洋楽好きの独り言

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Dizzy Mizz Lizzyのライブに行ってきました (9/21 渋谷 CLUB QUATTRO公演)

久しぶりの更新になってしまいました。

よく仕事が忙しい忙しいと愚痴こぼしていますが、ここ最近(特に今週)がトラウマレベルで忙しく土日も予定が入っていたりでなかなか更新する時間がありませんでした。

そんな仕事に追われている中なんとか時間を見つけてDIZZY MIZZ LIZZYのライブに行ってきました。

 

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自分が行ったのは9月21日(木)の渋谷クアトロでの追加公演。

当初は16日と17日に行われていたクラブチッタ公演に行こうと思っていたのですが、21日の追加公演は現時点での最新作「Alter Echo(2020年作品)」の再現ライブとのことでこちらを選択。リリース当初はそこまで聞き込んでいなかったのですが、改めて聞き返してみるとメロディアスでクオリティーの高い曲たちにすぐどハマり。なんでちゃんと聞いてなかったんだろ今まで、、

 

彼らは2016年、自分が今のところ唯一参加したラウドパークで初めて見てあまりのかっこよさに感動した覚えがあります。その時のライブは今まで自分が見てきたライブの中でも確実にベストアクトに入るNightwishが目当てでその年のラウパに行きましたが、NightwishもトリのWhitesnakeも正直喰っていたと思う。ということで何としてもどこかしらの公演には行きたかったのです。

 

 

ライブ当日、仕事を無理矢理終わらせて渋谷へ。

クラブクアトロに行くのは実に9年ぶりくらいでしたがやはりステージ下手側のでかい柱は健在。上手後方でスタートを待ちます。

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定刻通りスタート。明言通りアルバム「Alter Echo」よりインストの1曲目"The Ricochet"から"In The Blood"でライブがスタート。

この曲はイントロから魂を揺さぶられるような高揚感高まる楽曲でライブの開幕に抜群ですね。既にジャパンツアー4公演終えていてクアトロのライブが最終日だったわけですが、ギターボーカルのティムも絶好調!続く"Boy Doom"は個人的に「Alter Echo」の中で一番好きな曲で他の公演のセットリストを見ると披露していなかったらしくお得感。ライブアレンジも加えられており、耳と目に焼き付けておきました。

アルバム曲順ごとに正確に再現していく本公演は"The Middle"、"California Rain"と続きます。

特に"The Middle"はライブの方が俄然かっこよかった。

バンドメンバー3人にキーボードやバックボーカルのサポートメンバー一人を加えた4人体制でしたが音の厚みがこの少人数で奏でているとは思えない太さ

そしてその厚みを一番感じることができたのが組曲形式になっているアルバム最後の曲"Amelia"。

Part1の部分ではアコースティックシュミレーター的なやつを使ったのかエレキで静かにイントロを弾くティム。嵐の前の静けさと言えるだろうか、美しいギターの旋律に全身委ねていました。あのイントロ弾きながら歌うティムの技術やばすぎる。足元よく見たかった(自分の位置からはあまりティムの演奏している姿見えない)

そこからPart2でディストーションの音色に変わり哀愁感じるボーカルのメロディーが沁みる。

Part3で再度アコースティックのパートに以降した後に"Amelia"の大サビPart4。

これが非常にライブ映えしてシューゲイザーの俗に言う音のシャワーとはまた違うハードロックなアプローチで轟音を感じてただただ圧倒。本当に4人だけの演奏なのか、、

Part5が終わり"Alter Echo"全曲完走。"Amelia"を筆頭に全曲ライブで化ける曲たちでした。というか演奏が凄まじいのか。これが"Alter Echo"か、、

 

さて、ここからは過去のベストヒット曲の演奏。3rdアルバムより"I Would If I Could But I Can't"は自分が一番と言ってもいいくらい好きな曲です。ラウパの時の演出が凄まじくて印象に残っていますが、演出に頼れない小箱でもしっかり聞かせて盛り上げてくれました。

この曲から"Glory"の繋ぎもかっこよくて思わず声が漏れる。お客さんもノリノリで一緒に歌いました。

さらに2ndは"Rotator"に繋げて、DMLの中でもアップテンポのこの曲に盛り上がりも最高潮に。

"67 Seas In Your Eyes"では原曲の倍以上はあるんじゃないかという演奏時間でジャムセッションを披露してくれました。このバンドは演奏が上手いのはもちろんなんですけど、音の聞こえ方も表現力も抜群でティムを筆頭に凄まじい才能ですね。そうそう、もう7年も前だけどラウパで感動したのはこの素晴らしい演奏力も一因にあったと思う。

"Waterline"はグランジ味を感じさせる彼らの一番有名な曲でしょうか。自分がこのバンドを好きになるきっかけになった曲でしっかり堪能しました。

本編ラストはこの曲やると思っていなかった、3rdアルバムのラスト曲"Say It To Me Anyway"。この曲も"Amelia"に通ずる静と動がはっきりしている曲でライブのグルーヴ感も相まってマジックかかっていたな。サポートメンバーのボーカルの掛け合い部分も最高でした。

 

アンコールは3rdより"Forward In Reverse"。自分3rdが一番好きなアルバムなのでここからの選曲は本当嬉しい。「オーオーオーオー」と合唱を煽るパートも楽しかった笑

最後は1stより"Silverflame"。この曲も原曲よりもだいぶかっこよくお客さんにボーカル振るパートもしっかり決まっていていましたね(歌詞予習して行けばよかった、、)。

この曲もメロディアスですが渋くて哀愁漂うナンバーで全身で音を堪能しました。

 

お客さんもバンドメンバーも名残惜しい感じではありましたが、最後までキレッキレすぎる演奏に大満足。メンバー紹介、一礼してステージを去っていきました。

日本は大好きだと思うし、実際デンマークに次いで人気のあると思う日本にまたすぐ戻ってきてほしい。「I hope to see you soon!」こちらこそです。

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以前見たラウドパークさいたまスーパーアリーナの大会場。バックの映像を使ったり花火の特効を使ったりヘッドライナーかのような演出でしたが、今回はクアトロの小箱。

彼らの音楽は大きい会場で映えそうな気もしますが、ライブハウスでも7年前の感動はそのままでした。本当に外さないバンドだなあとしみじみ思う。

これは単純に楽曲がいいことも一因だろう。HR/HMに括られていて実際会場はメタルバンドTシャツの人も多くいた(開演前にセーソクさんもいらっしゃたと思う)けど、メタラーじゃない人にも十分におすすめできるしもっと色々な人に聞いていただきたいバンドです。

聴き心地の良くて爽快なメロディー、ティムの華やかな美声と唯一無二です。

また、アルバムだけ聞くとそこまでバカテクを披露するようなバンドではなさそうですが、何度も何度も上記で言っているように少人数で奏でているとは思えない音圧に本当驚かされました。演奏が上手い人ってこういうところなんだろうな。

複雑な運指をしながらボーカルも務めるティムは本当にすごい人です。

ライブ終了後どうしても足元見たくてなんとか撮った↓

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HRのバンドのライブ、しかも単独に行くのは本当に久しぶりでしたがとても楽しかったです。

やっぱり少人数でも、同期に頼らずアナログに演奏で再現するのはかっこ良すぎるよ。しかも彼らの場合音源よりもさらに厚みが増してしまうのだから化け物です(音源は音圧あってもライブだとペラいなんてのはあるあるなのに)。

とてつもないライブバンドだと改めて思ったライブでした。過労死するかと思ったここ最近だけど本当に行ってよかったです。