洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

今年最後のライブはThe Rootsで締めた (2024/12/27 豊洲ピット)

少しお久しぶりです。

11月が毎日泣きそうなくらい仕事が忙しかった影響だったのか、持病の偏頭痛が頻繁に起こるようになり2年半ぶりのMRI検査を受けていました。

結果は特に脳に異常は見られませんでしたが、会社には言っていないけど絶対仕事のストレスが原因。

例年自分の仕事は12月に入ると気持ち落ち着いていたんですが、今年はそうでもなく

結局最終出社日の27日まで忙しくやっていた。

 

そんな仕事納めの12月27日、豊洲ピットで行われたThe Rootsのライブを今年のライブ納めとして選びました。

前述した通り仕事が忙しかったり体調も良くない日が続いていたのもありますが、正直言って名盤アルバム「Things Fall Apart」は昔にCD買っていましたが、全く聴き込んではいなくて、、そこまで音源知っている訳でもないしライブギリギリまで行くかどうか迷っていました。

チケ代もそこそこ高いし。有馬記念当たったらそのお金で行こうとしていました。外れたけど。

まあでも悩みに悩んだ結果、自分の誕生日と近かったので自分へのご褒美として、またYoutubeでライブ映像見たら、これ全く曲知らなくても楽しめるライブだなと判断して前日にチケット購入に踏み切る。

www.youtube.com

 

とはいえライブ1週間前から行くことに備えてある程度予習はしていましたし、結構楽しみになっていた。

 

 

案の定27日も仕事は忙しかったですが、なんとか定時ダッシュして豊洲へ。

ほとんどの企業が仕事納めの日だったと思いますが、かなりお客さんが多い。

f:id:systemdamon:20241229120445j:image

やはりレジェンダリーなバンドなだけあって、客層は若干高め。この前行ったDenzel Curryの客層と比べると一目瞭然。

あまり若い子(特に女の子)は見かけませんでしたが、来ている人みんなオシャレなイケおじって感じ。僕もそうなりたい。

 

f:id:systemdamon:20241229120454j:image

 

開演の5分くらい前にようやくフロアに入る。

フェスでもないガチの単独公演でここまでギリギリに着くのは多分初めて。

爆音でJ Dillaとかが開演前BGMでかかっていて既にいい感じ。

 

 

開演予定時刻から8〜10分ほど経ってライブスタート。

MCのブラック・ソート、ドラムのクエストラブはもちろん計9人の大所帯でのバンド編成。

ライブ後に知った事ですが、前半はファンクの名曲のカバーメドレー

Kool & The GangManu Dibango(カルメーン起源のMakossaという音楽ジャンルの祖らしい。初めてこの方の名前知った)といったアーティストのカバーをノンストップで演奏してフロアを盛り上げていく。

外は何も遮るもののない海の近くの会場でかなり寒かったですが、中はさながらダンスフロアに。熱気で暑かった。

全メンバー鬼のような演奏力を持つ実力者ですが、カバーだろうが関係なくラップで畳み掛けるブラック・ソート、こんな当たり前の事言うのも憚れますがラップ超上手い。。

f:id:systemdamon:20241229120509j:image

The Roots自身の曲ではやはり「Things Fall Apart」からの選曲が多く"Step Into The Realm"はオーディエンスを焦らして煽るようなアレンジ(?)がめちゃくちゃかっこよかった。

ここから中盤は"Proceed"、"What They Do"、"Next Movement"などヒット曲連発ですが

このライブの何がすごいって高レベルの演奏力と気持ちの良いグルーヴ、そして飽きさせない展開とアレンジ、しかも曲間の繋ぎも一才音を止めないことで常時オーディエンスを踊らせて楽しませているので、特定の曲の演奏でもそこだけ異常に盛り上がるような事がなかったこと。いくらレジェンド級のバンドと演奏力とは言えこれは凄すぎる。本当に。

めっちゃでかいスーザフォンという低音管楽器(↓写真参照)を演奏しながら自由自在に動き回るデイモン・ブライソを筆頭にジャズアレンジが施された楽曲たちが原曲とは全く違う側面を見せてくれて、そこにメンバー横一列に並び、同じステップを踏みながら演奏している姿が微笑ましくビジュアルでも楽しませてくれる(可愛い)。

f:id:systemdamon:20241229120522j:image

キーボードパートのソロではハービーハンコックのカバーを入れつつ、即興ディスコセッションの呈していて展開の振り幅に驚かされる。

人気曲"You Got Me"の演奏はギタリスト、キャプテン・カークのターン。

大人なブルージーなソロをしっとりと聴かせてくれたと思いきや、HR/HMさながらのギターソロをぶちかまして暴れまくり、その流れLed Zeppelin の"Immigrant Song"へ繋ぐ。

もう意味わからんくらいかっこいい。ちなみに"You Got Me"のErykah Baduのパートもカークさんが歌っていました(というよりこの人がボーカルも兼)。

f:id:systemdamon:20241229120552j:image

そのままダブアレンジからアッパーなファンクサウンドに様変わりした"The Seed (2.0)"(コーラス聴くまでなんの曲か気づかなかったw)、で大盛り上がりを見せた後にKanye Westもサンプリングで使用した名曲、Curtis Mayfieldの"Move on up"に流れてそのままクエストラブとサンプリング、パーカッション担当によるソロパート。

心臓まで届く重低音のビートを堪能した後に、最後に全員でKool G Rapのカバーをしつつ素晴らしいセッションにて大団円で終了。

ドラムのスティックをこれでもかと客席に投げたり、写真を撮っていたりとメンバー皆ライブの余韻に浸っていた感じですが、見ていたこちらの方こそもの凄いものを見たという感動で放心していた。。

f:id:systemdamon:20241229120540j:image

 

2時間越え、アンコールなしぶっつ続けで走り抜いたライブでしたが、前述した通りほとんど音が止まる事がなくノンストップでずっと盛り上げていた

メドレーなんだけどそんな簡単な言葉で片付けて良いものか、、

並のアーティストなら1コーラスで繋ぐようなメドレーを、なんなら元曲よりだいぶ太らせて繋いでいっていますからね。

生演奏で一切音を止める事なくスタートからラストまで演奏しきるバンド、未だかつているのかしら。

当たり前に化け物のような演奏レベルを持つ各々ですが、言い方がアレですが演奏力を見せつけるようなこともなく、何か難しいことをしているような音楽玄人が喜びそうな感じでもなく、ただひたすらに2時間越えのショウを一切飽くさせなく楽しませる分かりやすさ、キャッチーさもあってThe Rootsを知らない人が見ても絶対楽しい空間を作り上げていたと思う。

本当に音楽ってこういうことだよなっていうか、音楽の楽しさが全面に出ていたライブでした。

今年見たライブでベストアクトはもちろん、今まで見たきた数多くのライブの中でも間違いなくトップレベル。永遠に思い出に残る凄まじいライブでした。

本当に圧巻の一言。ライブが凄すぎて余韻で音源聞いていますが物足りなくなっている笑。

The Rootsのレコードも集めたくなりましたし、ソウルやファンクにもハマりそう。

 

 

2024年は仕事がカスすぎて(例年のことだけど)特に後半は体調が良くありませんでしたが、音楽的にはHIP HOPをここまでたくさん聴いた年はなかったし、いい新譜にも出会えて充実したと思う。フジロックも久しぶりに複数日参加できたし初めてキャンプ参加もできたし。

来年こそはもうちょっと仕事落ち着かせて、趣味に使える時間を多くしたい、

ギター演奏やDJのミックス作り、作曲など全部中途半端であんまりできなかったから、、

 

かなり寒くなっているし、インフルも流行っていて自分が言えたもんじゃないが体調崩しやすい季節です。どうかご自愛ください。

本日実家に帰省する予定で年内の更新はこれが最後になります。

 

どうか良いお年をお過ごしください。