9月23日(金)横浜赤レンガで開催された音楽フェスODD BRICKへ行ってきました。
ODD BRICKって何だ?って人も多いでしょう(自分も開催直前までフェス名忘れること多々あったw)。今年初開催のR&BやHIP HOPを中心としたアーバン野外フェス。
赤レンガでのフェスはGreen Room Fesなどが行われていますが自分は初めて赤レンガ開催のフェスへ行きました。(というか赤レンガ自体人生で2回目)
自分の最寄り駅から会場近くの桜木町まで1時間以上電車に揺られる。
フジロックは元々遠いから気にしないしサマソニ最寄りの海浜幕張駅は約20分くらいで行けるのでめちゃくちゃ長く感じる。都内からサマソににきている人たちはこんな気持ちなのかなあなんて考えながら桜木町駅より会場に向かいます。
どんよりとした曇り空ではございましたが赤レンガの雰囲気と海がいい雰囲気を出している。
晴天でもっと会場の装飾頑張ってくれたらよりお洒落な感じになりそう、なんて余計なことを思いつつ入場します。
初めてのフェスなのでまずは歩いて会場内を散策。ある程度エリア内が分かってきたところで昼食を取りAwichに備えます。
Awich
今年の3月にユニバーサル移籍後初のフルアルバムをリリース、武道館も成功させて勢いに乗っているfrom沖縄のフィメールラッパーAwich。
17年のアルバム「8」からのファンでその頃からクラブやフェスなどでライブを見てきた自分は今の人気に驚きつつも、コロナ禍でライブが見れなかった為にメジャーになってから初めてみるライブでしたので(ソニマニで1曲だけ見たのは除いて)結構楽しみでした。
バックDJにYentownのラッパーkZmも迎えニューアルバムのタイトルトラック"Queendom"からスタート。前述の通り武道館を成功させたラッパーになるまで、決して生半可な道ではなかったであろう力強いリリックにただただ圧倒されます。さらにライブかっこよくなっている!
"NEBTA"ではkZm、"GILA GILA"ではJP THE WAVYを客演に迎えてはいましたが基本的にマイク1本でひたすら歌い上げるパフォーマンス。"Remember"ではオーディエンスをジャンプさせて盛り上げて"Revenge"では「続けていればいつかRevengeできる」と、"TSUBASA"では沖縄米軍ヘリコプターの部品が娘の通う小学校に落ちてきたことをキッカケに書いた曲とメッセージ性もありアーティストとして日本国内に収まらない評価を得ているのも納得。
最後には来年はアリーナでのライブも予定していると嬉しい発表も!
久しぶりのAwichのライブを大満喫した後、ようやくアルコールを入れてAwichが出演したメインステージ(REDステージ)とは真逆にあるサブステージODD STAGEへ。
こちらではどんぐりずがライブを行っていました。フジロックでもソニマニでも最後の1分くらいしか見れていなかったのでようやく念願の(?)フルで見れる機会です!
リハの段階からほとんどライブが始まっていましたが笑、ハウスミュージックの踊らせるセットリストで最高でした!野外で聞く"NO WAY"は気持ちいですね!いい意味で緩くて距離感のない感じが最高でした。
さらにお酒をチャージした後、DJテントであるMIRROR STAGEというところでFurui Rihoのライブを見ました。彼女は昨年の春くらいにたまたまPVを視聴して好きになったのですが生で見るのは初めてです。
今年リリースしたアルバムを中心に、先月リリースした新曲"We are"(すみません未聴でした!)も披露。
MCの感じは若々しくて可愛らしいのですがライブでは流石の歌唱力!
裏のライブ(HYOLYN)と音が重なって気になってしまう場面があったので音量をもう少し上げて欲しかったのですがライブは楽しかったです。
今度はもっと大きなステージで見たいですね。来年のサマソニ、ソニックステージのトップバッターとかどうでしょうかクリマンさん!?
再度ODD STAGEに戻って大沢伸一のDJへ。MONDO GROSSOの中の人です。ディープなハウスからフューチャーハウスまでかけてまるで都内の大箱に来たかのような気分になりましたが笑、一際盛り上がったのはどんぐりずを客演に呼んだMONDO GROSSOの新譜から"B.S.M.F"ですかね。関係ないですが都内のクラブConractもVisionもそれぞれ1回しか行ったことがなかったなぁ。もっと遊びにいけばよかった、、
ここでフジロックでもサマソニでも出番がなかったレインポンチョが今年初めて稼働いたします。
さて、ここで1回場外に出て軽く休憩をとります。
入場ゲートには間違いなく本日のラインナップで一番人気であろう初来日のK-POPグループ、TREASUREの音漏れを聞こうと大勢の人だかりが。当日券もあるので買って入ればいいのに
Little Simzを前の方で見るべくREDステージの中頃でTREASUREを後半から見ます。
とにかく会場内若い女性客が多かったのは彼らのファンでしょうか。黄色い歓声が凄まじく当たり前ですが大盛り上がりでした。
ラスト曲が終わりにメンバーが掃けた後、再度出てきてアンコールか!と思った矢先、やはり時間がないからとライブ終了。スタッフがまだ行けると伝えてしまったのか、メンバーが勘違いしたのかは分かりませんが流石にファン子達が気の毒でしたね。せっかく全員が再び出てきたのであればもう1曲見たかった。
なんでも前日野宿までしてライブを楽しみにしてきたって子もいたらしいです。そういった人たちには申し訳なく1曲も知らずに見ていたのですがメンバー同士で水ぶっかけあったりしてとても楽しそうにしていて好感持てましたね。
さて、一気にREDステージの客層が変わってようやく洋楽アクト(そもそも2組しかいないですが)のLittle Simzを見ようと前方の方は早速フェスの大トリ前のような雰囲気の中ライブまで待ちます。後ろではSTUTSのライブの音漏れが聞こえてくる。STUTSも見たかったのですが、昨年何回か生で見ているので今回は我慢。
天候も暗くなってきて相変わらず雨は振り続けちょっと寒くなってきました。
Little Simz
間違いなく今UKで一番熱いラッパーだと思う。彼女が来日するからこのフェスのチケット買ったし、水曜日に事前に行われた単独公演も行きたかった。単独公演のレポを呼んで今回はバンドセットではないと分かっていましたが、それでもかなり評判が良かったとのことで期待値はグッと上がっていました。そもそも昨年リリースされたアルバムは年度ベスト級で海外の公演の映像を見てもただただ最高でいいライブになることは間違いないとは思っていましたが。
"Introvert"の沸きたてされるイントロと共に登場したLittle Simz。洋楽アクトを待っていたとばかりにオーディエンスのボルテージは一気に最高潮へ。もはや雨も味方につけたかのような風格。ファッションもめっちゃかっこいいです。時折笑顔を見せたり手を振ったりシムズもノリノリでした。
彼女の評価を一気に上げた2019年の作品「Grey Area」から"Offence"、新譜から"I Love You I Hate You"とたたみ込むように披露。冗談ではなく全曲盛り上がっていたと言える熱気がありシムズもそれに応え煽っていきます。
個人的に中盤のハイライトは"Selfish"。気持ちの良いR&Bのリズムと「I'm so Selfish」の掛け合いが最高。踊り狂いました。
アフロミュージック調の"Point And Kill"や新譜のリードシングルでもあった"Woman"と個人的に大好きな曲が続きます。
雨に打たれオーディエンスに疲れが見え始めた頃、最後に投下された"Venom"。
前方では軽くモッシュが起こる盛り上がりに笑!そしてシムズもDJも煽る煽る!この日1番会場がヒートアップした瞬間でしたね。
熱心なわけではなかったですが(新譜から一気にファンになりましたが)前々から好きだったLittle Simzのライブをようやく見れた充実感ととにかくヤバいものを見たという思いで余韻というか興奮がしばらく収まりませんでした。
バンドセットではないですがその分彼女のラップやパフォーマンスを堪能できた気がします。
昼に見たAwichもそうでしたが、マイク1本、後は自身の実力で会場を盛り上げて最終的には悪天候すらも演出かと思わせるようなパフォーマンスは圧巻。DJセットでも台風でも今ある環境で最高のライブをする姿に惚れ惚れすると共に海外での評価も頷ける内容でした。
Little Simz終了後ちょっと笑えないくらいの豪雨が。
ポンチョがあるとはいえびしょ濡れで、カマシが始まるまで屋根のある場所に避難していました。
カマシ開始の10分前ごろにメインステージへ向かいます。足元はフジロックを思わせるくらい不良に。おそらく雨のためでしょうか、機材を守るためにステージ上に不自然なテントが並びます。
いよいよ本日のトリ、カマシワシントンが始まります。
Kamasi Washington
カマシのライブを見るのはサマソニ2018以来2回目。ただしその時は途中で離脱したため最初からしっかり見るのは初となります。
2015年の3枚組の力作「The Epic」は前から愛聴していたのですがそれ以降の作品は直前で予習しました、が正直JAZZのライブって即興やアレンジのために予習そんな意味がない気がする。とにかく生ライブを楽しみました。
ライブは新曲の"The Garden Path"からスタート。雨が奇跡的に弱まりました。
"Street Fighter Mas"のラストではテレビゲームが好きだと「ゼルダの伝説」のテーマを披露する場面も!
トランペット、ピアノ、ドラム、フルート、ベース、ドラムそしてボーカルとカマシのサックスプレイはもちろんそれぞれのソロを堪能できて至福の時間。
(下のツイートがメンバーのラインナップです)
最後の曲が終了しメンバーが退場しても拍手が鳴り止まない多幸感のあるライブでした。
ライブ終了後はだいぶ雨足も弱まりましたが体力は限界にw
最後に物販でLittle Simzの「Grey Area」のレコードを購入して帰路につきます。
ジャケットは全体的に黒。盤面は真っ白でカッコいい
来る時以上に横浜から家まで遠いと感じつつもライブの余韻でFurui RihoやLittle Simzを聴きながら帰る電車もまた一興。
書きたいことが多くて相変わらず長文になりましたがここまでレポート読んでいただきありがとうございました!
今年が初開催とのことで定期的に続いていくのか分かりませんが是非良質なR&BやHIP HOPを呼ぶ場所として続いてほしいです。
Denzel Curry、Lianne La HavasやGreentea Pengなどなど、、
聴きたいアーティストは山ほどいますので笑!
次回の開催も期待しております!最高の時間をありがとうございました!
大雨の中設営、撤去作業をされた方々には本当感謝です。自分も前に似たような業界でほんの少しですが働いていた経験があるので大変さは分かりますm(__)m