今年もサマーソニック前夜に開催されるフェス、ソニマニに行ってきました。
台風7号の関東上陸による、新幹線や一部路線の計画運休。
それに伴い各種イベントの中止、同じ京葉線内のディズニーランドは15時閉園などソニマニの開催も危ぶまれましたがか来れない人には払い戻しも対応するとのことで、予定通りの開催となりました。ありがとうクリマンとスタッフの皆様。
かく言う自分は前日にようやくチケットを購入し、開催日の8/16(金)も開催場所に近いところに住んでいるので天候を気にしつつ家で様子を見ていました。
思っていたほどの悪天候ではありませんでしたが、この後どうなるか分からないので早めに海浜幕張駅へ。
しばらく飲食店で時間を潰し、20時ごろ会場に向かったのですが、、
予想以上の人。
この悪天候で来場者数減るんじゃないかと思いましたが、意外とそんなこともなさそう。
と言うか時間帯は違うとは言え去年、一昨年よりも列並んでいる。
この時はそんなに降っていませんでしたが、雨風の影響で行動が鈍くなっているのか。
とりあえず入場。
特に食べたり飲んだりしたいわけでもなかったので、大人しく最初のアクトへ。
サカナクション
説明不要の日本の誇るロックバンド。ボーカルの山口さんがうつ病でバンドの活動を休止されていたようで、復活ライブしてからもまだそこまで時間は経過していない模様。
先日のロッキンフェスで久しぶりの夏フェスだったらしくこのソニマニは復帰後2回目でしょうか?
邦楽ファンからはもちろん、洋楽をメインで聞いているような音楽ファンにも広く受けられているイメージがあるバンドでソニマニ会場で一番でかいマウンテンステージも人でびっしり。
セットリストもにわかの私でも知っている名曲が多く披露され、久しぶりとはいってもフェス慣れしているバンドで実力も間違いなくありますし台風の中足を運んだ玄人達をこれでもかと盛り上げていく。"aoi"は昔自分もカラオケでよく歌っていた楽曲だったので生で聞けて感動。
途中Kraftwarkよろしくメンバー横一列で演奏するパートではハードテクノなアッパーな楽曲でオーディエンスを踊らせ、その流れで名曲"ミュージック"を披露。
後半は"夜の踊り子"、"新宝島"と続き気持ちよく踊らさせていただきました。
自分はここでステージ移動したのですが、もう1曲披露されていた様子。
山口さんがMCで”台風かかってこい!!"的なこと言っていたんですけど、確かにバンドもオーディエンスも台風に負けないパワーを感じたし、何より悪天候の中会場へと辿り着いた音楽ファンへの極上の楽園がここにあった。
Arca
マウンテンから最も遠いパシフィックステージの出演のベネズエラ出身スペインマドリード拠点のミュージシャンArcaへ。
最も遠いと言っても混雑してなければ5分とかからずに移動できた。
何となくルックスや音楽性は知っているのですが、アルバムも全く聞いたことないしほぼNO予習で臨むことに。
ステージ下手は花に彩られたブランコが置かれていたり、やはりなかなか奇抜なステージでしたが前半は前衛的な静かな曲が続く。
ゴリゴリのエレクトロのイメージだったので「今日はこういったパフォーマンスなのかな」って思って見てましたが、中盤以降まさにイメージ通りの重いエレクトロやレゲトン調な曲が続く。アルカもあくまでDJセットではなくライブ仕様だったのであちこちステージ移動しては(何なら普通にアリーナに降りてきてめちゃくちゃ近く通って行った)盛り上げ、蒸気バズーカを何度も噴射し、前述のブランコによじ登り足で花をむしりとったり、いい意味での狂気性とMCでの上手な日本語が愛らしくギャップ萌え。
と言うか披露された楽曲がどれも初見でも踊れて楽しめる楽曲ばかりで、ライブ前半との違いようにアーティストとしてのレベルの高さが垣間見れた。
後半ではさらにハードコアなテクノへ移行してこれでもかとこちらを踊らせにくる。
彼女自身がまるで台風だったかのような一瞬の出来事でしたが、Arcaを見るためにソニマニに来たんだなって終わった後に思わせられるような最高のライブでした。
その後再度マウンテンステージに戻るが大混雑なUnderworldを諦めて、ソニックステージで今日一番の目当て、Phoenixを待つことに。
Phoenix
パリオリンピック閉会式にも出演したフランスの誇るバンドPhoenix。
自分はサマソニ2014、2017と見ていて今回で3回目(なぜか昨年の単独は行きませんでした、、)
代表曲でありライブオープニングの定番である"Lisztomania"からスタート。
早速サビの合唱でお客さんの熱量が伺える。"Entertainment"最も盛り上がる楽曲だと思います(14、17のサマソニの時もすごかった、、)楽曲だけ聞くとそこまで激しそうな楽曲のないバンドだと思いますが、軽いモッシュのようになっていてソニックステージ前方は熱気で酸素が薄い笑(余談ですがサマソニ17でこの楽曲披露された時、自分の近くでかなり強いモッシュにより転倒者も発生し歓声と怒号が入り乱れるなかなかカオスな空間になっていた。自分も思いっきりかけていた帽子の紐引っ張られた)。
前半で飛ばし過ぎじゃないかなってくらい名曲連発していましたが、それだけ良い曲が多い証。その中で2022年リリースの新譜から"Alpha Zulu"他の名曲に負けないくらい盛り上がっている。
アルバム「Wolfgang Amadeus Phoenix」収録曲の" Love Like A Sunset"をマッシュアップさせたようなミックスで披露された"Sunskrupt!"でミニマルな演奏を堪能した後は後半戦。
ハイライトは"If Ever Feel Better"からハードロックさながらの気持ちの良いギターソロが堪能できる"Funky Squaredance"。どちらも1stアルバムからですが、本当に多彩なバンドだなと改めて実感。オリンピック開会式の一部をオマージュしたかのような演出も面白かった笑
最後はボーカルのトーマスが客席に突っ込む恒例のやつで終了(17年はトーマスと握手できたけど今回は無理でした笑)。
本当に彼らはライブバンドだ。どんな時に、どんな場所で見ても最高。
今後とも来日公演があれば追っていきたいと思った。
マウンテンステージで休息をとりつつMajor Lazerをみる。
かなり節操なくアゲアゲなDJプレイでしたが、こっちはPhoenixの余韻で申し訳なかったんですがあまりこういった音楽で踊る気になれない。
Travis Scottの"FE!N"が一瞬かかった時だけアガりましたが、再度パシフィックへ。
Nia Archives
今年リリースした彼女のアルバムを聞いて臨みました。
前半はDJプレイ、後半はライブといった構成。基本的に終始BPMの早いドラムンベースという構成上前半は楽しかったのですが、中盤以降少しダレてきたなってのが正直な印象。
自分の体調や好みによる部分もかなりあると思いますのでパフォーマンス自体は悪くなく、
かなり日本好きな感じも伝わってきて好印象。
音もかなりバキバキで深夜の時間帯に合っていた。
最後に披露された"Baiana"に向けてさらに上げていってラストでピークに持ってくやり方は流石。自分もこの曲は聞きたかったので良かった。
今年のソニマニはなぜかステージが一つ少なく、マウンテンのアクトも少ないという仕様によりここら辺りで結構本気で帰りたくなってきたのですが最後はチーム友達ではなくceroを見ることに。
Cero
ceroを見るのは2021年のフジロック以来。前はハマっていたのですが最近は新譜も数回流した程度でそこまで聞いていなかった。
"Summer Soul"始まった頃くらいにソニックステージ入り。
程よく空きがあって気持ちよく踊れそう。結構な人数によるバンドの演奏は疲れていた自分の身体を優しく包み込んでいる魔力があって、意外と深夜に合っていた。
自分の知らない曲も、そうでない曲もリラックスして聴けて優しい空間に包まれたダンスホールと化したソニックステージだった。
最後は定番曲でダンサブルな楽曲の"Poly Life Multi Soul"。
楽しく揺れることができ正直フジロックで見た時よりも格段に良かった。
気持ちよくしっかり締めてくれたceroに感謝して、残りのアクトには向かわず会場を後にすることに。
とにかくArcaとPhoenixだけでだいぶ元を取れたと思いました。
少々歩きましたが最寄りの海浜幕張駅を使わないことにより早めに帰宅できた。
数時間後に迫るサマソニのために休むことに。
サマソニのレポに続きます。
良かったら是非そちらもご覧になってください。