携えたビルボード特別編成ということで、人生で3回目(TOKYOは2回目)のビルボードライブへ。

 

 

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開演前30分前に会場入り、相変わらずお洒落な会場でチェックインを済ませる。

完売はしていなかったかと思いますが、そこそこ席は埋まっているように見える。

しかし年齢層が高い。というかおじさんが多い。

98年生まれの彼女は自分よりも年下なんで、自分だってそんな若い年代ではないと思いますがそれにしても多い。単にその年代のファンが多いのか、会場がビルボードってことなのか、アイドル的な人気があるのか、初めて単独にいった自分は分かりませんが。

 

21:00ちょうど、バックバンドの「パジャマで海なんかいかない」のメンバーが先に登場してライブスタート。

このバンド、全くノーチェックだったし、なんなら最初はソロライブで彼女のソロをじっくり堪能したかったなって思ったりもしたんですが、最初のイントロでその考えが本当に愚かだったと思わされる。

イントロのジャムセッションビルボードの会場に合致したネオソウルな雰囲気で一気に心をつかまされた。

その演奏の中、竹内アンナの登場。お客さんも過去に来たビルボードライブに比べてノリが良さそうな印象。

全体的にポップな曲の多い彼女の楽曲がバックバンドの演奏でジャジーR&B風にアレンジされつつ、原曲から大幅に変わっているわけでもないので聞いていて本当気持ちい。

ビルボードなんで座ってはいましたが、足は動かして踊っていましたよ笑。

 

正直やらないと思っていた、彼女と出会った一番好きな曲"-20-TWENTY"も3曲目に早速披露。歓声上げそうになった。今はまた考え方や評価は変わりましたが、当時はただただ嫌でしょうがなかった前の仕事の時の事とかふと思い出して少し泣きそうになった。

 

昨年リリースされたEP「at FIVE」から"WILD&FREE"。

このEPリリースされているの知らなくて、ライブ前日に急いで聞いたんですが、

明るい曲ですがライブだと更に盛り上がってライブ映えしていました。

キーボードの方のソロも最高。

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そういやこの曲のPV、チャイナ風の衣装になるシーンがございますが本日のライブ衣装もチャイナドレスっぽくて可愛かった。

 

パジャマで海なんか行かないの楽曲を一緒に披露する一幕も。

演奏が超絶上手くて最高なのは今まで見てきて分かったのですが、ボーカルChloeさんもめちゃくちゃ上手い。

いや本当にHiatus KaiyoteやNoya Raoのようなフューチャーソウルの音で好み。

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今回のライブは自分がフィジカル盤を買って昔聴き込んでいた1stアルバムからの選曲も多くて"Tokyo Night"は特に前半部分がソウルなアレンジが会場に合ったモダンな雰囲気で最高でした。

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今月リリース予定の3rdアルバムからも2曲披露。

新譜が楽しみになる良い曲でした。新曲とは思えない会場の盛り上がりから

彼女の代表曲"Free! Free! Free!"、"I My Me Myself"でライブの山場を迎えます。

"I My Me Myself"での各パートのソロ本当に最高でしたね。

ベーシストはThundercatのような音でした。

 

最後は"RIDE ON WEEKEND"で大団円で締め。

かと思ったらまさかのアンコール!ビルボードだから勝手にないのかと思っていた笑

 

アンコール前のMCではデビュー年の2018年にビルボードTOKYOにMamas Gunを見に来たと語っていました。(去年Green Roomに来ていましたよね、いったけど見ていないorz)

その後にMamas Gunのアンディーと一緒に曲を作ることになり、ぜひビルボードで演奏したかったと言う"Striking gold"で締め。

この曲にそんな経緯が合ったとは知らず、まさかのストーリーで感動。

最後はステージ裏のカーテンが開かれ六本木の夜景と共に演奏で最高でした。

90分間がっつりやってくれました。

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1週間前に行くことを決めたライブでしたが、本当に良かったです。

確かに彼女自身のソロパートはそんなになかった気がしますが、特別なアレンジで「パジャマで海なんかいかない」という素晴らしいバンドも知れたし行って良かった。

本当はスタンディングで踊りたくなるアレンジでしたが、竹内アンナのMCからビルボードの舞台に立ちたかったという思いが伝わってきたし、実際にビルボードからコラボに繋がったという"Striking gold"の演奏は特別な魔法がかかっていたように思う。

アンコール前、一度捌ける時は何度もお客さんへ感謝を伝えていて、見てるこちらもくるものがあった。

 

とはいえ今度はスタンディングで聴きたいわけですが、ビルボードライブまだ大阪と横浜公演が残っています。

横浜公演、これはまた行きそうだ、、!

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最高のライブの後、グッズ売り場に1枚だけバイナルありましたので購入してきました。

昨年リリースされたEP 「at FIVE」。

ライブでも披露されたパジャマで海なんかいかないをフィーチャーした"生活"収録。

この曲、前日に予習の際に聞いた時「今こんなジャズな曲作っているのか」と驚きましたがそういうことだったのですね。本当好き。

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2024年3月~4月の気になる新譜一覧

March

3/1

Liam  Gallagher & John Squire

Faye Webster - Underdressed at the Symphony

Yard Act - Where's My Utopia?

Master Peace 

 

 

3/8

Norah Jones - Visions

Bleachers - Bleachers

Ariana grande

 

3/15

Marla Hansen - Salt

Four Tet - Three

Kacey Musgraves - Deeper Well

¥$

3/20

竹内アンナ

 

3/22

Tyla - TYLA

Julia Holter 

Waxahatchee - Tigers Blood

Gary Clark Jr. - JPEG RAW

Adrianne Lenker - Bright Future

The Jesus And Mary Chain - Glasgow Eyes

 

3/29

Sum41 

Beyonce

 

April

4/5

Khruangbin - A LA SALA

The Black Keys - Ohio Players

Vampire Weekend - ONLY GOD WAS ABOVE US

Lizzy Mcalpine - Older

The Libatines - All Quiet The Eastern Esplanade

Medium Build - Country

¥$

 

4/12

Maggie Rogers - Don't Forget Me

Girl In Red - I'm Doing Again Baby!

Blue Bebdy 

English Teacher - This Could Be Texas

 

4/19

Pearl Jam - Dark Matter

Tyler Swift

 

4/26

Justice - Hyperdrama

St.Vincent

Alient Ant Farm - ~mAntras~

Irin & Wine - Light Verse

 

 

5月以降

Bat For Lashes

The Marias

Gort Girl

LUNA

The Lemon Twigs

Kings Of Leon 

Sia

ベス・ギボンズ

Cage the elephant

Carly Pearce

 

例年のことながらこの時期はリリースラッシュ。

新譜を追うだけでも大変そう。

 

さて、早いもので今年も2ヶ月が経過しようとしているところ。

この2ヶ月でかなり良い新譜に出会えたので紹介。

 

 

まずデビューアルバムの新人二組、UKからNewDadThe Last Dinner Party

NewDadはNMEでプッシュされていて気になって聞いてみましたが、ボーカルJulieの歌声、ギターの湿度のある音作りがシューゲイザーっぽくて好みでした。

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MADRA [Explicit]

MADRA [Explicit]

  • Atlantic Records UK
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そして今最も期待されているUKロックのデビューアルバム、The Last Dinner Party。

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終始アート性の高いバロックで且つメロディーはとてもキャッチー。

とても完成させられた世界観でUKアルバムチャート1位に輝いたのも納得の出来。

フジロックの第1弾で早速初来日決定しましたし、今からどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでなりません。

アルバムジャケットもこの作品に合っていてとてもいい。

ロッキングオンの粉川さんのツイートによると「バンドのデビューアルバムとしては2015年以来の初週最多売上更新。今世紀最も早く売れたバンドのデビューアルバム」とのこと。

 

私もこのビッグウェーブに乗るしかない!と、レコード買ってきました(後述)。

 

 

他に気になったアルバムはVera Solaというフォークシンガーの2ndアルバム「Peacemaker」。

大人な世界のフォークアルバムって感じでアート性が非常に高く、程よくノリの良い曲も散りばめられてとても良かった。(アーティストの記事書いたのでよろしければご参照下さい。

systemdamon.hatenablog.com

 

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Porcupine Treeのドラマーが参加しているバンド、The Pineapple Thiefの新譜「It Leads To This」。

インディーロック+プログレの激しさと哀愁が重なり合うアルバムでした。

このバンドの過去の作品聞いたことなかったのですが興味持ちました。(Porcupine Treeも現時点の最新作しか聞いていないのですが、、)。

 

 

It Leads To This

It Leads To This

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急遽リリースされたKanye WestとTy Dolla $ignのアルバム。

ジャケットがきみ悪いですが、かっこいいトラックも多いのとタイ・ダラー・サインのボーカルがいいアクセントになっていて自分は結構好きでしたね。

まあでも正直全然聞き込めていないので後でじっくり聴き込んでみます(東京ドーム公演が来年行われるなんて噂もあるし。。)

 

HipHopならLittle SimzのEP「Drop 7」もアフロビートっぽいグライムでかっこよくて踊れるアルバムで良かった。

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そしてフランスのサイケデリックバンドSliftの新譜「ILION」。

まだ2ヶ月しか今年経過してないですが暫定個人的今年のベストアルバム1位です。

サイケ、メタル、ポストパンク、プログレなどのジャンルが融合して、おどろおどろしいジャケットの通りヘヴィーな作品ですが映画やゲームのBGMのような壮大さも兼ね揃えている。

所謂“サビ”のような部分も存在せず1曲もかなり長尺で今の時代に逆行している感もめちゃくちゃ好き。

詳しくは以下の記事にて書いておりますのでよろしければ。

systemdamon.hatenablog.com

 

 

Ilion [Analog]

Ilion [Analog]

  • アーティスト:Slift
  • Sub Pop Records
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さて、上述した通り昨日今年初めてレコード屋に行ってきたのですが、思いのほか「当たり」が多かったので少し紹介。

イギリスでめちゃくちゃ売れているので、さぞレコードも沢山刷られているのかと思ったら店頭には1枚しか並んでいなかったThe Last Dinner Partyの新譜。

人気すぎて皆手にしてしまったか、日本ではまだそこまでの知名度でないのか。

もちろん購入。

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それからサマソニ出演も決定したAuroraの1stアルバム「All My Demons Greeting Me As a Friend」。

2021年にスーパーソニックで生で見た時に、勢いでレコード買おうと思ったらこの作品めちゃくちゃ高くて断念した記憶があったのですが¥7,000くらいで売っていたので購入。

値段が安いのはオリジナル盤ではなく2023年チェコ産ということだとは思うのですが、それでもこのアルバムのレコード欲しかったのでラッキー。

 

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そして珍しくシングル盤も。

レゲエアーティストChronixxの"Never Give Up"と昨年リリースされたアルバムが好評のJessie Wareの楽曲"Free Yourself"。

特にChronixxの方が2年前、リリース直後から聞いていて気に入っていたのですが、まさかレコード出ていると思ってもいなく即購入。

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Vera Solaというシンガーについて

本日はVera Solaという女性フォークシンガーの紹介。

最近知ったアーティストですが、個性的で気に入ったので。

 

 

1989年ロサンゼルス出身のDanielle AykroydことVera Sola

ゴーストバスターズなどの作品で超有名なコメディアン、脚本家、俳優のダン・エイクロイドの娘さんです。

カナダやNYなどで育ち、ハーバード大卒で文学を専攻していたとのこと。すごっ

大学卒業後はナレーション業やラジオ局で務めた彼女は当初は音楽家としてのキャリアを真面目に考えてはいなかったよう。

きっかけは彼女の長年の友人のミュージシャン、Elvis Perkinsが彼女をツアーバンドに誘ったこと。

2017年に彼女の1stアルバム「Shades」のレコーディングを開始。

Vela Solaというアーティスト名もその頃に決まりました。

2018年にはセルフプロデュースによって1stアルバムをリリース。各音楽雑誌から高い評価を得たこの作品は身の回りの家具などを"楽器"として使用したり型にはまらない自由自在なアルバムとなりました。

そしてなんと6年ぶり、2024年にドイツのレーベルCity Slangより2ndアルバム「Peacemaker」をリリース。

 

 

おすすめ楽曲

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1stアルバムより"Circles"。

デビューアルバムとは思えない実験的なアートミュージック。

類まれない感性を感じる。

 

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 今年リリースされた2ndアルバムからのリード曲。

カントリー風+少しバロックミュージック要素も入っている大人な世界の音楽

 

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後半の盛り上がりが熱いロック調の"Blood Bond"。同じく2ndアルバムから。

このアルバムは他にも"The Line"などノリノリのロックソングがいいアクセントになっている。

 

 

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2ndアルバムより"Desire Path"。

バックのストリングが美しく、静かで、このOffical Audio映像のような情緒あふれる情景はまるで映画音楽のよう。

 

 

PEACEMAKER

PEACEMAKER

  • アーティスト:VERA SOLA
  • City Slang (ROM)
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QというコンテンポラリーR&Bアーティストについて

本日はアメリカ、フロリダ出身のR&Bミュージシャン QことQ Steven Marsdenを紹介いたします。

Frank OceanやToro Y Moi、Childish GambinoのRedboneが好きな方などにおすすめ。

 

来歴

Q・マースデンことQは1999年、ジャマイカ出身のダンスホールレゲエのプロデューサー、Steven Lenky Marsdenの息子としてフロリダ州ブロワード群に生まれます。

彼のファーストネーム"Q"も父親から頂いたものとのこと。

幼少期は教会のコーラス隊や父親のレコーディングスタジオなどで音楽に触れてきました。

2019年にセルフプロデュース作品"Forest Green"を皮切りに今まで2枚のEPの1枚のアルバムをリリース。

 

ディスコグラフィー

Forest Green (2019)

The Shave Experiment (2021)

Soul,PRESENT (2023)

 

おすすめ楽曲

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彼の最初のEP"Forest Green"は全体的にローファイで気だるい雰囲気が心地良いアコースティックポップな作品に仕上がっている。

この曲もそんなEPからの1曲。

 

 

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海外の人気音楽チャンネルCOLORS出演時の映像。曲は「The Shave Experiment」より"If You Care"。この作品からグッとオルタナティブR&Bに近づいてきています。

 

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多分一番人気曲"Take Me Where Your Heart Is"。

Qの優しくメロウな歌声を包むどこか物寂しげなメロディー。往年のヒット曲のような雰囲気で隠れた名曲です。

 

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昨年リリースされたアルバム「Soul,PRESENT」より"STEREO DRIVER"。

こちらも80'sのポップスのようなどことなく懐かしいメロディーの音作りがとにかく気持ちい。そしてなんといってもQの歌声が心地よすぎる。

個人的に一番好きな楽曲です。

 

 

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同じく新譜より"TODAY"。こちらもまったりと心地良い曲。

しっとりとしたイントロに始まり、1:54あたりからビートが加わって盛り上がる切り替えが最高。

本当このアルバムもっと早く聞いておくべきだった。今から個人的2023年ベストアルバムに加えたい(しかも結構上位で)ww

 

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アルバム未収録の新曲"Changes"。ノリのよいファンクソウル調の楽興で聞いていて自然と身体が動いてしまう笑

クラブで聞いて踊りたい。

 

父親 Steven Lenky Marsden

彼の父親もダンスホール界のプロデューサーとして著名らしくBuju Bantonバンドのサポートも務めた経歴のある方とのこと。

あまり詳細調べることができなかったのですが、Brick & LaceというR&B、レゲエアーティストの大ヒット曲"Love is Wicked"のリミックスワークが最も有名とのこと。

原曲

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Diwali Riddim (XM 24) by Steven "Lenky" Marsden

 

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よりクラブ映えしたミックスでかっこいい。

Qマースデンはそこまでレゲエ色強くない感じはしますが、新曲"Everyday"なんかは父親の影響が感じる。

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いかがでしたでしょうか。

正直ここ最近で知ったアーティストなのですが、Masegoを初めて聞いた時のような衝撃を感じました。

彼のライブ映像もYoutubeで拝見できますが、テクニカルな演奏や原曲に負けない歌唱力ですごく楽しそう。

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サマソニでもフジロックでもどちらでも構いませんので是非呼んでくれ!!

 

 

 

 

 

 

Summer Sonic, Fuji Rock 2024 ラインナップ第1弾発表

サマーソニックフジロック2024の第1弾ラインナップがそれぞれ発表されました。

 

まずは今週発表されたばかりのサマーソニックから。

www.summersonic.com

 

メインステージのヘッドライナーはイタリアからの期待の新星Maneskinメタルコアというジャンルから更に進化を遂げているBring Me The Horizon

他にAuroraMajor LazerOne Republicが2nd、3rdステージのトリ候補でしょうか。

マネスキンは前回2022年に同じくサマソニに出演した時に見ましたが、当時初来日にも関わらず臆せず巨大な野球場のステージを我が物にしていたパフォーマンスが印象的でそれ以降一気に日本でも人気に火がついた気がします。

当時のレポート

systemdamon.hatenablog.com

昨年末には有明アリーナといった大きな会場で単独公演を行い、今年もドイツのRock Am Ringといった大型フェスのヘッドを務める彼らが、今度はマリンステージ(サマソニのメインステージ)のヘッドライナーに大抜擢!

前回の出演の時とは違い、すっかり日本での人気も名声も手にした彼らが夜のマリンでどのようなステージングを見せてくれるのか、必見です。

 

一方のヘッドライナーBMTH。生で見たことも、過去アルバムを全て聞いているわけでもなく詳しくないのですが前回出演したサマソニ2019ではマウンテンステージ(サマソニの2ndステージ)のトリでBabymetalとのコラボも話題になっていました。

既に彼らは欧州ではヘッドライナー級のバンドですのでサマソニのヘッドライナーとして満を辞しての登場。

彼らも昨年彼ら自身がキュレーションしたフェス「NEX_FEST」でのステージングが高評価だったみたいで。メタルバンドがマリンのトリを務めるのはかなり久しぶりなのでは?

 

ヘッドライナー2組ともロックバンド(世代は結構若めではありますが)、しかもファン層が被りそうなところを持ってくるのは予想外でした。

ここ最近の傾向として一方はポップアーティストやラッパーになるかと思っていたので。

今年も邦楽のアーティストがメインのトリ前やマウンテンステージのトリを務めることになることになるかと思いますが、メインステージ以外にも色々な選択肢がしやすいようにステージ割を組んでほしいです。

 

正直今のところ絶対これは見たい!ってほどのアーティストはいないのですが、自分が気になるのはラインナップのポスターの小文字表記のアーティスト。

Laufey

Pinkpantheress

Yves Tumor

全て昨年の個人的ベストアルバムに挙げさせていただいたアーティストです。

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Yves Tumorは昨年のフジロックでも見ましたがまさか2年連続でフェスに来てくれるとは!

奇抜な衣装と多少おちゃらけたステージングながらハードロックのようなドラマチックな演奏がかっこよくてサマソニの舞台でも是非見たいですね。

 

Jon Batisteは小文字扱いはちょっと意外。グラミー受賞ジャズアーティストのライブは単純に楽しみ。どこのステージになるのか。絶対に楽しいはず。

Belle & Sebastianは昔から知っていますが、そこまで熱心に聞いていなかったのでこれを機に予習してライブに臨みたいですね。全体的に若い年齢のアーティストが目立つラインナップの中でも少し異質な存在ですが、結構楽しみですよ。

 

BleachersTylaといった今年注目の新譜をリリースするアーティストを呼べたのもグッド。

Tylaに関しては、過去のJorja SmithやDua Lipaのように今後大スターになる前の貴重な来日公演になる気がする。

 

そしてNothing But Thieves!コンスタントに良作なアルバムをリリースしている彼らですが(特に3rd Moral Panicがお気に入り)ずっと生で見たかったので地味に嬉しいです。

 

割と第1弾で被りが心配になる位には見たいアーティストが多かったので全体的には満足でした。まぁその中でも1組くらいこれは何がなんでも絶対に見たい!って思えるのが来てくれたら最高ではありますが。第2弾以降にも引き続き期待します。

あとサマソニの前日にやるソニックマニアね。こっちはまだ開催発表もまだですけどほぼほぼUnderworldは内定しているようなものだし笑、、

発表を楽しみに待っています。

 

 

一方先んじて発表されていたフジロック2024

www.fujirockfestival.com

 

ヘッドライナーまだ1組しか発表されていません。

ドイツの産んだテクノ界のレジェンドKraftwerkノエルはどうした!!??

クラフトワークは流石に予想できません。苗場でクラフトワークのステージはどんな感じになるのか想像つきませんが最近のライブでのビジュアル演出は次世代的なものになっているみたいで意外と大自然の中でハマるかも。

 

ラインナップが発表された時、X(旧Twitter)では「地味」という感想が多かったようですが地味というか弱い、、

いや、個々で見れば好きなアーティストはいます。

というかGirl In Redはサマソニ第1弾のアーティストを含めても一番見たい

昨年のライブ最高でしたし。

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ポスターの文字の位置からおそらくグリーンステージ(フジロックのメインステージ)のトリ前かホワイトステージ(2ndステージ)のトリだと思われますがめちゃくちゃ高待遇に感じる。まだ陽が落ちる前のホワイトステージとかで彼女のエネルギッシュなライブ見たいんですがね。

同じくTurnstileもかなりいい位置。

彼らは2021年リリースのアルバム「Glow On」がめちゃくちゃ評価が高く自分も一時期よく聞いていました。最新鋭の革新的なハードコアバンド、苗場で爆音で聴くのはかなり気持ち良さそう。

他にもYin YinFloating Pointsはフジらしいラインナップで気になるところ。

それからなんといってもデビューアルバムが早速UKチャート1位でバイナル盤のセールスの記録を打ち出しているThe Last Dinner Partyサマソニかフジ絶対どちらか呼ぶだろうなとは思っていましたがフジが手にしましたね。今飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女たちの初来日は見逃せません。

 

とまあ他にも気になるアクトはいますしフジロックも見たいアーティスト自体は多くいるんです。ただ単純に第1弾の数が少ないのと、中文字以上のメインのアクトが例年に比べて弱いのが気になっただけで。

行けば間違いなく楽しいし今年ももちろんどれか行くことになるかと思いますが3日連続はどうかな、、

せっかく今年は通しで行こうと考えていたんだけどな。来年はもしかしたら転職活動とかしてるかもしれないし。

 

 

以上、フジロックサマソニの第1弾の個人的な感想と気になるアーティストでした。

両フェスとも今後の追加発表楽しみにしています!

 

 

 

 

全然関係ないけど、突然スラッシュメタルの雄、Slayerの再結成が発表されましたね。

gekirock.com

俗に言う「スラッシュメタル四天王」では唯一まともにアルバムも聞いていないのが実はSlayerなんですけども、、恥ずかしながら。

今年のサマソニのトリ二組がロック(しかもハードロックだったりラウド系の)なんだしラウパやらないんだったらサマソニあたりに来日どうでしょうか?

せっかくならメタル系のアクト増やしてほしい。

サマソニで見たMegadeth最高だったし、最近はメタル枠少なくなっちゃったけど。

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SLIFTというバンド

本日はフランスはトゥールーズ出身のサイケデリックロックバンド、SLIFTの紹介。

2016年結成で歴は浅いながら、60年代、70年代のガレージロックを彷彿とさせる独特のサウンド、3ピースながら激しくて、おどろおどろしいKEXPのライブパフォーマンスはパンデミックでツアーの行えなかったコロナ禍でもロックファンのハートを奪いました。

 

 

 

 

 

 

Member

Jean Fossat

Re'mi Fossat

Canek Flores

 

来歴

Fossat兄弟が音楽学校にてドラマー、Canekと出会い、いくつかのグループを得て2016年に3ピースでSlift結成。早くもSub Popと契約を結び、

同年には早速古き良きサイケデリックサウンド炸裂の1st EPも発表。

それから2年後には前回のEPよりさらにエキゾチックなサイケデリックな世界を深めたデビューアルバムをリリース。

 

2020年の2月には2ndアルバム"Ummon"をリリース。

ヘヴィメタルにも通ずる激しさと重さが加わりつつ、よりガレージ、サイケデリックロックバンドとして洗練された音楽性は音楽雑誌からも好評を得ましたが、皆様もご存知の通りアルバムリリースはコロナパンデミックにがっつり重なりここぞという場面でワールドツアーの決行が出来ず。

そんな中冒頭でも紹介したKEXPのパフォーマンスは彼らの認知を広く知れ渡るきっかけになりました。

2022年にはようやく初の北米ツアー、音楽フェスの出演も行い2024年には待望の3rdアルバム"Ilion"をリリース。

こちらはさらにメタルへ接近しましたが、彼らのサイケデリックの世界観が完成されたかなりの力作に仕上がっていました。

 

ディスコグラフィー

EP

Space IS the Key (2016)

Alubums

La Plane'te Inexplore'e (2018)

Ummon (2020)

Ilion (2024)

 

 

おすすめ楽曲

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デビューEPの1曲目を飾るナンバー。

本当に40年前のサイケデリックバンドと言われても信じられるサイケ・ガレージなサウンドがかっこいい。安っぽいけどスモーキーなPVもいいね。

これはSub Popも放って置けない。

 

 

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1stアルバムから。

彼らはフランスのバンドですが、本作は東欧とかもっと東、東洋の雰囲気もどことなく感じるエスニックな音に泥臭くもかっこいいガレージロックサウンドが重なり合っていておすすめです。最近のバンドだとKing Gizzard and the Lizard Wizardっぽいか。

 

 

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上で紹介した2020年のKEXPのライブパフォーマンス。

全て"Ummon"からの選曲で特に楽曲の"Ummon"がお気に入り。一番まだキャッチーなのもこの曲だと思う。

でもこのアルバム、KEXPのライブでも披露しているけど中盤の"Altitude Lake"らのようなBlack Sabbathのようなストーナードゥームメタルの音。

"Sonar"からのサイケデリック全開の展開と本当に聞いていて関心させられる構成。

 

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そんな"Ummon"から"Sonar"。

後半の壮大な盛り上がりが好きです。

 

 

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新譜"Ilion"から、最初の1曲目"Ilion"

イントロの猛々しいギターリフは頭をぶん殴られたかのような衝撃でした。

11分という長尺で激しい展開はもはやプログレの要素も入っているかもしれない。

とにかく終始かっこいいギターサウンド1曲目からアルバム"Ilion"の世界に誘われます。

 

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12分にものぼる大曲。

この曲は前半後半で展開が分かれていて、前半は嵐の前の静けさを感じる怪しげなスペースロック的サウンド

そして本番は6分58秒辺りから、最後まで激しく、そしてずっと繰り返されるギターリフのメロディーとバンドサウンドの轟音。この曲を聞くとき、毎回この辺りで音量を1ランク上げてしまいます。

とにかくこの曲が終わるまでの時間、強いてはこのアルバムが終わる最後までを彼らの創り上げる世界観、音の洗礼を心ゆくまで味わうことができる。

この楽曲の後、アルバム最後を飾る"Enter The Loop"という楽曲があります。

いつも"The Story That Has Never Been Told"の余韻に浸っているうちに終わってしまう曲です笑。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

フランスっぽさはあまり感じませんが独特のエキゾチックな怪しげな雰囲気を持つユニークなバンドSlift。興味を持っていただければ幸いです。

自分がこの記事を書こうと思ったのもとにかく新譜"Ilion"が良すぎたから。

まだ年明けて2ヶ月しかたっていませんが暫定ベストアルバムの1位です。

最近、好みのメタルの新譜がないな〜って思っていた自分に、まさかのダークホース的アルバムでしたね。

作り上げられた世界観、息を呑む演奏、洗脳されていくような楽曲の長さと展開とにかく凄かった。先ほどからKing Gizzard and the Lizard Wizardと比べて申し訳ないですが、彼らのようなヘヴィメタルともまた違うストーナー且つ目まぐるしい展開のメタル+サイケです。

もちろんボーカルもあるにはあるのですが、この新譜"Ilion"に限って言えばあまり前に出てくることはなく、あくまで一つの楽器の一部と化しインストゥルメンタルのように楽しむこともできます。それぞれの楽曲が何かのゲームのBGMに使われてもおかしくなさそうな壮大かつ激しい展開にとにかく繰り返して聴きたくなります。

まず初めは新譜から聞いてみてもいいかも。

 

 

 

3/4 更新

新譜のレコード買っちゃいました!

めちゃくちゃかっこいい

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