洋楽好きの独り言

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2022年上半期ベストアルバム part2 テーマ別考察、アルバムの聴き方に関して考える

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前回の記事で2022年の上半期アルバムのトップ10紹介をさせていただきましたが、本記事ではベスト10には入れなかったものの別枠で紹介したい上半期にリリースされたアルバムと今回選考するにあたって、どのようにしてアルバムを聴いてみたか書いていきます。

まだ前の記事をご覧になっていない方はそちらも合わせて見ていただけますと幸いでございます。

 

 

前回の記事でUSのインディーロックバンド、Hippo Campusの新譜が悩んだ末10位だったと申し上げましたが、その残りの一枠にHippo Campusと共に悩んだアルバムがラッパーDenzel Curryの"Melt My Eyez See Your Future"とUKのシンガーNilüfer Yanyaの"PAINLESS"です。

 

Denzel Curryのアルバムは以前のトラップ路線から変わってRobert Glasper参加のジャズ要素やスロウタイとの"Zatoichi"にてドラムンベースのような激しいビート、T-Painを客演に迎えた"Troubles"はビルボードチャートに入っていてもおかしくないようなキャッチーな楽曲に仕上がっていてバラエティーに富んだ、それでいて完成度の高い作品となっていました。

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一方のNilüfer Yanyaは無機質で淡々と歌い上げるボーカルスタイルにリバーブの効いた透明感あるギターロックサウンドが個性的で魅力でした。

まだ未聴の方はぜひ聴いてみてほしいです

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メタルのアルバムはそんなに数多く聞けたわけじゃないけど一番アルバムを通して完成度が高いと感じたのはフィンランドのAmorphisのアルバム"HALO"。

久々に見つけたメタルの当たりアルバムでした。

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北欧メタルらしい激しさの中にメロディアスなギターやシンセのメロディーがグッと来ました。

この"The Moon"って曲の間奏パート、最近のIron Maidenのようなプログレッシヴなメロディーですごい好き。

 

 

ポップスの中ならトップ10に入れたハリースタイルズの他にThe WeekndやCharil XCXの80's、90'sのディスコサウンドやシティーポップを取り入れたアルバムが良かったです。

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レコードのリバイバルと一見相入れないような気もするサブスクですが、サブスクを利用して日本のシティーポップや、親やもっと上世代の音楽もリアルタイムでディぐったりアルバムを聴くことができる昨今、そこで気に入ったアルバムをバイナルで集めるというコレクターが増えているのでしょう。

ジャンルだけではなく最近は年代や音楽の国籍も多様化しているなと感じる名作です。

The Weekndに関しては前作からリバイバル的な音楽をやってましたが。

 

ロックはYard Act、Fontaines D.C.など若手UKロックのアルバムがリリースされましたがその中でも秀でていたのはWet Legのデビューアルバムでしょう。

 

 

キュートでポップな音楽にも聞こえるし、サイケで怪しげにも聞こえるし王道のUKロックでヘヴィにも感じる今までありそうでなかった(?)個性的かつ魅力的な1stアルバムでした。

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大方の予想通り全英1位獲得した本作ですが、これからのUKロックを引っ張っていく存在としてこれからどのように進化するのか楽しみです。

来年の単独公演迷います、、!

 

 

ただ、アルバムというか楽曲での評価だったらBlack Country, New Roadの 'Chaos Space Marine'という曲が一番好きでしたね。

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最後にR&Bは正直そこまで印象に残ったアルバムに出会いませんでしたがUKのAma Louの"AT LEAST WE HAVE THIS"というEPを上げておきます。

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前回の記事も合わせて以上が個人的に良かった2022年上半期のアルバムまとめです。

今年特に新しいアルバム聴いてね〜な〜って方、是非参考にしていただければ。

 

 

 

この上半期のベストアルバムを自分なりに選定することは今年に入ってから決めていたことでしたので、逐一新譜をチェックして良かったアルバムはメモっていたのですがリリース直後はテンション上がって評価高めにつけていたアルバムもその後全く聴き直さなかったりするものも結構あったりして、それは本当に自分の中で良かったアルバムなのか?

また、聞き直したとしてもなんか微妙だなって感じたり意外と"本当に良かったアルバム"を決めるのはすんなんりいかなかったです。

 

そもそも音楽なんて自分のテンションや体調、時間帯や場所によっても聞こえ方が違ったりするものなので順位付けが難しいものです。

元から好きだったアーティスト以外の新譜も沢山聞いたので

前記事で選んだ10枚は以下の条件を多かれ少なかれ満たしたものから選んでみることにしました。

1、単純に何度も再生をしたアルバム。

2、バイナルで欲しくなったアルバム。

3、アルバムをきいてそのアーティストの関連アーティストやジャンルまで興味を持ったもの。

4、そのアーティストの他のアルバムも聴き始めたもの。または聴き直したもの。

5、アルバムを聴いてライブに行きたくなったもの。

 

この評価であれば初めて聴いたアーティストも元からファンだったアーティストも平等に評価できるかなって思いました。

2と5はそのアーティストに高い金や時間を注ぎ込めるか、3や4はどれだけファンになったか、またはより好きになったかってことですね。

 

上半期のベストアルバムに選んだBig Thiefの"Dragon New Warm Mountain I Believe In You"は完璧に上の5項目を満たしたアルバムでした。

個人的にはなかなか充実して新譜を聴けたかなって思います。2022年、残す下半期もこの調子で色々と聞いていきたい。

 

今はサブスクで好きな曲のプレイリストを作って、もしくはサブスク側で既にミックスされた好みのプレイリストを聞くためアルバム通しでは聞かないなんて人も多いようですね。

確かにサブスクのプレイリストは新たな曲を見つけるのに非常に優れていますが、ケンドリックのドラマ性やArcade FireのWEのようなSHOWのようにアルバム全編がつながっているアルバムは通しで聴くことによってより良さを実感できるなって改めて感じました。

 

 

前回の記事から大分長文になってしまいましたがご覧いただきありがとうございました!

他にも2022年こんなアルバムが良かったとおすすめがございましたら教えていただけますと嬉しいです!

特にジャズやエレクトロはほとんど聴けていなかったので!

 

今年の年末には今度は順位をつけて20枚〜30枚くらいのベストランキングを作りたいと考えておりますので、これからも新譜チェック続けて参ります!!

これからも是非ともよろしくお願いします!