2023年3月12日(日)有明アリーナで行われたStingのライブに行ってきました。
ある程度の年齢以上の方にはもはや説明不要。そうでなくとも"Shape of My Heart"、"Englishman In New York"など聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
ロックの枠に留まらず、ワールドミュージック、ジャズ、レゲエ、クラッシックなど常に挑戦し続けているスーパーミュージシャン。
The Police時代も含めて親父が大ファンでよく小さい頃に車の中で聞かされていたので、特別予習をしなくとも知っている曲は多かったのですが改めて聞き直してみると本当にアーティストとして洗練されていることに気付かされます。
今回はそんなPolice/Sting好きの親父と一緒にライブ行きました。
日曜開催の3月12日は15:30開場、17:00開演と早めのスケジュール。
開場時間ごろに有明アリーナに到着しましたが思ったよりも人が多い。物販も色々凝ったグッズが多くて欲しかったのですが数十分並んだ挙句ほとんどが売り切れていて結局何も買えずじまいだったのが少し心残り、、
しかし周りを見渡してみると年齢層が高い笑。自分が今までいったライブで最も年齢層が高く感じたのが2015年に行ったMotley CrueのFinal Tour(結局ファイナルではなかったですが)だったのですが、それを上回るかも知れない。まぁStingの年齢(71歳)やチケットの値段を考慮すれば当たり前かも知れないですが。
初めての会場で少し迷いましたがなんとか自分の席にたどり着く。
17時からStingの息子であるJoe Sumnerのライブが始まりました。
おおよそ30分、所謂”前座”としてのライブでしたが、STINGとはまた違ういい意味での緩さが聞いていて心地よかった。ほとんどアコースティックギター1本でのシンプルな演奏はサーフミュージックのようでした。そしてMCが全て日本語というのも彼の日本愛が伝わってきて良かったです!しかし顔が本当にStingに似ている笑
そんなサムナーのライブや開演前SEのレゲエミュージックに気分も高まる中、18時を回る前にいよいよStingのライブがスタートしました。
時代によってジャズメンでのライブやオーケストラとの共演など様々なセットでライブを行っている彼ですがMY SONGS(2019年にリリースされたセルフカバーベストアルバム)ツアーの今回は非常にシンプルなセット。2人のコーラスにキーボード、ハーモニカ。ドラマーに長年Stingのライブを支えているギタリスト、ドミニク・ミラー。そしてStingが登場。
分かってはいたけど1曲目のPolice時代の名曲"Message In A Bottle"で自分も含めて会場は早速大盛り上がり。 Stingは演奏しながらでも自由に動き回れるようにかヘッドセット型のマイクを使用していました。
続く2曲目ではやくも"Englishman In New York"。彼の音楽の中でもトップクラスでよく聞く大好きな曲でラストの"be yourself no matter what the say"のリリックは一緒に歌わせていただきました、、!
大名曲が続いた後もPolice時代の"マジック"や現時点での最新アルバムである「The Bridge」からの曲が続き、マイソングスツアーなだけあって新旧バランスよく披露していきます。
"If I Ever Lose My Faith in You"からは過去の名曲を連発していきます。
イントロのハーモニカーのメロディーから大盛り上がりとなった"Brand New Day"、サポートメンバーの女性ボーカリストによる大胆なアレンジが特徴的でディスコ風に仕上がった"Heavy Cloud No Rain"など見どころたくさん。
自分が個人的にアガッタのは"Shape of My Heart"。このライブのために映画「レオン」を予習していたので美しいイントロが聞こえた瞬間に思わず声が出てしまった。
↓のライブで披露しているように、2019年に亡くなったラッパー、Juice WRLDの"Lucid Dreams"(この曲はShape of My Heartのリフをサンプリングとして使用している)の追悼の気持ちを示すかのごとくサポートボーカリストと共にこの曲のリリックを一部マッシュアップしたライブアレンジが本当に最高だった。
お客さんの年齢層的にこのJuice WRLDを引用したことに気づいた人は少数かとは思いますが笑
”Seven Days"は好きな曲ではありましたがライブ映えするように感じました。
とても美しくキャッチーなメロディーで聴きやすい曲ですが生で演奏を見ていると非常に複雑なリズムにも関わらず息ぴったりの演奏に本当に驚かされました。まあこの曲に限った話ではないですが改めてStingをはじめバンドメンバー皆演奏力化け物すぎる。
Stingも本当に複雑なベースラインを弾きながら当たり前の顔して歌ってただただ圧巻です。
アレンジが聞き応えのある"Wrapped Around Your Finger"からThe Police時代の楽曲コーナー。
レゲエ調の"Walking on the Moon"からすかさず"So Lonely"への繋ぎはこの日一番自分がアガッた瞬間かも。
Bob Marleyの"No Women, No Cry"の詩を引用したライブアレンジに大盛り上がり、踊れます。
Stingソロ曲から"Desert Rose"も原曲よりかっこよかった。
アフリカの砂漠の情景を感じさせるこの曲ですが、バックスクリーンの演出(アラブのような文字が描かれる)も相まって雰囲気が最高でした。後半のストリングスの盛り上がる部分は一緒に手拍子して楽しみました。
僕がPoliceで一番好きかも知れない"King of Pain"。もう言葉にならない、かっこよくて目頭が熱くなる。
息子のJoe Sumnerも加わり一緒に歌いましたが、息子以上に声が出ているんじゃと思う71歳のSting。信じられません、、
本編のラストはやっぱりこの曲"Every Breath You Take"。
原曲よりもかなり早いテンポな気がしましたが、バンドメンバーの紹介や前曲に続けてJoe Sumnerも一緒に演奏に加わり大団円で多幸感に包まれたラスト。
メンバーがはけた後しばらく立ってアンコールがスタート。
アンコール1曲目はThe Policeの1stアルバム収録の名曲"Roxanne"
劇的にアレンジを加えた本楽曲は間奏にレゲエのリズムを取り入れてお客さんを「ロクサーヌ!ロクサーヌ!」と合唱を煽る煽る!一緒に歌えてとても楽しかった!
そして本当に最後となる"Fragile"。
バックスクリーンに映るStingの演奏している姿(運指やギターのピッキングなど)に惚れ惚れしつつ演奏を目に焼き付けます。
悲しげなメロディーのこの曲ですが、不思議とパワーが湧いてくる迫力ある演奏でした。
世界屈指のベテランの名演のコンサートの余韻に浸りつつ会場を後に。
親父も30年以上ぶりの生Stingだったみたいですがとても楽しんだみたいで良かった。
今回Stingのライブに行こうと思ったのは、70代で高齢のStingを次にいつ見れるか分からないからと思ったのがきっかけですが、コンサートを見て思ったことはまだまだ現役で年齢なんて感じさせないなってこと。
71歳とは本当に思えない昔と変わらない歌唱力、アクションは少し落ち着いたかも知れませんが頻繁にステージを動き回ってお客さんとコンタクトを取っていた姿は本当にライブを楽しんでいることが感じられてかっこよかったです。
YoutubeやMY SONGSツアーのライブアルバム等で最近のライブ予習していましたが、生で聞いていたからか一番よく声が出ていたんじゃないかとまで思う。
自分が行った日は日本公演4日目ですからね。信じられません。
本当にまた来日してほしいと思った。グッズも買えなかったし笑
"Russians"や"Spirits In The Material World"など他にも聞きたい曲たくさんあります。
ここまで幸せな気分になるライブは久しぶりでした。
Stingを生で見れて本当に良かったと感じる素晴らしいライブでした。