洋楽好きの独り言

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侵攻から1年が経過して

明日でロシアによるウクライナ侵攻から1年が経過します。

ロシアの侵攻は世界中の多くの人を震撼させましたが僕もその中の一人。

とってもお恥ずかしい話ですが、以前の自分は正直ほとんど国内外のニュースに関心がなく世界情勢、政治について無知でした。

歴史や世界史についても、昔ウィーンに旅行に行ったことをきっかけに一時期勉強していた時期もございましたが学生時代は赤点ギリギリの点数(そもそも数学以外得意と言える科目もなかったのですが)でロシア、ウクライナソ連の歴史についてもほとんど知らなかった。

 

そんな自分がこの1年間で自分で言うのも何ですがだいぶ社会、国際情勢について知識をつけたと思う。それくらい1年前は衝撃を受けたし、なぜこんなことになっているのか知りたいというか知らなきゃいけないと感じた。

 

Youtubeを通じて多くのメディアのニュース番組を見る様になったし、世界の歴史や紛争に関する書籍を読んだ。

 

 

 

ここ最近はウクライナ情勢の解説者として多くのメディアに出ている軍事研究者、小泉悠さんの著書「ウクライナ戦争」を読みました。

発売は昨年の12月ですが、執筆完了したのは同年の9月とのことで、戦争が始まる1年ほど前のロシア、欧米の動きから侵攻に至るまで、そしてその後の戦局について詳しく書かれています。軍事的専門用語も多いですが、なるべくわかりやすく解説されていますし、それでも分からないところもあったのでとりあえず2回読んだ

 

本にも書かれていましたがこの戦争はプーチン歴史観による「ロシア人やウクライナ人の歴史的一体性」によるものだと私は思います。

侵攻後すぐに行ったプーチンの声明では「ウクライナNATOに入ることでモスクワまで届くミサイルが配備されること」や「ウクライナのネオナチを打倒する」とか言っていたみたいですが、それを言うならバルト三国。この三カ国は既に加入していることを考慮しても、昨年NATO加入に舵を切ったフィンランドスウェーデンにも同じことは言わないのか?

ネオナチは独ソ戦時にナチスに協力したウクライナ国民のことを指しているのかもしれないですが、今民族浄化をしようとしているのは紛れもなくロシアではないのか?

この1年ロシアの歴史も調べて、ロシア側に立って自分なりに解釈してみましたが少なくともこの侵攻を正当化できる理由は全く見つからない。

 

この戦争はいつ終わるのか。これはどの専門家も分からない。戦争を始めたロシアが引き上げれば明日にでも戦闘は止むでしょうが、いくら何でも時間をかけすぎた。

どうやらプーチンは首都キーウを含めて数週間の間にウクライナを占領、ゼレンスキー政権の崩壊を企んでいた様ですが、ご覧の通りそうはならなかった。

この戦後賠償はどうなるのか。戦争中の今こんなことを考えるのも野暮かとは思いますが、侵攻直後は戦争が年を跨ぐなんて思っていなかった。経済制裁も思ったより効いていない様子だし、今はこの戦争があと数年続いても正直驚かない。

それでもウクライナの人々が1日でも早く空襲を、銃撃を気にしないでぐっすり眠れる日が戻ってくる日を心から願っております。

 

 

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ここ最近は来月ライブにもいくのでStingをよく聞いている。

最近のセトリを見たら、The Police時代も含めたオールタイムベストの様で特別予習をしなくても昔親父の車で聞いた曲ばかりのようだ。

それでもよりライブを楽しめるように、というか単純にカッコ良すぎて改めて聞いています。

そんなStingが昨年戦争直後にリリースした"Russians"は彼の1stアルバム(1985)に収録されている同曲のギターとチェロによる再録版。

1985年のリリース当初は冷戦真っ只中でしたが、ソ連が解体して冷戦が終了しロシアが民主化されて(されるはずだった)この曲の意味も無くなったと思っていたが、この戦争によって再び人類共通の願いである人道的なものへの嘆願となる。と語っていました。

最近のツアーでは入っていないようですが生で聞きたい。