洋楽好きの独り言

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思い出の中に、SIAM SHADE

news.yahoo.co.jp

久々に名前を聞いたと思ったらSIAM SHADEが裏でとんでもないことになっていた。

当ブログでこのバンドの話題というか名前を出すのも初めてだと思うんですけど、SIAM SHADE普通に好きなんです。

まあ世代も全然違うし、完全に後追い世代ではあるんですけど再結成後の確か2015年だったかな、さいたまスーパーアリーナのライブも行きました。

彼らを知ったのは、MetallicaLinkin Park目当てで大学受験の年にも関わらず参加したサマソニ2013。

お昼のレインボーステージに出演したBreaking Arrowsというバンド、たまたま聞いてみたらキャッチーなハードロックで嫌いじゃない。当時数曲しかまだリリースされていなかったと思うけど、調べたらDAITAという日本人のギタリストが現地のメンバーを集めて結成したバンドだとか。

 

Never Stop Dreaming

Never Stop Dreaming

  • BREAKING ARROWS
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

一目見ようとメインステージ朝イチ(当時は今と違ってサマソニメインステージのトップバッターは客寄せのアイドルでも何でもなかった)に出演したハードロックバンド、Volbeatを観た後ダッシュでメッセに向かい(10年以上前でもやってること今と変わらねえな)彼らのライブを観ました。

今と違ってライブの経験も浅い高校3年生の時の自分が観ても、正直圧倒されるようなパフォーマンスだったかと言われれば全然でしたが、曲がいいんでね、十分楽しめたような思い出があります。

そもそもこの時期Motley Crueにどハマりしていた時期だったので、こういったハードロックは大好物だった。

 

で、DAITAさんのやっていたSIAM SHADEも調べてみたらこれがまたかっこいい。

今でこそ邦楽のアーティストも普通に聞くし、洋楽ほどではないけどライブにも足を運びますが、あの頃は全くといっていいほど邦楽聞いていなかった自分が唯一聞いていた日本のバンドになりましたねSIAM SHADE

比較にもなりませんが、自分もギターを弾いていたためやはりDAITAさんの作り出すテクニカルかつメロディアスで、激しい音の中にプログレの展開を組み入れてきたりと他のハードロックやV系と呼ばれるバンドにとは一線を画す音楽性にハマりましたねえ。

まあハードロックはともかくV系は他全然知らないけど。

 

キャッチーな曲はとことん明るいんだけど、ゴリゴリのロックサウンドプログレ展開のインストなんかは洋楽のバンド聞いているみたいな感じで違和感なく聞けたな。

そんな思い入れもあって、上京してから前述した通り再結成公演にも足を運ぶことができた。

くっそ遠い席だったのは覚えているけど、やっぱりDAITAさんのギターに釘付けだったなあ。

 

そんなDAITAさんが他4人メンバーを相手に計38曲の演奏とバンド名「SIAM SHADE」の使用の差し止めを求めた訴訟を起こしている。

詳細は長文ですがDAITAさんのHPにて説明されているので是非。

集中して読んでも10~15分くらいで読めるし、何より分かりやすいです。

www.daita-ism.com

 

あくまで彼の主張を聞いただけの意見ですけど、非常に真っ当な説明だと思った。

東日本大震災で被災した方のために何かできないかとチャリティーコンサートを開催したことはとても素敵なことだと思うけど、その際のグッズの売り上げや寄付金に関しての訴訟。正直見るに耐えないです。

ちなみにどちらの件も裁判沙汰になって片方は和解(DAITAさん以外の4人が当初求めていた不当な請求は棄却)、寄付金の件に関してもやはり4人の要求は棄却。

 

そしてボーカル栄喜さんがSIAM SHADE」の商標登録申請(のちに特許庁より拒絶)してバンドの名前を私物化しようとしたのでしょうか?

極め付けは今年「SIAM SOPHIA」名で同世代のバンド、SOPHIAと共にDAITAさん抜きでSIAM SHADEの活動を始めたこと(SIAM SOPHIAはあくまでSIAM SHADEというバンド名に対バン相手のSOPHIAの名前をくっつけただけだから、SIAM SHADEの名前は使っていないという言い訳は通用しない)。

私も以前、たまたま駅の広告でSIAM SHADEが他のバンドど合同でライブ活動していることを知りましたが、まさかDAITAさんが省かれていたなんて知らなかった(看板のアー写じっくりみていなかった)。

まあDAITAさんの説明を見てみると、そもそも再結成自体にあまり乗り気ではなかったようで、そんな乗り気じゃないメンバー一人のために一生SIAM SHADEとしてのバンド活動ができないのか!という意見も至極真っ当な気もしますけど、DAITAさんの主張だと「和解の話し合いの中で4名はSIAM SHADEの活動端ないと裁判官の前で明言した」とありますね。

そして、そもそもそんな和解だの裁判だのの発端は元々決めていたグッズの売り上げの取り分から不当に釣り上げた要求を他4人がして内容証明で突きつけてきたからでは?

 

DAITAさんの説明を見ればわかるけど、ここまで大明けに発表したのは今が初めてでしょうけどずっと長年不毛な金の争いを裏で続けていたことが分かる。

SIAM SOPHIAのライブは10月13日のTOYOTA ARENA公演、そしてLUNA SEA主催のフェスが11月に予定されているため、今回の発表でライブに水を差されたとDAITAさんに怒るファンもいるようで。それからこういった裏のゴタゴタはどうでもいい、音楽が好きだから活動の妨げにするようなことはしないでと嘆くファンの姿も。

 

ファン?

 

アーティストやバンドは我々オーディエンスの前に立って演奏するなり歌うだけの機械なのでしょうか?

アーティストだって一人間なんだし、そんなアーティストはもちろん無償ではなく命を削って作品を生み出している。

そんな作品やバンドをあろうことか同じメンバーに無碍にされて、それでもひたすら日の目に当たらないところで1 VS 4で戦ってきたDAITAさんを思うと心が痛むなんて簡単な言葉で言い表せません。

一体彼はどんな気分だったのでしょうか。想像を絶する。

 

4人からのコメントはまだないので、今後どのように発展するかは分かりませんが、こんな状況でも他4人にも正義があることを少しは信じたいけどね。

 

DAITAさんは「人として、日本人として、4人のSSS(一般社団法人復興支援SSS)への訴訟は本当に「恥ずべき行為」」と強く非難しています。

もはや関係修復は不可能でしょうね。

最近聞いていなかったとはいえ、自分が邦楽で好きになったバンドの第1号で青春時代の思い出の一つのバンドがこのようなドロドロな状況で終わっていくのは悲しい。

www.youtube.com

 

ボーカル栄喜さんのブログが更新されていた。

ameblo.jp

「新聞社や雑誌、ブログなどでさまざまな憶測が飛び回っている」とあるけど、渦中のバンドメンバーが全てを赤裸々に語っているのに憶測もないのでは?

 

こんなことがきっかけなのも申し訳ないけど、久しぶりにDAITAさんのライブ行ってみたいな。あのギタープレイは生で体験するべき!