以前ビルボード横浜にてカネコアヤノのアコースティックセットのレポートも投稿しましたが、
ようやくバンドセットを生でみることできました。
今年リリースされたアルバム「タオルケットは穏やかな」はだいぶバンドサウンドの強い作品でしたし、先日のフジロックでの熱演も評判高かったためとても楽しみにしておりました。
会場は早稲田大学キャンパス内にある「早稲田アリーナ」という会場。
早稲田の学祭の一環として彼女を招待したようです。なのでチケット代も安かった。
初めて早稲田大学、というか早稲田駅に降りましたがさすが学祭とのこともあって駅から大学までの道のりは超大混雑。
駅からの案内や一般道での通行人の誘導など全て学生たちが手際良く行なっていていましたね。ご苦労様です。
早速早稲田アリーナへ入ります。
1大学が所有しているとは思えない立派な会場に驚く。後方にはしっかりPAも組まれていて3つの大型スクリーンも完備(ライブ中に使われることはありませんでしたが)。
当たり前ですが学生さんがオーディエンスのほとんどを占めていましたが、自分みたいな一般のお客さんなんだろうなって人もちらほら。
彼女のファン層の幅広さを感じます。
お昼12時と早めのライブスタート。
1曲目は新譜より"気分"。バンドサウンドになっても、大きなアリーナ会場でもカネコさんの声がよく通る。そして規模の大きな会場にもかかわらず音もかなり良い。
2曲目"車窓より"も地味に好きな曲だったので聞けて嬉しい。
バンドメンバー個々の演奏力も高いのですが、一体感というかグルーヴ感も凄まじくライブアレンジで曲を繋げて見せたりゆるく楽しそうに演奏していたのが印象的。
特にギター林宏敏さんの演奏力は目を見張るものがありました。轟音でのギターソロ、彼の風貌も合間ってめちゃくちゃサイケ感あって好き。
新譜で好きな"季節の果物"、ビルボードでは聞けなかったのでバンドセットで聞けてラッキー。
ラストの"わたしたちへ"は豪快なライブアレンジを加え、長尺となったアウトロではシューゲイザー的音のシャワーでオーディエンスを魅了しました。
ぴったり1時間でライブ終了。カネコアヤノの声もかなり響いていて、そんな彼女をサポートするバンドの演奏力もずば抜けていて完全に圧倒された。
あまり音源だけ聞くとイメージ湧かないかもしれませんがとんでもないライブバンドでした。
これは人気出るのも分かる。是非また近いうちに見たい。
ライブ終了後、人混みをかき分けて早稲田大学のキャンパスを脱出。
まだ昼間でこの後どうするかとなったところ、一緒にいった友達が近くのお寺で音楽イベントをやっているとの情報を教えてくれたので行ってみることに。
ユフラフェス
駅は本駒込駅。文京区千駄木・養源寺というお寺で開催されていて音楽フェス。
閑静な住宅街の中にあるお寺で本当にやっているの半信半疑ではありましたが、そこにあったのはお寺の境内に洒落た雑貨屋やオーガニックな商品を扱うお店、そしてDJブースと音楽フェスのそれがありました。
そして本堂は別途チケット購入にて入れるメインステージとなっているとのこと。
せっかくきたので当日券で入ってみることに。
最初に見たアクトは浮ぶいというSSW。
ウッドベースのサポートと途中からバイオリン&ピアノの3人体制という編成。
存じ上げないアーティストではありましたが、とても優しくて心地の良い歌声、とても癒されます。
お寺の中で聞いているという非日常感もあるからか、不思議とパワーをもらえる。
家で何もしていない時に彼女の音源流したい。
日も暮れて会場もお祭りムードのいい雰囲気に。
酒もほとんど食事も取っていませんでしたが、アルコールや軽食のコーナーも色々ありました。
大トリは寺尾紗穂さん。彼女はGEZANのマヒトのコラボなどで名前は知っていました。
彼女も美しいピアノの弾き語りで聞いていて癒される。でもよく歌詞を聞いてみると結構悲しい曲が多い印象。寺尾さん自身も自虐的に「悲しい曲が続きますが〜」って言っていましたが。
思えばこうやってピアノのみの弾き語り公演って今まで見たことがなかったかも。
すごく特殊な環境ではありましたが新鮮でした。
寺フェスって名前はちょくちょく聞くし、実際にYoutubeなどでそのライブ映像を見たりすることもありますが、実際に行くのは初めてだったのでとても貴重な体験でした。
都内でもやっているんですね。こういう知る人ぞ知るフェスってのも色々行ってみたい。
とても音楽的に充実した3連休の最後でした。
寺フェスに出店していた北欧音楽を集めたお店で購入したフィンランドアーティストのCD。
まさに求めていた北欧伝統音楽で、聴きながらどこか旅に行きたくなるアルバムでした。