洋楽好きの独り言

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Masegoのライブに行ってきました (2023/10/10 The Garden Hall)

ここ最近ライブレポートばかりですね。

10月10日(火)恵比寿ガーデンホールで行われたmasegoのライブに行ってきました。

だいぶ前にもこのアーティストを紹介しましたが、オシャレで個性的なサウンドが魅力的で

systemdamon.hatenablog.com

よくDJでかけるくらいには好きです。

ようやく生で見れるこの機会、しかも一夜限りの公演だったので来日発表すぐにチケット抑えていました。

 

3連休明けでしたがなんとか仕事をひと段落つけ会場へ。雨も降っていて肌寒かったですがこのくらいの気温が一番好み。

割と整理番号は早めでしたがグッズを売っているわけでもなく、バーカンがあるわけでもなく会場も特に面白みもないところなので(会場の外はおしゃれな建造物が並んでいい感じですが)ボケっと開演まで待つ。

ソールドアウトしたわけではなかったようですが、十分会場は埋まってきていたし程よくスペースもあって自由に楽しめそうでいい感じ。年齢層も国籍も幅広い印象でした。

 

19時過ぎライブスタート。

バックスクリーンを持ち込んできていて、そこまで大きな会場ではないですが演出も凝っていました。

ドラム、ベース&サンプラーのサポート2人と共にmasegoの登場。大歓声の中早速歌にサックスに惜しみなく披露していきます。

ベース音の出がかなり強く感じましたが、それが逆にクラブでライブを聞いているような感覚に近くて悪くない。

とにかくmasegoのサックスを構えた佇まいがかっこ良過ぎて一瞬で心が奪われてしまった。

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"Mystery Lady"も前半に披露。この曲では花束を客席に投げたり演奏以外のパフォーマンスも事欠かない。(他にも手製のお札を大量に会場にばら撒いたり)

自分が唯一持っている彼のレコードに収録されていた"Veg Out"を聴けたのが予想外すぎてイントロで歓声あげてしまいました。そこからの"Yamz"は個人的前半のハイライト。

 

予習が甘かったか、すぐになんの曲か分からなかった曲が何曲かありましたが知らない曲でもしっかり踊らせるグルーヴ感と流石の演奏力です。(結構ライブアレンジもされていましたが)

音源はオシャレでチルアウトな曲調が多い印象ですが、ライブでは全く違う側面を見せてくれてまさにライブバンドのそれでした。こんなに熱いパフォーマンスをする人だったとは、音源からいい意味で印象変わります。

masegoもお客さんに合唱を煽ったり、ステージを動き回ったりとライブを楽しんでる感じが伝わってきました。サポートの二人もmasegoをしっかり支え、ソロパートでは鬼のような技術でとことん魅せ尽くしてかっこよかった。

 

masegoはサックスはボーカルは言わずもがな、ルーパーやサンプラーを使ったHIPHOP的なパフォーマンスをしてみせたりと本当に多才。

"Silver Tongue"ではジャマイカ国旗、"Yebo/Sema"では南アフリカ国旗をスクリーンに映し出し自分のルーツへのリスペクトを感じさせる2曲の流れが一番個人的にアガッタ瞬間です。

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最後にYoutubeでFKJとの名演が4.6億回再生されている"Tadow"で締め。

約80分のライブは一瞬で終わってしまいました。

まだまだ物足りないと言うように客電がついた後も「masego」コールが止まなかったのがこのライブの素晴らしさを物語っています。

 

 

自分R&Bの単独公演ってあまり足を運ぶ方ではないですが、演奏技術、パフォーマンス、何よりライブを楽しむ、楽しませるという熱量が伝わってきた素晴らしいライブでした。ゆらゆらと揺れながら聞く感じだと思っていったら飛んで盛り上がっちゃったり予想をいい意味で裏切られた笑。

同期音源もかかっていたのか、音源通り3人が演奏していないパートの音も聞こえてきたりはしましたが、サポート含む3人の演奏は冗談抜きで魂にダイレクトで響かせてくれるような演奏でした。本当素晴らしいアーティストです。

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