洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

9月リリースアルバムが良すぎる件(アルバムレビュー他)

台風接近による気圧の変化によりめちゃくちゃ体調が悪いこの3連休。

病人のようにベッドに横たわり真面目に聞いたり聞かなかったりだけどなんとなく片っ端から9月リリースの新譜を聞いていました。

9月に入って金曜日は3回(新譜のリリース日が金曜日で統一されています)きていますが良盤が数多くある当たり月のようです。

軽くアルバムレビューいたします。

 

Rina Sawayama /  Hold The Girl

f:id:systemdamon:20220919024749j:image

発売日にタワレコで日本版CD買いに行ったらポスターが付いていました。

2020年の1stアルバム「Sawayama」以来となる2ndアルバム。先月のサマソニでは同性婚に関するメッセージ性のあるMCも話題となった彼女ですが今作は自身の過去の傷を受け入れることが主題とのこと(ロッキングオン 2022年10月号より)

音楽面で言えば前作よりも全体的に壮大で統一感のあるアルバムに感じました。

2018年のカントリー歌手、ケイシーマスグレイヴスのアルバム「ゴールデンアワー」(グラミー年間最優秀アルバム受賞)に夢中になったり、テイラースイフトの「Folklore」にインスピレーションを受けたとのことで、なんとなく納得。

ダンス、ポップ、ロックが器用に融合しつつどこか土着的な雰囲気があり前作以上に日本人も好きなサウンドかもしれない。やはり1stシングルの"This Hell"はアルバムのカラーを決定付ける曲でした。

www.youtube.com

個人的には前作の"XS"、"Chosen Family"級や"STFU!"のような振り切った曲はなかったのですがアルバム全体を通せば前作に負けず劣らずの内容、みんなに進めたい良作でした。

何より来年1月に新作を提げての初の来日単独公演が決まりました!今からチケット抑えとかないとです!

news.yahoo.co.jp

 

 

そんなRina Sawayamaと同日にリリースされたアルバムで他に良かったものは

Marcus Mumfordの(self-titled)

www.youtube.com

Mumford & Sonsのボーカリスト、マーカスのソロアルバム。

元々バンド用に書いていた曲をパーソナルな内容なためにソロで出すことになったとか。

なんというか素朴ではあるんですけどアルバム完結にまとまっていてふと思いついた時に聞いて癒されたくなるような、そんな一枚。そしてゲストが豪華。

 

 

もう一枚The Mars Voltaのセルフタイトルアルバム"The Mars Volta"

www.youtube.com

実に10年ぶりとなる本作はクールなダンサブルロックって印象か。

まだ数回しか聞いていないのでもうちょっと聞き込んでみます。

 

 

Rina Sawaymaと同様にサマソニのライブが良かったため新譜が気になっていたYUNGBLUDは意外と(?)アーティスティックな内容で驚いた。

 

YUNGBLUD

YUNGBLUD

  • アーティスト:YUNGBLUD
  • Geffen Records
Amazon

 

全体を通して2000年代のエモ、ポップパンクリバイバルな音楽ではあるのですが、まるで現代のラモーンズであるかのような"The Funeral"、The Cureをサンプリングしているらしい"Tissues"など今のエモロック、ラップのアルバム達とは一線を画する出来。

"Cruel Kids"もニューウェーブロック調のリフにエモロックなボーカルをのせてかっこいい。

www.youtube.com

 

 

UKロックの若手注目バンド、The Amazonsの"How Will I Know if Heaven Will Find Me?"も個人的傑作。

音楽的にはOasisだったりFoo Fightersやポストグランジのバンドらのような、言っちゃえばどこかで聞いたことあるようなサウンドばかりではあるんですが単純に曲がいい

今のバンドには珍しい不器用かつ(?)小細工なしのストレートなロックンロールで勝負する姿に惚れました。彼の歴代アルバムでも最高位のUKアルバムチャート5位獲得。

www.youtube.com

 

 

R&B系でも久々に個人的当たりのアルバムが2枚も出ました。

Sudan Archives / Natural Brown Prom Quee

www.youtube.com

 

アメリカ出身のバイオリニスト、ビートメイカー、SSWとユニークな経歴の彼女はサウンドもアフリカンなR&Bで個性的。

ではあったのですが、今作はそういった土着的な部分は減り、むしろアーバンチックな洒落たR&Bアルバムという印象。

彼女の武器となるそういったアフロな部分が抑えられてしまったのは残念ですが、それを持ってしても楽曲の完成度が高すぎる。特にこの"Home Maker"は多分このままいけば今年の私的R&B楽曲で1番かも。

ちなみにPitchforkでも9.0とめっちゃ評価高いです。

 

 

Sampa The Great / As Above, So Below 

個人的にはアルバム全体通して評価したときに上のSudan Archivesより好きだったザンビア出身のラッパーSampa The Great

アフロ、ハウス、ラップ、R&Bをうまく融合した意欲作。

前作も良いアルバムでしたがR&Bに全ぶりしていた印象、しかし本作はよりルーツをむき出しにして、その中でDenzel CurryやKojey Radicalのゲストなどフィーチャリングもバラエティー豊で面白い。

www.youtube.com

 

 

そんなわけでまだ今月はあと2回金曜日を迎えるわけですが、現時点でお腹いっぱいの内容笑

他にもオジーオズボーンやデスキャブなど良作ありました。

 

 

さて、Rina Sawayamaのアルバムレビューの際にも少し引用させていただきましたが今月のロッキングオン買ってきました。

f:id:systemdamon:20220919024818j:image

The 1975のポスターとサマソに、フジのレポートがあるということで。

ライブレポートにレビューするのもどうかと思いますが笑、昔はメインアクトや一押しのアーティストによって扱いに差はありつつ、出演洋楽アーティストのほとんどをレポートしていた気がするんですがいつの間にか記者がその日まわって見たアーティストの感想になっていてちょっと残念w

いつから変わったのだろう?それか今年は洋楽が少ないから特殊なのかな?

サマソニのAll time Low、FISHBONE、The Offspringとか存在していないような扱いでした、、、

 

 

 

最後に、新譜以外に今ODD BRICKの出演者の音楽も予習として聞いております

ほとんどLittle Simzですが

oddbrickfes.com

 

恐らく今年最後のフェス参加になるであろうODD BRICKっていうフェスが次の金曜日に赤レンガでございます。

Kamasi Washington、Little Simzはもちろん邦楽勢もFurui Riho、StutsやAwichと気になるアクトがいて個人的には豪華。

アクトの時間が短めなのと当日雨予報なのが気になりますが楽しんできたいと思います。

Little Simzはちょっと短くて単独公演も行くか迷う、、