洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

MIX作りました(宣伝です)

突然ですがDJ MIX作ったので紹介させてください。

Youtubeにアップしたかったのですが一部楽曲が著作権Youtubeにあげられない曲があったのでMixcloudというDJ MIX用のソーシャルメディアを利用しました。

 

まず1個目

最近自分がお気に入りのインディーフォークの楽曲を集めました。

あまりこういったジャンルをDJでやる人はいないのですが笑

Big ThiefやBon Iverなどの定番バンドはもちろんJack Whiteやgirl in redといったフォークミュージシャン以外も入れて統一感を保ちつつ音楽の幅を広げてみました。

そんなに繋げていませんが結構いい流れになったかなと。

ほとんどここ2、3年のうちにリリースされた新譜が中心です。

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寒くなってきたこの時期に焚き火をしながら聴きたい、そんなリミックスを心がけました。

 

 

 

 

もう一個

こっちは最近のRoots Reggae楽曲をMIXしました。

Roots ReggaeといいつつDancehall(Koffee)やRock(sting)なども含んでいますが

僕の好みのレゲエってこんな感じです。

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このMIXの最後の楽曲、StingとレゲエミュージシャンShirazeeとのコラボレーション。

名曲"Englishman In New York"のレゲエリミックス、"Englishman / African In New York"めちゃくちゃいい曲なんでぜひ。

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もし興味があれば聴いてくだされば幸いでございますm(_ _)m

 

 

副反応に耐えながらサイケデリックミュージックを聴いてみる

コロナワクチン4回目の副反応が辛すぎる。

昨日の夜4回目を受けてきて、覚悟はしていましたが体の重さが半端じゃない。

トイレに行くことすら億劫になる始末、、正直過去4回で一番辛いかも。

 

今も腕の痛みはもちろん頭痛、体のだるさがあります。

ただ、このままだと何もしない1日になってしまうので体に鞭を打って記事を書くことに。

まぁここ最近は休みの1日は休息で無駄にすることが多かったですが。

 

体調が悪いし寒いのでベッドの中でニュースを見ていたら気になる来日公演の情報が

amass.jp

 

Jefferson Airplaneサイケデリックロックを掘っていた時期に聴いていたのでちょっと興味はあるんですが、どうもスターシップは商業ロックくさくてそこまでハマらなかった。

 

別にこのバンドに詳しいわけではないのですが初期のThe サイケデリックロックな音楽性がドツボでした。

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案外こういったハードロック調、サイケデリックロックに女性のボーカルの会うのかな?

Grace Slickの力強く通る歌声は唯一無二。

 

一番有名な曲は"White Rabbit"という曲でしょうか。

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しかしこのバンドも(バンド名は変わりましたが)そうですし60s、70'sのサイケデリックプログレッシブロックのバンドは80'sに入るとスタイルかポップに変わってしまうバンドが多い気がします。

YESなんかもだいぶ変わりましたしね。結局かっこいいんですが笑

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HR/HMの伝説的バンド、Black Sabbathも初期はサイケデリックな雰囲気。

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で、そもそもサイケデリックミュージックってなんだろうと考えたときに、ヒッピーの〜とかLSDが〜みたいな曖昧な感じでうまく説明できないことに気づく。

Wikipedia曰く、サイケデリック音楽は特定のジャンルではなく決まったルールのある一つのジャンルというわけではなく、ある種の楽曲に見られる超現実的でありながら夢を見るような感覚を表現した音楽」とのことです。

ja.wikipedia.org

 

サイケデリックフォーク、サイケデリックロック、サイケデリックソウル、トランスなどなど調べたらめちゃくちゃありますね。

いまいち言葉で説明するのが難しいですがなんとなく聴いていて確かに統一感はある気がする。

 

正直1970年前後のサイケミュージシャンをより深く理解するには、ヒッピー文化や反戦運動なども併せて当時の時代風景を知っていないと100%理解できないのかな。

自分なんか「音が怪しげで分厚くてかっこいい!」って感じで聴いているので笑

まだまだ長い時間をかけて勉強が必要そうです。

 

そんなサイケデリックロックの名盤として名高いのがThe Beatles「Magical Mystery Tour」

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アメリカ版レコードには代名曲"All You Need Is Love"も収録(自分が持っているのもそのタイプ)

タイトル曲の"Magical Mystery Tour"はサイケポップの名曲。

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レコード盤で聴くとより味が出ます。

 

 

ついでに最近買った名盤のレコードをもう1枚ご紹介。

アメリカのバンド、Iron Butterfly「In-A-Gadda-Da-Vida」1968年作品。

 

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累計3000万枚売り上げたらしいサイケデリックロックの大名盤。

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アナログ盤B面は楽曲"IN A GADDA DA VIDA"(17分あります。)のみ。この曲は彼らの代表曲です。

長尺でサイケの世界へ誘わせてくれます。

 

 

体調が悪い日にサイケデリックなんて聴いていたらより悪化してきそうですが笑、このジャンルは定期的に聞きたくなる魔力があります。

 

ノルウェー出身のミュージシャン、girl in red初来日公演決定!

ノルウェー出身のベッドルームミュージック、インディーポップミュージシャン、

girl in redの初来日が決定しました!!

smash-jpn.com

 

東京公演の2023年1月26日のチケット早くも抑えさせていただきました。

イープラスにて早速先行予約が始まっていますのでお早めに!

 

実は自分がブログについて右も左も分からなかった初めての投稿で取り上げたのがこのgirl in red。

systemdamon.hatenablog.com

 

彼女の音楽は↑の記事にも書きましたが、アルバムデビュー前のEP時代と昨年のフィニアス(Billie Eilishの兄でありプロデューサー)プロデュースの1stアルバムで微妙に違う。

どちらも良質なインディーポップではありますが初期はローファイ、ベッドルーム系、昨年のアルバムはよりロック寄りな作品に。

 

初期の2枚のEPをまとめた「beginnings」はLPでのみフィジカルでリリースされているのでぜひ手に取ってみては。赤いレコード盤がかっこいいです。

もちろんサブスクにもございます!

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そんな初期EP, "chapter 2"に収録されている"dead girl in the pool"はキャッチーなメロディーと音の使い方のセンスが抜群です。

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昨年リリースのアルバム" If I Could Make It Go Quiet"から"I'll Call You Mine"。

変わらずのメロディーセンス、しかも予算が増えたのか音のクオリティーも上がりました。

今改めて聴くとボーカルの表現力も高くなった気がする。

 

 

しかし、彼女がすごいのはライブですね。

今年のグラストンベリーフェスティバルに出演した映像ですがもはやパンクロックのようなステージングでした。

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夏フェスシーズン前にこの映像を見て、生で見たことないにも関わらず、このかっこよさとノスタルジーに泣きそうになってしまった笑

 

自分よりも年齢も若いにも関わらず堂々としてド直球なパフォーマンスに感動しました。

彼女のライブが日本で観れるとのことで今から楽しみです。

Smashが呼びやとのことで来年のフジロックとか出ないかななんて思っていたり。

 

 

DJで何をかけるか (雑談です)

先週10月1日(土)深夜。ちょっと久しぶりにクラブでDJをしてきました。

まぁ家の近くのほとんどホームみたいなところでしたが。

Barや友達の主催している定期パーティーには毎回出ているのですがゲストで誘われるのは久々。

 

ここ最近ろくにクラブミュージックを聴いていなくて直前で一夜漬けのように色々聴いていました。

自分がよくかけるのはHouse, Hip Hop, Reggae, R&Bなど。ですが、イベントや雰囲気によってはロックやJ-POPをかけてみたり好きなやつを割と自由にかけてます。

 

とはいっても広く浅く聴いているせいで、どうしても特定のジャンルに専念している人と比べると知識が浅くて、、、毎回出演するたびに勉強しています。

Hip HopやR&Bは有名なアーティストしか分からないので、旧譜はジャケ買いしたレコードやCDを流すって感じです。特定の気に入った曲とかはデータでも購入できるし便利です。

 

この前亡くなってしまったG-RapのCoolioはDJ始めたばかりの頃、よくかけてた気がします。

DJしていなかった聴いていなかったかもしれない。ご冥福お祈りします。

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後はArrested DevelopmentやJungle Brothers、The Rootsなどドメジャーではありますが好きなもんは好きです。

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まぁでもHip Hop、R&B、Reggaeはほとんど新譜がメインでやってますね。

 

Houseはアフリカ民族音楽の影響が強いアフロハウスが好み

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カナリア諸島生まれというバックボーンも音楽に影響受けているのでしょうか。スペインのDJ、Pablo Fierroの今年リリースされた新譜からの楽曲。

 

あまり当ブログで紹介することはないですが、こそこそこういった音楽も聴いています笑。

音楽が好きだから、詳しいからDJをやるのかDJをやるから詳しくなるのかは分かりませんが、間違いなく聞くジャンルの幅は広がりましたね。

 

 

さて、話が変わって注目すべき新譜が多くリリースされた9月。

前半にリリースされたアルバムは前に感想書きましたが月の後半も良いアルバムありました。

systemdamon.hatenablog.com

 

まずはレゲエミュージシャンKabaka Pyramid"The Kalling"

ダンスホールとかはそこまで好みではないのですが彼やChronixxのようなボブマーリーを彷彿とさせるルーツレゲエはとても好み。

前から良質なルーツレゲエをやっていた人ですが今作も高水準でした。

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ちょっとBruno Marsのような"Energy"はレゲエのリズムに乗せてルーツレゲエと最新のトレンドをうまくミックスした楽曲だと思います。上の話に戻りますがこの前のDJで早速かけました笑

 

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そしてもう一枚。

おそらく主要音楽メディアの2022年のベストアルバムに選出されるであろう傑作。

アメリカのシンガーAlex Gの9枚目のアルバム"God Save the Animals"

過去の曲は1曲も知らなかったのですが、ネットで評判だったため試し聴きしてみたら1曲目から引き込まれてしまいました。

フォークのシンガーソングライターのアルバムかと思って聴き始めたのですが、ロックもジャズもポップもとにかく綺麗にまとめられていて言うことなしです。

自分が今年の上半期ベスト10に選ばさせていただいた、ダニエルロッセンのアルバム「You Belong There」もそうなのですが自身のルーツ、そこまで言わなくともとにかく好きな音楽がしっかり表現されているアルバムは聴いていて楽しいですね。

ダニエルロッセンはジャズやアンビエント色が強かったのですがこちらはインディーロック寄りかな。聞くひとを選ぶような音楽でもなく明るくて多幸感あふれるアルバムです。

ただ、申し訳ないですが一番好きな曲はAlex GではなくJessica Lea Mayfieldという女性シンガーがメインボーカルを務める1曲目"After All"でした。

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2月リリースの今年のベスト、Big Theifのアルバムに並ぶような出来。完全ノーマークのアルバムだったのですが過去作も全部聞きたくなるアルバムでした。

 

 

ということで9月リリースで特に自分が気に入ったアルバムはこの5枚です。

Alex G / God Save the Animals

Kabaka Pyramid / The Kalling

Rina Sawayama / Hold The Girl

Sampa The Great / As above, So Below

Marcus Mumford / (self-titled)

 

他にもThe AmazonsやSudan Archivesも良かったし良作の多い月でした。

特にRina Sawayamaは来年1月の初の単独公演のチケット抑えたのでよく聴いておこうと思います笑

 

早いもので今年もあと残すこと3ヶ月です。後は年末まで大きなイベントはないかな?

しかし今月も、というか今月こそリリースラッシュで聴くのが追いつかなさそうです笑

 

ODD BRICK FESTIVAL 2022に行ってきました

9月23日(金)横浜赤レンガで開催された音楽フェスODD BRICKへ行ってきました。

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ODD BRICKって何だ?って人も多いでしょう(自分も開催直前までフェス名忘れること多々あったw)。今年初開催のR&BやHIP HOPを中心としたアーバン野外フェス。

赤レンガでのフェスはGreen Room Fesなどが行われていますが自分は初めて赤レンガ開催のフェスへ行きました。(というか赤レンガ自体人生で2回目)

 

自分の最寄り駅から会場近くの桜木町まで1時間以上電車に揺られる。

フジロックは元々遠いから気にしないしサマソニ最寄りの海浜幕張駅は約20分くらいで行けるのでめちゃくちゃ長く感じる。都内からサマソににきている人たちはこんな気持ちなのかなあなんて考えながら桜木町駅より会場に向かいます。

 

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どんよりとした曇り空ではございましたが赤レンガの雰囲気と海がいい雰囲気を出している。

晴天でもっと会場の装飾頑張ってくれたらよりお洒落な感じになりそう、なんて余計なことを思いつつ入場します。

初めてのフェスなのでまずは歩いて会場内を散策。ある程度エリア内が分かってきたところで昼食を取りAwichに備えます。

 

Awich

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今年の3月にユニバーサル移籍後初のフルアルバムをリリース、武道館も成功させて勢いに乗っているfrom沖縄のフィメールラッパーAwich

17年のアルバム「8」からのファンでその頃からクラブやフェスなどでライブを見てきた自分は今の人気に驚きつつも、コロナ禍でライブが見れなかった為にメジャーになってから初めてみるライブでしたので(ソニマニで1曲だけ見たのは除いて)結構楽しみでした。

バックDJにYentownのラッパーkZmも迎えニューアルバムのタイトルトラック"Queendom"からスタート。前述の通り武道館を成功させたラッパーになるまで、決して生半可な道ではなかったであろう力強いリリックにただただ圧倒されます。さらにライブかっこよくなっている!

"NEBTA"ではkZm、"GILA GILA"ではJP THE WAVYを客演に迎えてはいましたが基本的にマイク1本でひたすら歌い上げるパフォーマンス。"Remember"ではオーディエンスをジャンプさせて盛り上げて"Revenge"では「続けていればいつかRevengeできる」と、"TSUBASA"では沖縄米軍ヘリコプターの部品が娘の通う小学校に落ちてきたことをキッカケに書いた曲とメッセージ性もありアーティストとして日本国内に収まらない評価を得ているのも納得。

最後には来年はアリーナでのライブも予定していると嬉しい発表も!

 

 

久しぶりのAwichのライブを大満喫した後、ようやくアルコールを入れてAwichが出演したメインステージ(REDステージ)とは真逆にあるサブステージODD STAGEへ。

こちらではどんぐりずがライブを行っていました。フジロックでもソニマニでも最後の1分くらいしか見れていなかったのでようやく念願の(?)フルで見れる機会です!

リハの段階からほとんどライブが始まっていましたが笑、ハウスミュージックの踊らせるセットリストで最高でした!野外で聞く"NO WAY"は気持ちいですね!いい意味で緩くて距離感のない感じが最高でした。

 

さらにお酒をチャージした後、DJテントであるMIRROR STAGEというところでFurui Rihoのライブを見ました。彼女は昨年の春くらいにたまたまPVを視聴して好きになったのですが生で見るのは初めてです。

今年リリースしたアルバムを中心に、先月リリースした新曲"We are"(すみません未聴でした!)も披露。

MCの感じは若々しくて可愛らしいのですがライブでは流石の歌唱力!

裏のライブ(HYOLYN)と音が重なって気になってしまう場面があったので音量をもう少し上げて欲しかったのですがライブは楽しかったです。

今度はもっと大きなステージで見たいですね。来年のサマソニソニックステージのトップバッターとかどうでしょうかクリマンさん!?

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再度ODD STAGEに戻って大沢伸一のDJへ。MONDO GROSSOの中の人です。ディープなハウスからフューチャーハウスまでかけてまるで都内の大箱に来たかのような気分になりましたが笑、一際盛り上がったのはどんぐりずを客演に呼んだMONDO GROSSOの新譜から"B.S.M.F"ですかね。関係ないですが都内のクラブConractもVisionもそれぞれ1回しか行ったことがなかったなぁ。もっと遊びにいけばよかった、、

 

ここでフジロックでもサマソニでも出番がなかったレインポンチョが今年初めて稼働いたします。

 

 

さて、ここで1回場外に出て軽く休憩をとります。

入場ゲートには間違いなく本日のラインナップで一番人気であろう初来日のK-POPグループ、TREASUREの音漏れを聞こうと大勢の人だかりが。当日券もあるので買って入ればいいのに

 

Little Simzを前の方で見るべくREDステージの中頃でTREASUREを後半から見ます。

とにかく会場内若い女性客が多かったのは彼らのファンでしょうか。黄色い歓声が凄まじく当たり前ですが大盛り上がりでした。

ラスト曲が終わりにメンバーが掃けた後、再度出てきてアンコールか!と思った矢先、やはり時間がないからとライブ終了。スタッフがまだ行けると伝えてしまったのか、メンバーが勘違いしたのかは分かりませんが流石にファン子達が気の毒でしたね。せっかく全員が再び出てきたのであればもう1曲見たかった。

なんでも前日野宿までしてライブを楽しみにしてきたって子もいたらしいです。そういった人たちには申し訳なく1曲も知らずに見ていたのですがメンバー同士で水ぶっかけあったりしてとても楽しそうにしていて好感持てましたね。

 

さて、一気にREDステージの客層が変わってようやく洋楽アクト(そもそも2組しかいないですが)のLittle Simzを見ようと前方の方は早速フェスの大トリ前のような雰囲気の中ライブまで待ちます。後ろではSTUTSのライブの音漏れが聞こえてくる。STUTSも見たかったのですが、昨年何回か生で見ているので今回は我慢。

天候も暗くなってきて相変わらず雨は振り続けちょっと寒くなってきました。

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Little Simz

間違いなく今UKで一番熱いラッパーだと思う。彼女が来日するからこのフェスのチケット買ったし、水曜日に事前に行われた単独公演も行きたかった。単独公演のレポを呼んで今回はバンドセットではないと分かっていましたが、それでもかなり評判が良かったとのことで期待値はグッと上がっていました。そもそも昨年リリースされたアルバムは年度ベスト級で海外の公演の映像を見てもただただ最高でいいライブになることは間違いないとは思っていましたが。

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"Introvert"の沸きたてされるイントロと共に登場したLittle Simz。洋楽アクトを待っていたとばかりにオーディエンスのボルテージは一気に最高潮へ。もはや雨も味方につけたかのような風格。ファッションもめっちゃかっこいいです。時折笑顔を見せたり手を振ったりシムズもノリノリでした。

彼女の評価を一気に上げた2019年の作品「Grey Area」から"Offence"、新譜から"I Love You I Hate You"とたたみ込むように披露。冗談ではなく全曲盛り上がっていたと言える熱気がありシムズもそれに応え煽っていきます。

個人的に中盤のハイライトは"Selfish"。気持ちの良いR&Bのリズムと「I'm so Selfish」の掛け合いが最高。踊り狂いました。

 

アフロミュージック調の"Point And Kill"や新譜のリードシングルでもあった"Woman"と個人的に大好きな曲が続きます。

雨に打たれオーディエンスに疲れが見え始めた頃、最後に投下された"Venom"

前方では軽くモッシュが起こる盛り上がりに笑!そしてシムズもDJも煽る煽る!この日1番会場がヒートアップした瞬間でしたね。

熱心なわけではなかったですが(新譜から一気にファンになりましたが)前々から好きだったLittle Simzのライブをようやく見れた充実感ととにかくヤバいものを見たという思いで余韻というか興奮がしばらく収まりませんでした。

バンドセットではないですがその分彼女のラップやパフォーマンスを堪能できた気がします。

昼に見たAwichもそうでしたが、マイク1本、後は自身の実力で会場を盛り上げて最終的には悪天候すらも演出かと思わせるようなパフォーマンスは圧巻。DJセットでも台風でも今ある環境で最高のライブをする姿に惚れ惚れすると共に海外での評価も頷ける内容でした。

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Little Simz終了後ちょっと笑えないくらいの豪雨が。

ポンチョがあるとはいえびしょ濡れで、カマシが始まるまで屋根のある場所に避難していました。

カマシ開始の10分前ごろにメインステージへ向かいます。足元はフジロックを思わせるくらい不良に。おそらく雨のためでしょうか、機材を守るためにステージ上に不自然なテントが並びます。

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いよいよ本日のトリ、カマシワシントンが始まります。

 

Kamasi Washington

カマシのライブを見るのはサマソニ2018以来2回目。ただしその時は途中で離脱したため最初からしっかり見るのは初となります。

2015年の3枚組の力作「The Epic」は前から愛聴していたのですがそれ以降の作品は直前で予習しました、が正直JAZZのライブって即興やアレンジのために予習そんな意味がない気がする。とにかく生ライブを楽しみました。

ライブは新曲の"The Garden Path"からスタート。雨が奇跡的に弱まりました。

"Street Fighter Mas"のラストではテレビゲームが好きだとゼルダの伝説」のテーマを披露する場面も!

トランペット、ピアノ、ドラム、フルート、ベース、ドラムそしてボーカルとカマシのサックスプレイはもちろんそれぞれのソロを堪能できて至福の時間。

(下のツイートがメンバーのラインナップです)

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最後の曲が終了しメンバーが退場しても拍手が鳴り止まない多幸感のあるライブでした。

 

 

ライブ終了後はだいぶ雨足も弱まりましたが体力は限界にw

最後に物販でLittle Simzの「Grey Area」のレコードを購入して帰路につきます。

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ジャケットは全体的に黒。盤面は真っ白でカッコいい

 

来る時以上に横浜から家まで遠いと感じつつもライブの余韻でFurui RihoやLittle Simzを聴きながら帰る電車もまた一興。

 

 

書きたいことが多くて相変わらず長文になりましたがここまでレポート読んでいただきありがとうございました!

今年が初開催とのことで定期的に続いていくのか分かりませんが是非良質なR&BやHIP HOPを呼ぶ場所として続いてほしいです。

Denzel CurryLianne La HavasGreentea Pengなどなど、、

聴きたいアーティストは山ほどいますので笑!

次回の開催も期待しております!最高の時間をありがとうございました!

 

大雨の中設営、撤去作業をされた方々には本当感謝です。自分も前に似たような業界でほんの少しですが働いていた経験があるので大変さは分かりますm(__)m

 

9月リリースアルバムが良すぎる件(アルバムレビュー他)

台風接近による気圧の変化によりめちゃくちゃ体調が悪いこの3連休。

病人のようにベッドに横たわり真面目に聞いたり聞かなかったりだけどなんとなく片っ端から9月リリースの新譜を聞いていました。

9月に入って金曜日は3回(新譜のリリース日が金曜日で統一されています)きていますが良盤が数多くある当たり月のようです。

軽くアルバムレビューいたします。

 

Rina Sawayama /  Hold The Girl

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発売日にタワレコで日本版CD買いに行ったらポスターが付いていました。

2020年の1stアルバム「Sawayama」以来となる2ndアルバム。先月のサマソニでは同性婚に関するメッセージ性のあるMCも話題となった彼女ですが今作は自身の過去の傷を受け入れることが主題とのこと(ロッキングオン 2022年10月号より)

音楽面で言えば前作よりも全体的に壮大で統一感のあるアルバムに感じました。

2018年のカントリー歌手、ケイシーマスグレイヴスのアルバム「ゴールデンアワー」(グラミー年間最優秀アルバム受賞)に夢中になったり、テイラースイフトの「Folklore」にインスピレーションを受けたとのことで、なんとなく納得。

ダンス、ポップ、ロックが器用に融合しつつどこか土着的な雰囲気があり前作以上に日本人も好きなサウンドかもしれない。やはり1stシングルの"This Hell"はアルバムのカラーを決定付ける曲でした。

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個人的には前作の"XS"、"Chosen Family"級や"STFU!"のような振り切った曲はなかったのですがアルバム全体を通せば前作に負けず劣らずの内容、みんなに進めたい良作でした。

何より来年1月に新作を提げての初の来日単独公演が決まりました!今からチケット抑えとかないとです!

news.yahoo.co.jp

 

 

そんなRina Sawayamaと同日にリリースされたアルバムで他に良かったものは

Marcus Mumfordの(self-titled)

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Mumford & Sonsのボーカリスト、マーカスのソロアルバム。

元々バンド用に書いていた曲をパーソナルな内容なためにソロで出すことになったとか。

なんというか素朴ではあるんですけどアルバム完結にまとまっていてふと思いついた時に聞いて癒されたくなるような、そんな一枚。そしてゲストが豪華。

 

 

もう一枚The Mars Voltaのセルフタイトルアルバム"The Mars Volta"

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実に10年ぶりとなる本作はクールなダンサブルロックって印象か。

まだ数回しか聞いていないのでもうちょっと聞き込んでみます。

 

 

Rina Sawaymaと同様にサマソニのライブが良かったため新譜が気になっていたYUNGBLUDは意外と(?)アーティスティックな内容で驚いた。

 

YUNGBLUD

YUNGBLUD

  • アーティスト:YUNGBLUD
  • Geffen Records
Amazon

 

全体を通して2000年代のエモ、ポップパンクリバイバルな音楽ではあるのですが、まるで現代のラモーンズであるかのような"The Funeral"、The Cureをサンプリングしているらしい"Tissues"など今のエモロック、ラップのアルバム達とは一線を画する出来。

"Cruel Kids"もニューウェーブロック調のリフにエモロックなボーカルをのせてかっこいい。

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UKロックの若手注目バンド、The Amazonsの"How Will I Know if Heaven Will Find Me?"も個人的傑作。

音楽的にはOasisだったりFoo Fightersやポストグランジのバンドらのような、言っちゃえばどこかで聞いたことあるようなサウンドばかりではあるんですが単純に曲がいい

今のバンドには珍しい不器用かつ(?)小細工なしのストレートなロックンロールで勝負する姿に惚れました。彼の歴代アルバムでも最高位のUKアルバムチャート5位獲得。

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R&B系でも久々に個人的当たりのアルバムが2枚も出ました。

Sudan Archives / Natural Brown Prom Quee

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アメリカ出身のバイオリニスト、ビートメイカー、SSWとユニークな経歴の彼女はサウンドもアフリカンなR&Bで個性的。

ではあったのですが、今作はそういった土着的な部分は減り、むしろアーバンチックな洒落たR&Bアルバムという印象。

彼女の武器となるそういったアフロな部分が抑えられてしまったのは残念ですが、それを持ってしても楽曲の完成度が高すぎる。特にこの"Home Maker"は多分このままいけば今年の私的R&B楽曲で1番かも。

ちなみにPitchforkでも9.0とめっちゃ評価高いです。

 

 

Sampa The Great / As Above, So Below 

個人的にはアルバム全体通して評価したときに上のSudan Archivesより好きだったザンビア出身のラッパーSampa The Great

アフロ、ハウス、ラップ、R&Bをうまく融合した意欲作。

前作も良いアルバムでしたがR&Bに全ぶりしていた印象、しかし本作はよりルーツをむき出しにして、その中でDenzel CurryやKojey Radicalのゲストなどフィーチャリングもバラエティー豊で面白い。

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そんなわけでまだ今月はあと2回金曜日を迎えるわけですが、現時点でお腹いっぱいの内容笑

他にもオジーオズボーンやデスキャブなど良作ありました。

 

 

さて、Rina Sawayamaのアルバムレビューの際にも少し引用させていただきましたが今月のロッキングオン買ってきました。

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The 1975のポスターとサマソに、フジのレポートがあるということで。

ライブレポートにレビューするのもどうかと思いますが笑、昔はメインアクトや一押しのアーティストによって扱いに差はありつつ、出演洋楽アーティストのほとんどをレポートしていた気がするんですがいつの間にか記者がその日まわって見たアーティストの感想になっていてちょっと残念w

いつから変わったのだろう?それか今年は洋楽が少ないから特殊なのかな?

サマソニのAll time Low、FISHBONE、The Offspringとか存在していないような扱いでした、、、

 

 

 

最後に、新譜以外に今ODD BRICKの出演者の音楽も予習として聞いております

ほとんどLittle Simzですが

oddbrickfes.com

 

恐らく今年最後のフェス参加になるであろうODD BRICKっていうフェスが次の金曜日に赤レンガでございます。

Kamasi Washington、Little Simzはもちろん邦楽勢もFurui Riho、StutsやAwichと気になるアクトがいて個人的には豪華。

アクトの時間が短めなのと当日雨予報なのが気になりますが楽しんできたいと思います。

Little Simzはちょっと短くて単独公演も行くか迷う、、

 

 

個性満点NZ出身のミュージシャン、Aldous Hardingについて

台風14号が猛威を奮っています。

私の住む千葉県北西部でも雨風、ついでに雷がすごい。

ここ近年は9、10月に強烈な台風が上陸するイメージです。

先週はずっと偏頭痛で体調が悪かった。仕事も半休取るくらいどうしようもなく酷かった。

ありがたいことに3連休ではございますが、土曜日から今まで何もせずにダラダラするだけでした。まぁ体を休める必要はありますが。

 

この3連休は無理な外出はせずに家でゆっくり過ごす人も多いのでは。

こういう雨風激しい日はアコースティックなフォークが聴きたくなる。いや、最近は年中フォークばっかり聞いていますが笑

 

本日はニュージーランドより温かみのあるフォークミュージックに少しサイケ感もある個性派SSW、Aldous Hardingをご紹介します。

 

 

Aldous Harding(オルダス・ハーディング)は1990年ニュージーランド港湾都市、リトルトン出身。彼女の母親自身もフォークミュージシャン(ロリーナ・ハーディング)でロリーナのアルバムにてデビュー前に歌声を披露したことも。

ニュージーランドのポップフォークミュージシャン、ANIKA MOA(聞いてみましたがカントリーっぽい感じで好みでした!)に偶然オルダスの路上ライブ中に見出されてコンサートの前座に起用されたことが本格的な音楽活動のきっかけ。

地元のインディーレーベルよりデビューアルバム「Aldous Harding」を2014年発表。

その後イギリスの名門4ADと結び2nd「Party」を発表。本作は前作よりもダークかつ革新的な音楽性でNZのチャート最高位6位。世界中の音楽メディアから高い評価を得ました。

しかし、彼女の評価を決定づけたのはおそらく4ADが2019年激推しとリリース前から評した3rdアルバム「Designer」Pitchforkの評価は8.0、NZのミュージックアワード、THE APRA AWARD獲得(収録曲The Barrel)。

各国のアルバムチャートにも登場し商業的にも成功したアルバムです。

そして2022年3月に待望の4thアルバム、「WARM  CHRIS」をリリース。

本作は彼女の恋人でもあるUKのミュージシャン"H.Hawkline"やUKジャズドラマー、"Seb Rochford"など並々ならぬ豪華メンバーでウェールズにてレコーディングされました。

NZアルバムチャートでついに最高位1位、ピッチ評価8.2と前作を超える評価を得ました。

本作は彼女のアルバムの中では最もポップでありつつ売れ線の音楽とは全く異なる今までのルーツや経歴を総括したアルバムです。

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記念すべき1stアルバム収録のこの曲はアコースティックギターフィドル(バイオリン)中心に構成されたThe Forkな個人的名曲。自分はフィドルの音が好きなんだと思う。かなりドラマチック。

1stは(というか彼女のアルバムは基本的に)アコースティック楽器にて録音されていますが、このアルバムの楽曲は多分演奏難しいんじゃないかな、プレイスキルの高さも伺わせる魅力あるアルバム。

 

 

Aldous Harding

Aldous Harding

  • Aldous Harding
Amazon

 

 

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各所て評価された2ndアルバムの中でも一際際立つこの曲は大人の雰囲気を醸しだつクールな楽曲。でもこの楽曲リリース時の彼女の年齢今の自分とそんなに変わらないやんけ。。

 

 

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彼女の代表曲、2019APRA獲得のThe Barrel。

なんとも特徴的な衣装とダンスですが楽曲はピアノの音色も心地の良いポップなフォーク。

僕もこの曲からハマりました。

この曲でアメリカのTVデビュー(ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン)

 

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新譜収録の"Lawn"

過去作にはほとんどなかった管楽器の使用で音楽の幅も広がった気がします。

ノリノリですが流石ジャズドラマー、リズムが気持ちい。最高のフォークポップソング。

 

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個人的に4thアルバム初見で聞いて一番びっくりした楽曲。

え!?The Velvet UnderGroundじゃん!?」て思ったら本作の日本語版CDの解説にも歌声はニコを思わせたりもする。って書いてあった。

注)ニコというのはThe Velvet UnderGroundの1stアルバム(通称バナナ・アルバム)でボーカルとして参加している女性ボーカリスト

この曲のゲストボーカリストはUKのパンクデュオ、「フリーフォード・モッズ」のジェイソンという方らしい。

 

 

 

 

さて、一言にフォークともロックともジャズとも、もちろんポップとも言えない個性満点の大人の魅力なミュージシャン、Aldous Hardingいかがでしたでしょうか。

2019年12月に来日公演も行っている彼女ですが、素晴らしい最新作、Warm Chrisを提げてライブをみてみたいです。もちろん僕も生で見たことはないので笑