今回はクラシックミュージックの聴き方について。
クラシックミュージックといっても所謂"クラシックロック"とかに使われる「クラシック」ではなくベートーベンとかモーツァルトとかそういうクラシックミュージックです。
英語で書くとclassical musicか。
今まで話題にあげたこともないかと思いますし、普段クラシックミュージックは全くといっていいほど聞いていません。知識もありません。
ただぼんやりとウィーンでやっているニューイヤーコンサートとかはいつか行ってみたいな〜って思うくらいで。
自分が初めて行った海外がオーストリアというのもあって、思い入れがあるというかまた行きたい国です。
オーストリアはヨハンシュトラウス、モーツァルト、シューベルトといった音楽家の出身地、首都ウィーンはクラシック音楽の重大都市として知られていますし旅行に行った当時はちょくちょく聞いていましたが、なかなか深掘りすることはありませんでした。
モーツァルトの家とかいってCD買ったりもしたんですがね。
ロックバンドもバロック音楽を取り合わせたジャンル(バロックポップ)やメタルバンドにはオーケストラの要素を取り入れたり、実際にコラボしたりするバンドもいるし実は普段聞いているロックもクラシックと親和性高いのかも知れないが。
なぜ急にクラシックの話をするかというと、とあるピアノストのリサイタルに行ったから。
アリス=紗良・オット
ドイツ人の父と日本人の母を持つミュンヘン出身のクラシックピアニストです。
まだ35歳ながら幼少期より様々なコンクールを受賞していた彼女、ですがそんな彼女を知ったのはごくごく最近、Tiny DeskにNPRの企画Tiny Deskの出演したのがきっかけ。
全く知識の明るくないジャンルですが美しすぎるピアノに一目惚れしてしまいまして。
しかも母が日本人という。調べたら11月30日に東京すみだトリフォニーホールでコンサートをするとのことで行ってきました。
曲目はショパンの「24の前奏曲 作品28より」と7つの現代曲からなり、それに映像の演出が加わり聴衆を仮想の旅に連れ行くような独自のコンサートとなっているよう。
本コンサートのタイトルにもなっている「Echoes Of Life」、2021年に同名のアルバムがリリースされました。
このアルバムを繰り返し予習しました。ショパンの楽曲は他のピアニストの演奏を聞いたことがないので聞き比べることはできませんが、アルバム通してストーリーがあるかの様な不思議な感覚。ピアノオンリーにも関わらず強弱しっかりしていて終始美しい音色に癒される。これがクラッシックか。。
さて、実際のコンサートもアルバムの曲順通りでしたがアリス=紗良・オットの全身全霊でピアノに向かい合う姿勢に言葉がありません。
楽譜もなく70分を弾き続けていて、途中演出で会場が真っ暗になるパートがあったのですが、そんなのお構いなしに引き続ける彼女、、もう鍵盤を見て弾くとかそういう領域にいないのでしょうか。
色々なコンサートに行ってきましたが多分まともにクラシックを見たのはほぼ初といってもいいでしょう。世界トップのピアニストの演奏を見れて感無量でした。
さて、そんな「Echos Of Life」のショパン以外の7つの現代曲のクレジットは以下の通り。
フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ
ジェルジュ・リゲティ
チリー・ゴンザレス
アリス=紗良・オット モーツァルト<レクイエム>”ラクリモーザ”より)
調べてみるとポストクラシカルで著名なアーティストや映画音楽でも有名な人などクラシック界だけではない様々な分野で活躍している人たちでした。
その中でもフランチェスコ・トリスターノ・シュリメとチリー・ゴンザレスがかなり自分好みだったので紹介。
フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ
ルクセンブルク出身のピアニストでクラシックだけではなくテクノやエレクトロのパフォーマンスでも有名らしい。現にあのBoiler Roomにも出演経験あり。
もはやクラシックピアニストとは思えない、フロアを盛り上げている、、
デトロイトハウスの超名曲"Strings Of Life"もピアノで演奏しています。
アリス=紗良・オットは彼のことを親友というよりもはや家族のように親しくしているとのこと。彼女との共演の映像もたくさんありましたしアルバムもリリースしているそう。
2人向かい合わせで弾く姿は映像も相まってめちゃくちゃかっこいい。
これジャンルクラシックなのでしょうか?ジャズっぽくも聞こえる。
「Echoes Of Life」のタイトルトラックも彼が作曲した楽曲。
これから始まる幻想の旅に思いを馳せる心昂る楽曲で実は一番このアルバムの曲で好きだったり。
チリー・ゴンザレス
カナダ出身の作曲家、ピアニスト、そしてラッパーと多芸な実力者
最新のライブ映像があったので見てみた。
彼もピアノでどんなジャンルでも演奏してしまう器用で多芸ですね。
このライブはむしろジャズっぽいかな。
"Advantages Points"という曲がめちゃくちゃ良かったのでシェア。
彼の楽曲はまたじっくりと聴き込んでいこうと思います。
もっともっとアリス=紗良・オットを経由して色々とクラシックを聴いてみたくなりました。
古典派音楽はもちろん現代クラシカルも色々聴いて行きたいですね。
おすすめがあればぜひ教えてください。