洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

羊文学の横浜アリーナ公演に行ってきました

3人組ロックバンド、羊文学の初となるアリーナ単独公演、「羊文学 LIVE 2024 "Ⅲ"」に行ってきました。

Ⅲですがスリーじゃなくて”さん”って読むらしいです。

本人たちがMCで言っていたので。

昨年はアニメタイアップで大バズりし、年末のLINE CUBEの公演は秒殺でチケットが取れず。

何度か彼女たちのライブは見ていますが、単独公演は昨年10月のZEPP HANEDAに続いて2回目。昨年リリースされたアルバム"12 hugs"をリリース後初の日本での単独ではないでしょうか。

systemdamon.hatenablog.com

 

さすが今飛ぶ鳥を落とす勢いのバンド、チケットも完売とのことで横浜アリーナの入場は大混雑していました(見た目よりは早く入場できましたが)。

思えばライブで横浜アリーナに来たのは何気に初。

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「アリーナ」とチケットに書いてあったのでかなり良席なのでは!?と期待していたのですが、「スタンディング」は1階、「アリーナ」は2階からの入場とのこと。

縦長の会場でステージからはかなり離れている。

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The XXの"VCR"が流れ(これは別に登場のSEではなかったと思うけど)た後、待ちに待ったアリーナ公演がスタートしました。

 

楽曲"予感"の一部分を開幕前のイントロとして演奏した後新譜より"Addiction"からスタート。

かなり遠目でしたが、ステージバックが巨大スクリーンになっていてばっちり彼女たちを捉える。楽曲によっては映像にエフェクトもかかっていてさすがアリーナ公演、演出も凝っているなという印象。

"踊らない"、"ロマンス"と初期のEPに入っている曲を早速投下し、なんと前半で代表曲の"1999"。

この曲あまりライブで演らないイメージだったので(実際に生で聞けたのはフジロック21以来でした)、しかもこんなに最初にやるなんてびっくり。

ただ、最初のイントロからギターもベースも音が想像以上にデカく、耳が慣れるのに中盤くらいまでかかった。

 

さらに新譜から"honestly"、大好きなアルバム「POWERS」から"mother"と珍しい曲が続き"GO!!!"ではベースのゆりかさんと共にお客さんがサビのフレーズ「GO!!!」を一緒に歌う場面も。この時のゆりかさんのお客さんへの説明が照れ可愛かった。

 

後半に差し掛かり"マヨイガ"、"恋なんて"が披露されましたが、この辺りでなんとなくライブ前半からかすかに思っていたことがより気になってきた。

「テンポが遅くないか?」

ライブで走っちゃうバンドは多いけれどこんなに遅くなるのは珍しいなと思っていましたが、たとえば代表曲の"光るとき"(後半に披露された)はどのライブを見ても原曲より遅くしていたし、これはアレンジがそうなんだなと分かるんですが。

過去に見てきたライブでは"光るとき"以外はそんなにテンポ気になったことがなかったのですが、今日はどの曲も原曲よりやや遅めな気がして気になりました。

遅い方が歌いやすいのか、ドラムが体力もたないのか、そういうアレンジなのか、(ドラムのフクダ君が怪我をしていたのでは?とライブ後書いていた人もいました)真相は分かりませんが、個人的にはロックバンドのライブは少しくらい走るくらいがちょうどいいと思っているのでノリきれない感はありました。

 

それでも"OOPARTS"、"more than words"、"光るとき"と代表曲が続いた後半はライブのピーク。盛り上がっていました。

最後は"FOOL"で締め。

 

しばらくして始まったアンコール、ボーカル塩塚モエカさんは感動で涙を流していました。

なかなか言葉に言い表せない様子でしたが、高校生の頃に組んだバンドがメンバーチェンジも得て今こうして満杯のアリーナでライブをしていることを思うと、様々な感情が溢れてきたんだと思う。(にしても言葉で表せられなさすぎだろって思いましたが笑

そして何度もスタッフを始め裏方の方々にも感謝を伝えていました。

 

フクダ君も感慨深そうに小さなライブハウスから、日本武道館を飛ばして笑横浜アリーナで公演をするようになった感謝を伝え、今後はガーデンホールや東京ドームもやっていきたいと目標を語っていました。すかさずゆりかさんが「決まってはないからね笑」とフォローしていましたが笑

オーラスは"夜を超えて"で締め。モエカさんとゆりかさんがステージの両端まで移動してお客さんへ最後まで感謝を伝えていたのが印象的でした。

 

 

羊文学初のアリーナ単独公演。

セットリストは新譜も旧譜もバランスよく(むしろ新譜からもっと聞きたかった感はあるけど)概ね満足な内容でした。

最初こそステージから遠いと感じましたが、上からステージ全体を見上げるのも悪くなく、ミラーボールの照明演出は美しかった。

前回行った単独はMCなげーなって思っちゃたんですが、今回はそこまで。

とにかくゆりかさんのステージングがガンガン上がっていて目をみはるものがありました。

 

音や演奏に関しては、過去に見たフジロック2021の引き込まれるような世界観や昨年単独で見せたキレッキレのモエカさんは今回は見られなかったかな。

音こそデカかったけど音の粒が潰れて音が悪く感じたのと、テンポの遅さが気になった。

これはアリーナや自分のいた席の問題もあるのかもしれないけど。

横浜アリーナでのコンサート初だったので比べることができません。

 

8月からは全国12都市をまわるツアーも決定しました。

東京公演はガーデンシアターらしい(決まってたじゃん!!)。

多分どこかの公演には行くと思うので、また別会場で更なる進化をした羊文学を楽しみにしています。

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