2022年リリースの彼らの五枚目のアルバム「Dragon New Warm Mountain I Believe in You」は今年のベストとして名高い名盤でした。
インディーロック、インディーフォークの大注目株、Big Thiefが初来日公演を行いましたので行って来ました。
東京の2日間です(11月17日、18日)。
既に14日、15日に大阪と名古屋公演を行っており、ライブを見られた方の感想を見ると非常に高評価でしたので期待大でした。
2022/11/17 恵比寿ガーデンホール
一度何かのライブでいった気がするんだけど覚えてない、、ホールじゃなかったのかな。
11月半ばの時期ではありますがイルミネーションが綺麗な会場付近。自然と足に地がつかないと言うかウキウキとした気持ちになります。
入場してすぐにグッズに並び、Tシャツとボーカル、エイドリアン・レンカーのソロアルバムのヴァイナルを購入。(名古屋公演、大阪公演ではバンドの直筆サイン入りのレコードが売られたようですが、そこで売り切れてしまい東京での発売は無しとのこと、、)
なるべく近くで見たかったのですが、前座まで見るのが苦痛で途中外で休憩しつつBig Thiefの出番を待ちました。
20時ちょうど頃にメンバーが登場。彼らのアルバムは勿論全て聴き込んで、メンバーのソロアルバムもいくつか予習していましたが多分初めて聞く曲からスタート。(後から調べてみるとまだリリースされていない新曲だったとのこと)。
2曲目で早速自分の大好きな楽曲"Forgotten Eyes"を披露。原曲よりギター強調されていてかっこいい。すかさず1stから"Masterpiece"。Youtubeで彼らのライブ映像を見た時も感じましたがライブは本当に力強く、エイドリアンのギターもシューゲイザーの如く激しかったり全く別の顔を持っていると感じました。
そして新譜から"Flower of Blood"と続きますが、ここで機材トラブルがあったようで(ギターのチューニングがなかなかうまくいかない?)、曲の間奏をドラムでなんとか繋ぎ、その後もエイドリアンの納得いくセッティングにはいかなかったようで仕切りにチューニングや音の確認を行っていました。
そんなテンポの悪い状況を吹き飛ばしたのが"Simulation Swarm"
アメリカの人気番組「The Late Show」でも披露された新譜の中でも人気の楽曲
イントロが聞こえて来た瞬間テンションが上がります!
エイドリアンの怒りの(?)ギターソロが炸裂し会場も盛り上がります。
続く"Not"での歪んだギターパート、新譜のタイトルとなっているトラック、Dragon New Warm Mountain I Believe in YouはこちらのロックアレンジVer
"Sparow"ではエイドリアンのシャウト(と3mは飛んだんじゃないかと思う唾吐き!)などライブならではの見どころたくさんのパフォーマンス。
演奏ではかなりぶっとい音を鳴らすエイドリアンですが、合間合間の少し照れながらの「ありがとう」と言うギャップが堪りません笑。
こちらもリリースされていない新曲"Happy With You"はタイトルのHappy With Youを繰り返すリリックでシンプルでストレートなラブソング。(この曲の前のmcを聴いて"Real Love"やるのかと一瞬期待した)
本編ラストは"Squd Infinity"で締め。原曲以上に多幸感のあるアレンジで最高でした。
メンバーが一度掃けた後のアンコール1発目は新譜の冒頭を飾る、自分が生で聴きたい曲だった"Change"エイドリアンの優しい歌声が心に沁みます。
ラストは新譜ラストの曲"Blue Lightning"で大円満の締め。
こうやって思うとまだまだ聴きたい曲がたくさんあって、Big Thiehはどのアルバムもどの楽曲もいい曲が多いんだなと改めて実感。
聞けなかった曲は翌日に持ち越し、と言うことで大満足で帰路に着きます。
2022/11/18 SHIBUYA Spotify O-East
この日は午後休を取っていたのでライブのために体調を整えます(初日はライブ終わった後、長時間立ちっぱなしで体がバキバキになっていたので、、)
この日も前座がいるので、昨日の反省を踏まえオープンしてしばらくしてから会場へ向かいました。それでも昨日より前目の場所まで行けたかな。
前座も含めて90分くらい待ち、ようやく東京2日目のライブが始まりました。
前日がトラブルがったため、エイドリアンがどういった心境で来るか少し不安でしたが余計な心配でした。1曲目"Dried Roses"イントロを弾いてる時のエイドリアンの笑顔を見て素晴らしいライブになると確信できました。
4曲目"Cattails"も自分の大好きな曲。ライブではベースがメロディーライン弾いているんですね。
続く"Contact"も同じくアルバム「U.F.O.F」から。前日ではやらなかった曲です。
原曲でもエイドリアンのシャウトがありますがライブではより目立っていてかっこいい。
前日はトラブルがあった"Flower of Blood"もバッチリ決まり、ギターソロパートもバキバキの歪んだ音でかっこよかった。今日はエイドリアン側の場所で見ていてよかった笑。
"Not"も前日よりギターがキレッキレに感じた。どうしても原曲だけ聴いているとボーカリストとしてのエイドリアンっていうイメージが強いんだけど、生で見ているとこの人はもしかしてギターヒーローなんじゃないか?と思ってしまうくらい激しくテクニカルなプレイ。
この日のアンコールは"Simulation Swarm"と"Masterpiece"。
Simulation〜が始まる前に"Red Moon"に繋がりそうなコードを弾いていたのでもしやと思いましたが違いました笑、小声でメンバー間で何か話していたけどなんて言っていたんだろう。
"Simulation Swarm"のギターソロは本日も気持ちよく、そのソロを優しく見つめるほか三人のメンバーもよかった!
アンコールが終わっても拍手が鳴り止まない、圧巻のライブでした。
Big Thiefに大ハマりしたのは今年の新譜からですが、新譜のリリースが2月でそれ以来ずっと繰り返し聴いていたこともありようやく生で見れたという思いが強いです。
彼らのライブは野生的で生き物のように感じました。初日はトラブルでもあり多少時間がかかってもエイドリアンが曲を始めるまで待って、いざ演奏がスタートすると一瞬にしてビシッと締めるところ、逆に二日目は終始にこやかにコンタクトを取り合っているように感じて良い面も、もしかしたらマイナスな面もあるのかもしれませんが喜怒哀楽あるパフォーマンスが彼らの音楽性にもマッチしていて惹かれる。
しきりにメンバーそれぞれ自分でエフェクターやアンプを操作して音をいじるDIYなステージングもよかったです。
思ったよりも初日と2日目で披露した曲を変えてこなかったので、再来日した際は是非今回聞けなかった曲も披露してほしいです。フジロックのような広大な自然の中で今度は聴きたいです。
あと直接彼らには関係ないですが、両日ともに前座がございまして、待ち時間がかなり長くライブ始まる前に大分体力削られたのは正直しんどかった、、
ファン層の被りそうな音楽ならまだしも、どちらもBig Thiefとは程通りアーティストだったんで余計に、、
アリーナのような席がある会場ならまだしも、ライブハウスのような場所で前座はなかなか難しいものがあるな〜って思いました。
まぁいずれにしてもライブバンドとしてのBig Thiefを2日間も堪能できて良いライブ納ができました!しばらく余韻に浸っていそうです。
新譜はグラミーのオルタナティブアルバムにもノミネートされたそう。
早くも次のアルバムにも期待がかかります!