洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

Fuji Rock 2023に行ってきました part1

フジロックフェスティバル2023に行ってきました。

自分が参加したのは初日7月28日(金)

今年も宿を取らず、朝まで踊って帰ってくる0泊2日でした。

 

茹るような連日の猛暑は会場である苗場も例外ではなく、数日前の設営段階で日中33℃まで達していたらしく、昨年もどちらかと言えば暑い記憶がありましたが今年はそれ以上に暑さの覚悟をしていました。

体調を崩さないように前日木曜日は早めに仕事を切り上げてしっかり睡眠をとり当日に備える。

 

当日28日は越後湯沢駅に10時前ごろに到着する新幹線に乗車しました。

金曜日で通勤ラッシュに重なりましたが、ここは贅沢に最寄駅からグリーン車を決め込む。

新幹線内で会場の混雑状況を調べていましたが、結構駅〜会場間のバスが並んでいるようで。

もう少し早い新幹線にすれば良かったと少し後悔。

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越後湯沢駅に到着。やっぱりこっちも暑い。

日差しも強そうだし、今月行くサマソニにも使えるかなと駅でサングラスを購入。バスの待機列は思ったより並んではいなかった。

が、バスがコンスタントに来ないような気がして結局40分くらいは待ったのかな。

暑さもあり1時間以上並んだ2019年並みにバスに乗る時点でかなり体力消費したかも。

 

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会場に到着。

今年もここに帰って来たという思いに馳せながらリストバン交換、アーティストグッズに並ぶ。しかしこれ真面目に並んでいたら3、4時間は並ぶんじゃないかという列の長さに嫌気がさし、恐らく目当てのDenzel Curryのグッズも売っていないということで途中で抜ける。

アーティストグッズよりはまだ列がマシだったオフィシャルグッズに並び直し(ここも1時間くらいは待ちましたが、、)Tシャツ1枚と巨大なフジロックのタオルを購入。

あまりに日差しが強すぎたのでこのタオルを1日巻いたり掛けたりして過ごしました。

 

何度も冷却シートで身体を拭いていましたが止まらない汗。

これはまずいと思い、とりあえず食事をここで初めてとる。もはや食べたいものではなく並んでなくて直ぐに買えたからという理由で選びました。

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この時点で少し見たかったFever 333やCHAN-MIKAはもちろん12時40分スタートの思い出野郎Aチームも間に合わなさそう。

あまり無理せず身体を大事に、休憩をとりようやく入場しました。

 

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会場内も人がびっしり。一昨年、昨年を経験しているので余計に多く感じるのかもしれません。

チケット売り切れていなかったので少し油断していました。

 

2番目に大きなステージ、ホワイトステージの近くにある、川遊びを楽しめて子連れも多くいる「ところ天国」というエリアでまた休憩。飯屋の列があまりに長すぎたので飲み物だけ買いました。ようやく一番最初の目当てのアクトSudan Archivesを見にホワイトステージへ。

 

Sudan Archives

昨年リリースしたアルバム「Natural Brown Prom Queen」は以前よりも更にクラブミュージックに接近し、クオリティーの高い洗練された楽曲で各メディアから高評価を得ていました。バイオリンを弾いてラップをしたり歌ったりとユニークな構成でライブではどのように楽曲が生まれ変わるのか、とても楽しみにしていました。

ギターやPADなどを操作するサポートと2人大勢で現れた彼女。

イントロから1曲目の""Milk Me"にかけてバイオリンを演奏し会場を温める。

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弦をはじいてまるでビートの一部のように聞かせてみせたりと魅せ方が面白い。バックのスクリーンにSudan ARCHIVESと赤字で大きく表示されエスニックな雰囲気のある"Nont For Sale"へ。

新譜からの1曲目"Home Maker"を前半で披露。この曲自分が2022年リリース楽曲の中でもトップレベルで好きな曲だったので生で聞けて感動!正直やってくれると思っていませんでした。曲によってはバイオリンを置いたり、サンプラーのようなものを弄ったり、ステージから降りてオーディエンスと触れ合ったり、今年のコーチェラフェスの配信で見た時よりもライブパワーアップしている印象。広大な自然の中のステージで彼女の声がどこまでも続くのではないかという咆哮のようなシャウト、弓を抜く時に逐一入る”シャキーン”というSE。演出も含めて彼女の全てをオーディエンスにぶつける音源以上にパワー溢れるパフォーマンスに感動。

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"NBPQ(Topless)"では本当にトップレスになる一幕も、野生的で大自然フジロックの舞台を本当に自分のものにしている。

エレクトロ色の強い"Loyal(EDD)"、"ChevyS10"はまるで深夜のクラブように踊り、途中でアイリッシュ音楽のような楽しげな曲を弾いてみせたり、Youtubeで見ていたライブ映像からは正直想像つかないライブミュージシャンでした。

フジロックにきて最初に見るライブってアクトに関係なく「今年も無事にここに戻ってきた」って感動して涙目になるんですが、本当にライブが凄まじく涙出た

 

 

 

Sudan Archivesが満足しすぎたのもありますが、とにかく暑いのと人の多さに少し見たかった"The Budos Band"を諦めて"Yves Tumor"に向かうことに。ちょうど雨も降りそうだったので早く行かないとレッドマーキー(唯一の屋内ステージ)も混みそうだったので。

 

 

Yves Tumor

今年の3月にリリースした新譜がグラムロックに全振りした意欲作で自分も上半期ベストアルバムに選出した、今最も見たいアーティストです。

周りを見ると割と若い人が多い。

Yves Tumorことショーンボウイは緑色の髪、パン一に黒いエプロン1枚という期待通りの奇抜な衣装笑

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"God Is a Circle"からライブスタート。ギター X 2、ベースにドラムというオーソドックスなバンドスタイルで演奏していきます。Yves Tumor本人もさる事ながらサポートメンバーもいい意味でひと昔のロックバンドっぽい衣装が統一感あって最高笑

新譜を中心のセットリストで会場の熱気もかなり高かった。新譜がやはり評価が高かったことを伺えます。

ただ、Yves Tumorはライブの半分くらい客席の方に行っていたんじゃないかと思うくらいステージ上にいなかった笑

前方の方にいましたが降りるたびに撮影会のようになっていて人の圧がちょっときつかった。

"Ebony Eye"披露時もステージから降りていましたが、一番大好きで聞きたい曲だったので口ずさんで踊りました。

ラストの"Kerosene!"のギターソロはサイケ感もあり原曲とはまた違った壮大なアレンジでかっこよかったです。

Yvesとギタリストのイチャイチャに笑った。それを横目にクールに演奏する紅一点のベーシストは女性ボーカルも兼任しています。このベーシストももうちょっと主張強くなったらより演奏に箔が付きそうだなと勝手ながら思いました。でも演奏終了後、ツンケンとした表情だったベーシストが満面の笑みでステージを去っていく姿になんか嬉しく思いました

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Yves Tumorのライブが終わり、小腹が空いて来たのでここでオアシスエリア(フジロック会場内の最も大きなフードスペース)の人気店「苗場食堂」できりざい飯とけんちん汁を頂来ました。毎年めちゃくちゃ並んでていっていなかったのですが、けんちん汁の匂いに釣られて2017年のフジロック以来食べました。

体にも良さそうですし疲れた身体に染みる。とても美味しかったです。

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食べ終わったと急いで矢沢永吉を見るためグリーンステージ(最もでかいメインステージ)に向かいましたが何故か20分も早く終わってしまったらしく少しも姿を見ることができませんでした、、

仕方なくそのまま奥地のステージ、フィールドオブヘブンへ。

 

ヘブンではCory Henryというジャズミュージシャンがライブをしていました。

事前に音源を聞いた感想はピアノのしっとりとしたジャズという印象でしたが、あくまで自分が生で聞いたラスト20分くらいは完全にファンク

お客さんを煽って盛り上げて、とてもピースフルな空間でした。こちらは逆にタイムテーブルを延長して演奏してくれたみたいで感謝しかありません。

 

ライブ終了後はオレンジカフェという最奥地のフードエリアにいきましたが引く程の混雑にどこも寄らずにヘブンでYo La Tengoを待つ。

 

Yo La Tengoは今までアルバムを聞いたことがなく、今回出演のタイミングで新譜を発表していたのでそちらを何回か聞いて予習していました。

最初の20分くらいしから見れませんでしたが夕暮れのヘブンに似合う演奏で良かった。

少し早めですが良い場所でライブを見るためにホワイトステージへ移動。

 

Denzel Curry

ライブスタートの20分くらい前に到着しました。飲食は引く程混んでいるというのにステージはガラガラ、、なんだか今年はステージ以外の場所が混んでいるように感じる。

それでもスタートの20時近くになり続々と人が増えてきました。近くにいた誰かが「このために来た!」と大きい声で叫んでいましたが俺も。

まずはバックDJのみがステージに登場しオーディエンスを温めるためラマーやNirvana、SOADなどをかけて盛り上げる。完全に心を惹きつけられた後にDenzel Curry登場!

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ステージの前方にいたこともあり、低音が聞いた轟音の中昨年リリースした新譜より"Walkin"を披露。続く"Ain't No Way"ではオーディエンスを二つに分けてモッシュ!昨年のサマソニの一部のアーティストでも経験しましたがこの、ぶつかり合いながら皆で踊り狂うこの感じ本当に懐かしい。

ステージはDJとデンゼルの2人のみという非常にシンプルなセットですが、その分ごまかしなしでマイク1本で広大な会場をアゲていく彼のライブパフォーマンスを全身で感じることが出来ました。自身の曲だけではなくフィーチャリングで参加した曲や未発表曲もガンガン披露していいきつつも、テンポも非常によく彼の集大成のようなセットリスト。"SUMO|ZUMO"や"Ultimate"では再びモッシュや巨大なサークルまで発生!一緒に歌ってほしい楽曲では、披露前に丁寧にオーディエンスと練習(?)する姿がなんだか微笑ましかった笑

"ULT"は一緒にサビ部分のリリック(ULT!)を皆で叫んで、最後はRATMのカバーで締め。

この人自分と同じ歳なんですよね。オーラがすごすぎる。ただただ圧巻のパフォーマンスでした。最後RATMというのもフジロックのお客さんを意識しての選曲だったのかもしれない。

もっと大きくなって今度はステージのトリで見てみたいですね。ヒップホップのライブでここまで喰らったのは2018年のフジロックで見たラマー以来かもしれない。

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Denzel Curryの余韻もありましたがグリーンステージではこの日の大トリ、The Strokesが始める時間が差し迫っていたので急いでグリーンへ移動しました。

 

 

Part1はここまでで。

次回ストロークスから今年参加した全体の感想など書いていきます。

 

 

 

 

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