昨日フジロックの開催表明がございました。
今年こそは洋楽を含むラインナップでの開催とのことでラインナップの発表はまだですがかなり期待しています。
大自然の広大なエリアの中であんなに沢山のインターナショナルアーティストを楽しめる環境は国内の他のフェスにはないでしょう。自分は音楽を聴いていて「フジのステージで見たら最高だろうな〜」って考えてしまうことが多々あります。
本日は自然の中で聴きたいと感じるカナダ出身のフォークバンド、The Weather Stationの紹介です。
バイオグラフィー
バンドとは書きましたが実質フロントマンのTamara Lindeman(タラマ・リンデマン)のソロプロジェクトです。
幼少期は地元のコーラス隊で歌ったりスノーボードをして過ごしていたとのこと(スノボの先生としてのライセンスを持っているとか)。
ダファリン郡は標高が高く冬季の平均気温は氷点下になる地域のようです。
地理的にも山々に囲まれているそうで、地元のこういった環境が彼女の音楽にあらわれている様です。
1999年から女優としてのキャリアをスタートさせて多くのTYドラマなどに出演していきます。
その傍らで2006年に結成されたのがThe Weather Station。
2009年に自主制作で1stアルバムリリース後はこちらを中心に活動をしていきます。
2013年にはカナダの新生ミュージシャンを決める音楽賞、SOCAN Songwriting Prizeに楽曲「Mule in the Flowers」がノミネート(カナダのインディーロックミュージシャンSteve Lambkeとの共作)されてミュージシャンとしての評価を高めていきます。
2021年に発表された5thアルバム「Ignorance」をリリース。
全曲をタラマ自身で作曲、プロデュースしています。全楽曲は世界の気候変動に関する危機に関するタラマの考えに基づいて作られているとか。
このアルバムは非常に批評家から高評価を得て2021年Pitchforkのベストアルバム7位です。
インディーロック傾向のユニークなジャズフォークアルバムです。
そして先週3/4には傑作 「Ignorance」に付随する新作「How Is It That I Should Look at the Stars」がリリースされました。
おすすめ楽曲
4th「The Weather Station」からのシングル。
静かで落ちるいているアルバムが多いWeather Stationですがこのアルバムは明るく軽快な曲が多い印象です。フォーキーなインディーロックです。
同じく4thからの楽曲。
軽快で疾走感のあるナンバー。後ろのストリングの音が良い。
5thからの楽曲。アコースティックな楽器で作られていますが音が厚いんですよね。
良い環境のプレーヤーで聴きたくなります。イントロから引き込まれます。
先日公開されたKEXPのライブ映像より。
楽曲は5thのオープントラック。ジャズのようなドラムのリズムからピアノやボーカルが加わっていく構成がかっこいい。
寂しげのある6thアルバムからのリードトラック。
ピアノと歌のみで聞かせる1曲です。
IgnoranceとHow Is It That I Should Look at the Stars
冒頭でフジロックの環境で見たいと申しましたが、このライブ映像がきっかけかもしれません。披露している楽曲は全てIgnoranceからとなります。
以前自分の他の記事でもこのライブ映像紹介しましたが、本当に彼女の音楽とロケーションが合っている。絶対生で見たら気持ちいだろうなあ。
Ignoranceは計10曲で41分の作品。これでも彼女のアルバムの中では長い方。
聴きやすく特別な機材や音を使っているわけでもないけど引き込まれます。一聴の価値ありです。
そして先週リリースされたばかりの6th「How Is It That I Should Look at the Stars」はほぼ全編にわたってピアノでの語り弾きとなっています。
全体的にしっとり優しいアルバムが多いです彼女ですが過去一番で静かな作品では合ったかと思います。部分的にパーカッションは入りますがドラムが使われていないのが特徴です。
ちょっとボーカルジャズっぽい雰囲気も感じました。
最近はThe Weather Stationの様な聴いていて自然に還りたくなるような曲が自分の好み笑
老若男女誰が聴いても心地良いと感じるかと思います。ぜひ聴いてみてください!特に5th!