洋楽好きの独り言

気になったアーティスト、新譜なんでも書いていきます、、

Romyのライブに行ってきました。 (2024/1/11)

今年のライブ始め。

恵比寿The Garden HallにてRomyのライブに行ってきました。

The xxのボーカルで知られるRomyですが、昨年発表したソロアルバム「Mid Air」はFred Againやブライアンイーノといった新旧トップアーティストが関わっている傑作ダンスアルバムで収録曲の"Strong"は第66回グラミー賞最優秀ダンス/エレクトロニックレコーディング賞にもノミネートされています。個人的2023年ベストアルバムの1枚にも選出させていただきました。

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入場が18時からでしたので、それに間に合うように会場入りをしましたがオープンDJ(フラン出身のChloé Juliette (WAIFU)と SHIZKAという方のB2B)が早速プレイしている。

ここ最近お酒を控えていた影響でクラブにも一切足を運んでいなかった自分にとって久しぶりの大音量での四つ打ちにテンションが上がらないわけもなく、、

ドリンクチケットで一杯だけビールを頼んでDJパフォーマンスを楽しみました。

アゲアゲな選曲が多かったですが、自分の好きな感じのハウスで気持ちよく踊れました。

いつしかDJブース前(Romyがライブを行うステージとは全く逆サイドにある)にも結構人が集まってきていてライブ前のフロアを沸かせていました。

おおよそ90分のB2Bでしたが、後半にはDJブースにライブ前のRomyがやってくるというファンサも!後ろで踊っていてよかった笑

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サポートアクトとして最高のプレイをしてくれたDJの最後の曲にうまく繋げる形で"Loverer"のSEから"Weightless"でライブスタート。

編成はサンプラーなどを操作するサポートとRomyの二人体制。

てっきりRomyのDJセットかと思っていたのですが、どうやらこのライブが新メンバーを引き連れて初となるライブセットなんだとか。

DJセットではありませんが、曲の繋ぎ方はDJミックスのように自然かつサンプラー操作などはライブ感もあって耳でも目でも楽しめる内容。

もともとだいぶ暖まっていたフロアですが、序盤に"Lifetime"を披露していきほぼノンストップでも踊らせていきます。

Romy姉さんもノリノリで、フロアに降りて行って(自分のいた位置からはよく見えませんでしたが)盛り上げたり踊ったりしていてクールなんだけど可愛らしい。

 

自分がRomyのソロに興味を持ったきっかけでもある"Enjoy Your Life"ではコーラス部分をマイクを振って一緒に歌わせたり、ライブならではのアレンジも加わって1番の盛り上がりに!

そのままアンコールではFred Againとの共作"Lifgts Out"と"Strong"を披露。

多分1時間くらいで普通に短かったのですが、にしてもあっという間に感じるライブが終わりました。

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ほんと、アルバムがよかったからノリでチケット買ってみたって感じだったんですがここ最近色々ライブ行った中で一番楽しいライブでした。

まあ音楽性からしてもライブが盛り上がりそうな感じではあるんですが、それにしても良かった。フェスとかでみたらベストアクトにあげるレベルです。

終始暗めの照明、響く低音、ライブセットでのパフォーマンス、そしてライブ前のサポートDJ、、

どれも期待を遥かに上回る最高のパーティーでした。

 

こんな素晴らしいパフォーマンスを見たら音源も欲しくなって

↓を物販で購入。

 

 

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アルバムのCDには日本版ボーナストラックで"Lifetime"収録。

そんな"Lifetime"のEPのレコード。

そしてThe xxの楽曲"On Hold"のリミックスのレコード。

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Jamiw xxとFour Tetのリミックス収録。

久しぶりに自分もDJしたくなってくる。

 

年始最初のライブとしてこれ以上ない最高のパフォーマンスでした。

しばらく余韻が続いています。

 

 

 

 

 

 

 

2023年 個人的ベストアルバムトップ30

 

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくおねがいします。

 

本題に入る前に、1月1日に発生した能登半島地震、及びそれに伴う1月2日の羽田空港での衝突事故にてお亡くなりになられた方々の心からのお悔やみを申し上げると共に、被災された皆様にお見舞い申し上げます。石川方面に親戚知り合い等はいませんが正月から非常に心痛みました。

本当に非力ながら赤十字経由で募金させていただきました。

1日でも早い復興を心よりお祈りいたします。

 

 

さて、今年も2023年にリリースされたアルバムの個人的トップ30を僭越ながら発表させていただきます。

邦楽洋楽とわず2023年内にリリースされたアルバムが対象。

早速紹介していきます。

 

*今回全てのアルバムにAmazonの商品ページ(なければアルバムジャケット)と

  国 リリース日 

  ジャンル、レーベルを記載してみました。

 

 

 

30位~21位 (+α)

 

30位 The Japanese House / In The End It Always Done

UK  2023/6/30

Genre: dream pop, Indie Pop

Label:Dirty Hit

Dirty Hit所属のUKシンガー、アンバー・ベインによるプロジェクト、The Japanese Houseの2ndアルバム。

レーベルメイトThe1975のドラマー、ジョージが共同プロデューサーとして名を連ねているほか、ボーカルのマティ、Bon Iverのジャスティンなどの実力者もアルバム制作に携わっている影響か、昨年The 1975がリリースしたアルバム(邦題:外国語での言葉遊び)の雰囲気をモロに感じる作品に。楽曲によってはインディーフォークっぽかったりしていて落ち着いたインディーポップ作品でおすすめ。The 1975好きなら絶対ハマると思う。

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29位 Lil Yachty / Let's Start Here

US 2023/1/27

Genre:Hip Hop, Psychedelic Rock

Label: Motown, Quality Control Music

トラップラッパー(と認識していた)リル・ヨッティーがまさかのサイケデリックロックアルバム。しかも数曲Tame Impalaっぽい曲を試してみましたって感じではなくアルバムに携わるミュージシャンから気合の入りようが半端じゃない。

マックデマルコ、MGMT、Unknown Mortal Orchestraといった現在のサイケロックを牽引するアーティストを始め、Alex Gなどのインディーロックシーンまで多岐に渡る。

自分みたいなロック中心にヒップホップも聴くような人間には堪らないアルバムだけど、そうでない人のこのアルバムの評価も是非聞いてみたい。どちらにしろ興味深いアルバムです。

ジャケの不気味さもグッド。

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28位 Roth Bart Baron / 8

JP 2023/10/18

Genre: indie rock, folk

Label: SPACE SHOWER MUSIC

日本のインディーフォークバンド、Roth Bart Baronの最新作。毎年毎年アルバムリリースしている彼らですが毎回クオリティーの高い作品に驚かされます。

ベルリンを拠点にアルバム作成をされていたようで、ジャケットも現地で実際にボーカルの三船さんが撮影されたものとか。

ジャケットの雰囲気からも伝わるように今までの作品以上に暖かさの感じるアルバムとなってますが"Closer"や"Moon Jumper"などはいい感じにモダンな雰囲気で良い。

昨年11月にみたライブは本作品の曲を生で感じれて最高でした。あとサインありがとうございました。

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27位 The National / First Two Pages of FranKenstein

US 2023/4/28

Genre: indie rock

Label:4AD

インディーロック界の雄、大型フェスでもヘッドライナー級のバンドThe Nationalの新譜は豪華ゲストと共にまさに広大なUSのロックバンドというような土臭さのある渋い作品で彼らの今までのディスコグラフィーの中でも最も好きでした。

ちなみに昨年はこの作品と同時期にレコーディングされた"Laugh Track"というアルバムもリリースしています。

さらに関係ない話で、僕の大好きなバンド、羊文学の河西さんが最近きく音楽に本作品をあげていましたね

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26位 Blur / The Ballad Of Darren
The Ballads Of Darren

The Ballads Of Darren

  • アーティスト:Blur
  • Warner
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UK 2023/7/21

Genre: Rock

Label:Warner

UKロック好きで知らない人はいないであろう、あのBlurが帰ってきた!

といってもGtグレアム復帰後2015年にも4人揃ってのアルバムリリースしていますが、この作品は予期せぬ香港の滞在中にスタジオで録音したものを仕上げたもの。

本腰入れてブラーのアルバムをリリースは本当に久しぶりではないか。

全体的に落ちついた作品となっておりましたが、それはメンバー全員が良い方に経験と年齢を重ねた結果だと受け取ると特に違和感もない。

90年代前半から中盤までのブリットポップ全盛の時のアルバムに入っていても違和感なさそうな楽曲もあり、アルバムジャケットもその頃を彷彿とさせてすごくいい。

紛れもなくデーモンのソロでもGorillazでもなくBlurの作品でした。

アルバムリリース日の夏をどこなく感じさせる、涼しげな作品。

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25位 Hanakiv / Goodbyes
GOODBYES (RCIP-0343)

GOODBYES (RCIP-0343)

  • アーティスト:HANAKIV
  • Gondwana Records / Inpartmaint Inc.
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EE/UK 2023/3/10

Genre: Jazz, Post Classiscal

Label: Gondwana Records

エストニア出身、現在はUKを拠点に活躍しているピアニストHanekivのデビューアルバム。

これがデビューアルバムと思えない洗練された8曲の楽曲たちは聴く人たちを癒してどこか知らない景色を見せてくれる。グランドピアノと電子音の雄大で美しいサウンドは必聴。

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24位 Laufey / Bewitched
BEWITCHED (輸入盤CD)

BEWITCHED (輸入盤CD)

  • アーティスト:Laufey
  • Laufey - AWAL
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 IS 2023/9/8

Genre: Jazz Vocal 

Label: AWAL

アルバムを初めて通して聞いた印象は悪いわけでもないけどそんな何回も聞かないかって感じだったのですが、なぜかまた聞きたくなって、また聞いて、、、と繰り返していくうちにどんどん虜に。(個人的にはですが)中毒性のある作品でした。

すごく東洋人っぽい顔だなって思ったのですが母が中国人とのことで。

どことなくアルバム全体から醸し出されるクリスマス感。雪がふりしきる寒い冬に暖炉に温まりシチューでも食べながら聞きたい笑

一応ジャンルはジャズとのことですが、ポップスやボサノバ、R&B要素もあって面白い。

別に似ているわけではないですが、彼女を聞いてたら久しぶりにAmy Winehouseを聴きたくなった。

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23位 Depeche Mode / Memento Mori

 UK 2023/3/24

Genre: Alternative Rock, Electronic Rock

Label: Columbia, Sony Music

スタジアム級のモンスターバンド。40年を超えるキャリアを誇る彼らは過去にメンバーの脱退、ボーカル、デイヴの自殺未遂など多くのトラブルを乗り越えてきましたが2022年にオリジナルメンバーのフレッチが逝去。初めてメンバーの死を乗り越えてリリースされたアルバムは深い悲しみ、彼へのリスペクト、そしてDMの今後をも感じさせるターニングポイント的作品に思う。

といっても音源を聞くと2010年代の重くダークな路線からさほど変わった感じはしませんが、例えば先行シングルである"Ghosts Again"はDMらしさはありつつ、優しいデイヴのボーカルはフレッチに対しての鎮魂歌のよう。近年の楽曲でトップクラスに聴きやすい曲でもあると思う。

アルバムタイトル「メメントモリ」はラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という警告の意味らしいがこのタイトルはフレッチ逝去の前に既に決まっていたそう。

フレッチの逝去以外にも、前作リリースからの数年でコロナ、ロシアによるウクライナ侵攻と現代に住まう人間にとって今まで経験したことない心を痛む事件やニュースが多くそれらはベテランバンドの彼らにも多大な影響を与えたようで1曲目"My Cosmos Is Mine"はウクライナ侵攻後に書いた反戦曲だとのこと。

楽曲のタイトルに今までの名曲から拝借しているような(例えば"People Are Good"は"People are People"など)ものが多く見られますがそれらの意味するところは?

ここ最近のライブ映像を見ると、変わらずパワフルなパフォーマンスを見せてくれていましたがこの作品が最後のアルバムなんて事はないように長く活動を続けてほしく思います。

まだ生で見ていないし!

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22位 Caroline Polachek / Desire, I Want to Turn Into You
Desire, I Want To Turn Into You

Desire, I Want To Turn Into You

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 US 2023/2/14

Genre: Indie Pop, Art Pop

Label: Sony Music

昨年でグッと知名度や名声を高めたのではないでしょうか。

フジロックでのライブも(残念ながら見ていませんが)話題になっていました。

南ヨーロッパ民族音楽ような"Sunset"がめっちゃ良くて自分もリリース前から期待していた作品でした。

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21位 Jorja  Smith / falling or flying

UK 2023/9/29

Genre: R&B

Label: FAMM

サマソニ2018で見たパフォーマンスを忘れない。UK出身のR&BシンガーJorja Smithの5年ぶりのアルバム。

アルバムこそ長い期間リリースしていませんでしたが、楽曲自体は精力的にリリースしていたし、多くの大物から注目されていたとはいえ新人だった前回と、世界中を回ってライブを経験を積んだ今作とでは全く違うアティチュードになっていたよう。

現に今作は前作よりもさらに自然体な作品に出来上がっていて、前半や中盤はダンス、ロック、レゲエの要素を取り込んで更なる進化を感じさせる。

後半はスローテンポに落とし込んでしっかり聞かせる内容となっており"Backwards"はアルバム全体通しても好きな曲です。

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20位発表の前に、、

2023年リリースされたどうしても語っておきたいシングルを紹介します。

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昨年のユーロビジョンの準優勝曲。

フィンランド代表のカーリヤの楽曲"Cha Cha Cha"は彼の好きな音楽を全て取り入れているように思うけど、メタル、ラップ、Pops、ダンス全て互いの良さを消さずに協調している奇跡のような曲。

フィンランド語で歌われている本楽曲ですがコーラスの「Cha Cha Cha Cha Cha Cha Cha」の部分は誰でも一緒に歌えしUKで行われた昨年のユーロビジョンコンテストで会場一体になって歌って踊る姿はまさに音楽で国籍も人種も一つになった感動的な一幕だったように思います。楽曲も一度聴いたら忘れられないようなキャッチーさがありながら中毒性のあり素晴らしいとしか言いようのない。

優勝楽曲も良い曲でしたが準優勝でこれまでインパクトを残したカーリヤの今後にも注目。

 

20位~11位

 

20位 Inhaler / Cuts & Bruises

IR 2023/2/17

Genre: Indie Rock

Label: Polydor

2000年代は活発だったようなインディーロックシーンもジャンルの細分化やロックの下火の影響で(最近は盛り返しているような気がしますが)近年はイマイチ盛り上がりにかける気がするインディー、オルタナロック勢に華のある若者が出てきたなと思わせるInhaler。

親父の七光とは言わせないクオリティーの高くストレートなロックアルバムに仕上がっていて1stに続いてアイルランドのアルバムチャートは1位。UKでも2位とセールスも好調。

サマソニでもライブを見ましたが、もっと魅せるライブを演出するようになれば(演奏自体はうまかったですよ)更なる成功を手にすることもできると思うので期待しています。

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19位 Say She She / Silver

US 2023/10/18

Genre: Psychedelic funk, funk

Label: P-Vine Inc.

70年代のディスコグループが現代にタイムスリップしたかのような、NYを拠点に活躍する3人の女性ボーカルによるグループSay She She。

前作が30分に満たないボリュームだったのに対し、今回は16曲で1時間越えとしっかりと聞かせる内容になっていますが1曲目の"Reeling"から少々怪しげな(?)彼女らの世界観に誘われます。

このサイケデリックなファンク、ディスコも近年密かに注目されているジャンルかと思いますがその一翼を担うグループになるのではないでしょうか。

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18位 Unknown Mortal Orchestra / V
V

V

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NZ 2023/3/17

Genre: Psychedelic Rock, lo-fi

Label: Jagjaguwar

NZ出身のサイケバンド、UMOは前作の「Sex & Food(2018年作品)」が大好きで今作に関してはリリース前はそこまでの期待値はなかったのですが、結論から言うとアルバム通しで考えれば過去一番好きな作品でした。

少し長尺(レコードですと2枚組計4面)ですが飽きることなく聞けますし前作にもましてlo-fi感が増していて(その分サイケっぽさは少なくなったか)過去作と聴き比べても面白い作品に。

何気にまだ一度も生で見たことないバンド。そろそろライブを見てみたい。

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17位 The Rolling Stones /  Hackney Diamonds

UK 2023/10/20

Genre: Rock, R&B

Label: Polydor

生ける伝説。めちゃくちゃ後追いの自分がもはや色々語るのは野暮で詳しい解説は他の方にお願いしたいのですが笑、ただただ80歳前後という高齢のメンバーがアルバムをリリースするってだけでも驚きなのに内容もめちゃくちゃ良いものだから言葉がありません。

チャーリーが2021年に逝去という悲しいニュースもありましたが、本作品は以前となんら変わらないパワフルなストーンズです。

このアルバムの最後は静かにブルースのカバーで締めていますが、キース曰くこのアルバムで終わりなんてことはなくずっと活動は続けていくそうです!

日本に来てくれ!

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16位 Slow Pulp / Yard
Yard [Analog]

Yard [Analog]

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US 2023/9/29

Genre: Indie Rock

Label: Anti-

シカゴを拠点に活躍するインディーロック、Slow Pulpの待望の2ndアルバム。

ドリームポップやシューゲイザーの要素も取り入れているバンドですが、今作もそれらを変わらず引継ぎつつ、後半にはフォーク調の"Carina Phone 1000"や"Broadview"がアルバムのいいアクセントになっていて全体のバランスが取れているように思える。

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15位 Romy / Mid Air

UK 2023/9/8

Genre: Dance

Label: Young

インディーロックバンドThe xxのフロントマン、Romy姐さんの初のソロアルバムはガッツリダンスアルバム。

今飛ぶ鳥を落とす勢いのプロデューサーFred Againをはじめ、バンドメイドのJamie xxや超大御所 Brian Enoが関わっていて、とても1アーティストのソロアルバムとして聞き流すことのできないクオリティーに仕上がっている。

現に自分は、正直The xxを今までそこまで聞いていなかったのですが、このRomyのソロアルバムハマっちゃいました。今年のライブ初めは彼女の来日公演から。

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14位 No name / Sundial

US 2023/8/11

Genre: Hip Hop, Neo Soul

Label: Selfreleased

海外のwikipediaを見たらレーベルには所属していないようで本作も完全自主制作と書かれていました。各メディアの2023ベストアルバムに本アルバムが多く入っていたのですが、これが完全自主制作だとしたら凄いことです。

正直自分はこの作品で初めて彼女を知ったのであまり詳しいことは分からないのですが、全く情報のない初聞きでビビッと来ましたね。

昨年一昨年にUKのラッパー、Little Simzのアルバムをベストアルバムに入れた自分としては本作品を評価しないわけにはいかない。

全体通して約30分と短いので、1曲目から最後まで通してこのアルバムを感じてほしいです。

典型的なneo soulの作品ではなく、ゴスペルやジャズも取り入れ聞き応え抜群。

彼女のフロウから醸し出される世界観はケンドリックラマーの「TPAB」にも通じるまさに名盤のソレです。

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13位 Yves Tumor / Praise A Lord Who Chews But Which Does Not Consume; (Or Simply, Hot Between Worlds)

US 2023/3/17

Genre: Gram Rock, Post-Punk, Alternative Rock

Label: Warp

奇抜な見た目な電子音楽家、プロデューサーのショーン・ボウイ率いるプロジェクトYves Tumor。前から実験的なエレクトロ、サイケデリアサウンドで批評家から高い評価を得ていた彼ですが本作品ではグラムロックに舵を切ってより多くの音楽ファンに彼の自在性をアピールした力作ではないでしょうか。

まぁ本作から急にグラムロックな音楽性、風貌になったわけではないですがここまで吹っ切るのかと、それでいて全曲クオリティー高いのだから恐れ入る。

最後の最後にメロディアスでドラマチックな楽曲"Ebony Eye"がアルバムの締めとして完璧すぎる。

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12位 羊文学/ 12 hugs (like butterflies)

JP 2023/12/6

Genre: Alternative Rock

Label: F.C.L.S

日本のバンドで最も応援しているバンド羊文学。昨年はアニメ「呪術廻戦」のエンディングに起用され一気にバズった気がします。おかげで年末のライブチケット取れませんでした。

2022年の春頃リリースされた「our hope」以来1年半ぶりのアルバム。個人的にはリリースのペース早めとも感じましたが、前作にも負けず劣らずのクオリティーです。

アルバムの収録時間は過去作品とそこまで差はないんですが、なんだか全作品で最もスッと聞けた印象。聞いていて「あれ?もう最後の曲?」ってなる感じ。

特別この作品がポップになったという訳ではないのでしょうが、先行シングルを前半に、"永遠のブルー"、"countdown"のようなここ最近で一番疾走感を感じる曲を中盤にもってきて後半は"深呼吸"、"人魚"のような聞きいる曲。最後にシングルの"Fool"とアルバムの構成が上手なのかも。

4月の横浜アリーナのチケット買いました。新譜を提げてライブがどのように進化するのか、今から楽しみです。

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11位 Pinkpantheress / Heaven Knows

UK 2023/11/10

Genre: R&B, Grime, Dance, Pops

Label: Warner

少し前から彼女の名前を聞くようになりましたがフルアルバムは本作が初だったのですね。

UK出身のシンガー、ピンクパンサレスのデビューアルバムはUKらしさ溢れる力作。

スピード感あふれるUKガラージ、思わず身体を動かさずにはいられないダンスサウンドR&BシンガーKelelaをフィーチャーしている"Bury me"は透明感のあるサウンドを聴かせてとにかく飽きさせない。

めちゃくちゃトラックがクールなのですが、彼女の可愛らしい歌声が対照的でそれがまた良い!

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10位~1位

 

10位 Jessie Ware / That! Feels Good!

UK 2023/4/28

Genre: Disco, R&B

Label: EMI

上半期のベストアルバムにも選ばさせていただきました本作品。今まで彼女の作品を聞いたことなかった自分でも、というか普段そんなに音楽聴かない人でもこのアルバムがかかれば自然と踊りたくなるような、全曲クラブで聞きたい最高のディスコアルバムでした。

スタジオ音源ではありますが彼女のボーカルはよく通っていて相当声量があるんだろうなと思わせる。ぜひ生で聞いてみたい。

昔のディスコの名曲を丸々コピーしている訳でもなく、モダンなサウンドも散りばめていて楽曲のクオリティー自体もかなり高いと思う。

2023年の個人的ベストダンスアルバム。

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9位 カネコアヤノ / タオルケットは穏やかな

JP 2023/1/25

Genre: Alternative Rock

Label: 1994

激しい轟音、それでいて聞き心地の良いメロディー。

シューゲイザーと彼女らしい土着的なサウンドがとてもマッチしていて気持ちいい。

40分(彼女の作品でアルバム通して最も短く感じた。)という時間があっという間に感じた。

昨年は彼女のライブを計三回(全てセットは違っていたが)みましたが、カネコアヤノのボーカルの力強さ、バンド(特にギタリスト)の鬼ような技量と、どのライブでも驚かされました。

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8位 Mitski / The Land Is Inhospitable and So Are We

US 2023/9/15

Genre: Country, Folk

Label: Dead Oceans

今までの彼女のアルバムと比べても一風変わった作品に思う。というか前作「Laure Hall(2022年作品)」も変わった作品だったような記憶があるのですが、そっちはエレクトロ路線の作品。こっちはアナログ盤で聴きたくなるような暖かみのあるフォーク、カントリーアルバム。

「Puberty 2(2016年作品)」、「Be The Cowboy(2018年作品)」のようなオルタナティブロックは聞けないですが自分はこの路線もかなり好きです。

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US 2023/10/20

Genre: Pop Punk

Label: Columbia

Blink 182はもちろん前から知っていたし好きで聞いていました。ただ特別ファンという訳ではなくベスト盤と有名なアルバムくらい。正直トムの2015年脱退以降はろくに聞いてもいませんでした。

さて、今回「Neighborhoods(2011年作品、自分がリアルタイムで初めて聞いたアルバムでもある)」以来のトム、マーク、トラヴィス3人揃ってのアルバムで楽しみにはしていましたが特別期待とかはなく聞いてみたら、、やられましたね、、

もしかしたらこのバンドのアルバムで一番好きなアルバムになったかも。とにかく明るくてキャッチーでいい曲ばかり。結局これに尽きる。

しかしBlink 182の楽曲って他のポップパンクバンドと比べても、どこかクセになるというか、難しいことをやっている訳でもないんだけどキャッチーでも飽きにくい何かがありますよね。

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6位 Slowdive / everything is alive

UK 2023/9/1

Genre: Shoegaze

Label: Dead Oceans

シューゲイザーの代表的なバンドSlowdive

とは言っても今まで生で見た経験もなくなかなか聴くきっかけもなかったのですが、何となく興味本位で聞いてみた本作が思いの外よくって。

何度か繰り返し聞いていくうちに虜になってしまいました。

1曲目の"Shanty"から最後の"the slab"まで彼らのシューゲイザーの世界を堪能できて、特定の楽曲がいいとかではなくアルバム通して聞くことでこの轟音のシャワーを隅々まで感じることができるような作品に感じます。

いいサウンドシステムでこのアルバム聴きたい。というかライブ行きたい!

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5位 Motorpsycho / Yay!
Yay!

Yay!

  • Det Nordenfjeldske Grammofonselskab
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NO 2023/6/16

Genre: Psychedelic Rock

Label: Stickman

日本語の記事があまりないのであまり彼らのバイオグラフィーを調べることができなかったのですが、1989年から活動しているノルウェーのベテランサイケデリックロックバンドの新作。

アルバム一貫してサイケデリックな作風でありながら、フォークだったりプログレだったり楽曲によって色々な顔をもっていて聞いていて面白い。

サウンドやアレンジも独特で、色々な楽器の音がなっていてもガチャガチャした感じも全くなくエンジニアも優秀なのでしょう。

ギターソロが聞いていて気持ちの良いものが多く全体的な爽やかで涼しげなアルバムで夏を感じさせる。

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4位 The Arcs / Electrophonic Chronic
Electrophonic Chronic

Electrophonic Chronic

  • アーティスト:The Arcs
  • Easy Eye Sound
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US 2023/1/27

Genre: Psychedelic Rock, Garage Rock

Label: Easy Eye Sound

The Black Keysのダンが率いるバンドThe Arcsの2ndアルバム。

このバンドやこのアルバムについては以前別記事で詳細取り上げたのですが、改めてこのアルバム本当いいですね。。

収録曲"Heaven Is A Place"。昨年の初め頃、仕事で本当に精神的にきつかった時期に何度も何度も聞いて励まされました。

The Black Keysのようなノリノリの踊れるような楽曲は少なくそれを期待するとがっかりするかもしれませんが、落ち着いて渋いダンのボーカルを聞きたいのであればお勧めします。特段どこのメディアも取り上げていませんでしたが自分は本当に良いと思った作品です。

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3位 Hozier / Unreal Unearth
Unreal Unearth

Unreal Unearth

  • アーティスト:Hozier
  • Columbia Records
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IR 2023/8/18

Genre: Blues, Soul, R&B, Folk

Label: Columbia Record, Island

アイルランド出身のSSW、Hozierの3rdアルバム。

少年時代からブルースなどを夢中になって聞いていて、その他にもTom WaitsNina Simoneといった強いボーカリストに憧れをもっていた彼は本作でさらに楽曲に磨きがかかったように感じる。デビュー当時から"Take Me To Crush"の大成功で世界的SSWになった彼ですが、

本作はデビューから訳10年が経過して(力強いボーカルはそのままに)自然体でリラックスした作品になっていると思う。

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2位 Sufjan Stevens / Javelin

US 2023/10/6

Genre: Indie Folk

Label: Asthmatic Kitty

聞き心地の良い優しいフォークアルバムですが、他の多数のインディーフォークとは違う点としてボーカルの多重録音や音の広がりによって壮大な雰囲気を演出している点が挙げられると思う。しかし特別バンドを用意したりしている訳ではなく、このアルバムの録音は全て彼の自室で行われていて彼がミキシングまで一人で行ってしまうというのだから驚き。

彼は他の人との共作も含めて、アルバムのリリースペースが早いように感じていますが、そういう制作意欲強い人ほど毎回リリースするアルバムが良いのだからもう言うことがない。

前作はエレクトロ路線でしたが扱うジャンルも幅広いです。

まるで映画に使われていそうなスケール大きなフォークの世界観をぜひ楽しんでみてください。最後の楽曲はなんとNeil Youngのカバー(アレンジされすぎて気付かなかったけど)。

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1位 boygenius / The Record

US 2023/3/31

Genre: Indie Folk, Indie Rock

Label: Interscope

Phoebe Bridgers、Lucy Dacus、Julien Bakerの3人のSSWからなるスーパーグループ。2018年にEPをリリースしていたようですがフルアルバムは今回が初。

3人共作の楽曲もあれば、メンバーそれぞれが持ち込んだ楽曲(その楽曲のメインボーカルも担当)も収録されていますが、個性を殺すことなく、自由に楽しみながら楽曲を持ち寄ってレコーディングしたんだろうなってどの楽曲を聴いても感じることができて(本アルバムのブックレットや"Not Strong Enough"のPVでメンバーが一緒に遊んだり、ふざけあったりといった”普段の様子”を見ることができる)一種の一貫性すら感じられる。いい意味で緊張感が感じないけど、聞いているこちらが「もっとリラックスして楽しんで」と優しく言われているかのようなパワーをもらえる作品。

「the record」と名付けられた本作品。この”記録”の意味するものに深い理由があるのかそうでないのか分からないですが、それぞれの楽曲の歌詞にも注目してみたい(レコードを購入したので日本語訳がない、、)。

正直メンバー各々のソロは熱心に聞いているファンって訳ではないのですが、このアルバムは3人それぞれの特色(エモ、ロック、フォーク、ドリームポップなど)が十分に反映され、楽曲もフレッシュで聞きやすく皆にお勧めできる1枚でした。

このハーモニーの美しさはスーパーグループでしか聞けないですね。

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以上、めちゃくちゃ長くなりましたが2023年個人的ベストアルバム30でした。

去年よりはしっかりレビュー出来たと(自分では)思いますが、それでも拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

この記事をもって2023年を総括しようやく2024年に移れます。

 

2023年最後の記事でも書きましたが、昨年はライブに多く行った分少し聴き込みが甘くなったような気がする。

それと昨年は2022年のBig Theifのようなこれは絶対に1位だといった作品はなく、ランキングには入れたい良盤は結構ありましたが、トップ10を決めるのは悩みました。

それでも自分の支えになっていたThe Arcs、元から知ってはいたけど新作でファンになったSlowdiveやBoygenius、長いキャリアでも(個人的に)過去最高のアルバムをリリースしてくれたBlink 182だったり自分なりに納得はいくランキングは作れたかな。

ただジャンルはやっぱ偏っちゃっている印象。もっと色々なジャンルを混ぜてよりオリジナリティのあるランキングにしたいけどそれで順位をつけるのも意味わからないし。

 

2024年はどこか有力アーティストのリリース情報はありますでしょうか。

まだ何も情報がないですが、早速期待したい作品もちょくちょくありますし今年はどんなアルバムに出会えるのか、楽しみです。

 

 

 

 

2024年1月~2月の気になる新譜一覧

January

1/5

 

1/12

Kali Uchis - ORQUI'DEAS

The Vaccines - Pick-Up Fall Of Pink Carnation

 

1/19

YinYin - Mount Matsu

SLIFT - ILION

Green Day - Saviors

 

1/26

NewDad- MADRA

Future Irands - People Who Aren't There Anymore

The Smile  - WAll Of Eyes

 

February

 

2/2

The Last Dinner Party - Prelude to Ecstasy

Lee Perry - King Perry

2/9

The Pineapple Thief - It Leads To This

Madi Diaz - Weird Faith

Helado Negro

2/16

 

 

2/23

MGMT - Loss Of Life

Royal Tusk - Altruistic

 

2/29

jacob collier - DJESSE Vol 4

 

3月以降

The Libertines

LUNA

The Jesus And Mary Chain

Tyla

Yard Act

Julia Holter

The Black Keys

Waxahatchee

Faye Webster

Adrianne Lenker

Khruangbin

Marla Hansen

norah jones

gary Clark jr

Master peace 

Girl in red

vampire weekend

Four tet

Pearl Jam

Lizzy Mcalpine

English teacher

 

 

 

2023年

年内最後の更新。

昨日仕事納め、明日から実家に帰省する予定です。

 

今年は過去1にライブに行けた年で本当の意味でコロナ明けを実感した1年でした。

大学時代は金銭面から何度も頻繁にライブには行けなかったし、新卒で入った会社は土日も関係ないのでスケジュール的にライブに行く時間を確保するのが難しく、転職して入った今の会社は入社してすぐにコロナ、、

ようやく昔から思い描いていた「仕事終わりにふらっとライブに行く」を出来たと思う。

実際1月のgirl in redから12月最後のライブ、カネコアヤノまで本当に多く行った。

どの公演もフェスも本当に楽しめましたが、その中で今年のベストアクトを決めろと言われたら洋楽ならサマソニで見たLiam Gallagher、9月にクアトロで見たDizzy Mizzy Lizzyかな。

邦楽ならGreenRoomでみたRoth Bart Baron、11月のバンドセットで見たカネコアヤノ

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今年はライブレポート記事がやたら多かった気がします。もっと他の話題の記事やアーティスト紹介も出来たらとは思ったのですが、、来年への反省点です。

あと、なかなかアウトプットも出来ていなかった。曲やMIX作成、ギターカバーのアップは来年もっと積極的にしていきたい。

 

とにかく仕事に時間を取られまくった1年だった。来年は絶対に今年ほどは働かない。

会社を辞めようかと思うようなイラつくことが何度かあり、今後の人生設計を見直さなくてはと再認識した年でもありました。

来年はいるとは思うけど再来年あたり、、どうしようかな、、

仕事面では最悪の1年。

 

 

来年も今年みたいに色々なライブに行ければいいけど、ライブの予習復習に時間を割いて新譜聴き込む時間がなかったり、他のアウトプット作業が疎かになるのもアレなのでバランスよくやっていきます。

 

2024年もマイペースに更新していくので、どうぞ変わらぬお付き合い頂けますと幸いでございます。

みなさま良いお年をお過ごしください。

 

 

 

最後に、今まで自分の記事で触れていませんでしたがTMGEThe Birthdayで活躍していたチバユウスケさんが11月26日死去されました。

名前こそ前から知っていましたが、実はちゃんと聞き始めたのってここ数年だったのですが、やはり一時期めちゃくちゃ聞いた時期もあり、TMGEのカバー動画もあげていたのでショック大きかったです。

食道がん発表からおよそ半年、まだまだ若い55歳、、きっとすぐに回復してまたフジロックなどのフェスにラインナップされると思っていたのに、、

ロックンロールを地でいく生き方、男として惚れ惚れしてしまいます。

ご冥福をお祈りいたします。

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I’M JUST A DOG

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  • アーティスト:The Birthday
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Billboard Live Tokyoでカネコアヤノを見た (2023/12/22)

カネコアヤノのBillboard Live TOKYOでのライブに行ってきました。

今年のライブ納です。Billboard Liveは3月にそれこそカネコアヤノとAlice Phoebe Louとの2マンでYOKOHAMAには行きましたが、TOKYOは何気に初めて。

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www.billboard-live.com

 

今回はカネコアヤノバンドのギターを務める林宏敏さんとの二人編成。

3月のYOKOHAMAでは弾き語り、11月はバンドセットのライブを見ましたが

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今回はまた違った編成で彼女の音楽を生で体験できるとのことで非常に楽しみに。

 

会場の場所が分かりにくくて少し迷いましたが、開演30分前くらいに到着。

席が用意されているので別にギリギリでもいいんですけど初めて行く会場ですし、おしゃれでしかもクリスマス仕様になっていたBillboardの会場の雰囲気を堪能。

 

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開演時間少し過ぎライブスタート。

二人椅子に腰をかけてまったりと"追憶"よりライブスタート。

カネコアヤノは基本的にアコギ、エレキを曲によって使い分けながらボーカルという彼女一人の弾き語りの時と同じようなスタイルだと感じましたが(もちろん林さんとアイコンタクトを取ってしっかりと合わすところは合わせていました)、林さんのギターが加わることにより彩られた演奏は音源とも弾き語りとも違った全く別の顔を見せていました。

単純にリードギターとしてのサポートではなく、ギターで曲間にアンビエントのような音や(それに合わせてカネコアヤノが自身のギターのボディを叩いてニューエイジ感を演出していたのが更に良かった)、水の流れる音か風の吹く音を再現したりしていてどんな奏法で演奏しているのか近くで見たかった(自分の席からはエフェクターや演奏している手元をよく見えなかった)。

自身の演奏技量はもちろん色々とエフェクターを使用しているとは思うのですが、ここまで器用に使いこなすなんて流石としか言いようがない。

音作りが抜群にうまいのでしょう。

バンドセットで見た時も思いましたが、このギターが演奏に更に拍をつけますよね。バンドでは更にバキバキに決まってましたが、二人編成の今回は空間系の音が多めで優しく、このBillboardの会場に合った演奏だと感じました。

カネコアヤノも気持ちよく歌っていたのが印象的でやっぱりめちゃくちゃ彼女の声は通る。アコースティックギターを強めにストロークして歌い上げる姿はとてもかっこよく、伸び伸びと演奏する姿は二人の信頼関係を感じさせる。

正直にわかの自分は知らない曲も多めで(Twitterにセトリ載せてくれている方感謝です)したが旧譜からの"花ひらくまで"や"かみつきたい"を生で聞けて良かった。

それから新譜のタイトルトラックですがライブで聞いたことがなかった"タオルケットは穏やかな"。これも本当に良かった。

まだリリースされていない新曲も聞けました。

 

きっかり1時間で短めではありましたが二人の演奏をじっくりと堪能できたいいライブ納になりました。

年内のライブは彼女たちもラストだったよう。

来年もまたいろんな会場で、いろんな編成でライブを見たいです。

 

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Buck Meekの来日公演に行ってきました

同日に開催されていた羊文学の単独公演のチケットが秒殺で取れなかったので

Buck Meekのライブに行ってきました。

Buck Meekとは昨年リリースされたアルバムがかなり話題になった(自分の2022年ベストアルバム1位に選出させていただきました)インディーフォークロックバンド、Big Thiefのギタリスト。

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バンドを組む前からソロで活動もしていて、ソロアルバムも既に数枚リリースされています。バンドの同僚、エイドリアン・レンカーとの共作アルバムもございますし結構バンド以外でも勢力的に活動されている方。

しかしソロでの来日公演は初とのことで今年の洋楽のライブ納を彼に決めました。

予習はほとんど今年リリースされた彼のソロアルバムしか聴いていませんでしたが、、

 

 

 

会場は渋谷WWW。てっきり先週行ったSnail Mailと同じ場所かと思ったら微妙に場所が違った(あっちはWWW X)。こっちの会場はステージ前の前方フロアの他、段差のあるオールスタンディングになっていてどこにいても見やすそう。こっちでライブを見るのは初めてでしたが隣に喫煙所として開放してあったスペースはなんか昔クラブイベントできた気がする、、

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全くノーチェックでしたが前座でGermaine DunesというL.Aで活躍するSSWのライブがございました。ギター1本で心地良いフォークソングでまったり揺られながら見ることが出来ました。

演奏やMCの感じが初々しくて今後の活躍にも期待。Buck Meekがフィーチャーした持ち曲があるそうですが、特に彼が出ることはありませんでした。

音楽性も似ていてこれはいい前座でした。

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Buck Meekのライブの前に物販でBig Thiefの"Vampire Empire"の7inchを購入。

www.youtube.com

(ライブ後によったタワレコにも普通に売っていたけどこっちの物販の方が安かった)

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Buck Meekのライブもバンドセットではなく、彼一人ギター1本と歌だけというセット。

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もちろん特に凝った演出があるわけでもありませんでしたが、まったりと気持ちよさそうに演奏、歌っていて見ているこっちも気持ちよく踊れました。

とにかく暖かみのある優しい歌声でこの時期にぴったりですね。

ギター1本以外に特にバックの音もなかったのもあり、彼が地面を蹴ってリズムを取る音や、フレットを抑える音など普段気にならないような音もよく聞こえてそれが新鮮で面白かった。

アコースティックでの演奏であれば完全にフォークソングな雰囲気になると思うのですが、エレキギターにてほぼアンプのみで音作りされたクランチサウンドがまた違った印象を受けました。

ただ彼自身も少しMCで言っていましたが今度はバンドを引き連れて見たいです!

セットリストではやると思っていなかったBig Thiefの"Certainty"を聞けたのが嬉しかった。

他にソロ曲の"Undae Dunes"、"Haunted Mountain"、"Didn't Know You Then"など聞きたい曲が聞けたので満足。

年末のこの時期に心地良いライブでした。

 

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Snail Mailのライブに行ってきた (2023/12/7)

ボルチモア出身のSSW、Snail Mailの単独ライブに行ってきました。

来日公演はフジロック2022年以来です。

その時のライブレポートはこちら。

systemdamon.hatenablog.com

 

会場は渋谷にあるWWW X。

この会場、何回か行ったことあるけど洋楽のアーティストのライブをここでみるのは初めてかも。

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開演は19時からでしたが20分、とは言わなくとも17、18分くらい押してスタート。

それまでバンドクルーの人がステージ脇でずっと機材のチューニングしていた。

機材の調子が良くないのか?

 

1曲目から早速代表曲の"Heat Wave"からスタートでしたがイントロがうまく決まらずリスタート。思うような音ではなかったのか。

見てる自分は気になりませんでしたが、のっけからこの調子だと機材の調子が悪いのかな〜と勘ぐりながら見てしまう。

フジロックでも仕切りに音の指示を出していたし、Snail Mail、改めリンジー・ジョーダンは音にうるさいのかも。プロだし当たり前と言えば当たり前だが。

しかし批評家から高い評価を得た名盤「Valentine」から"Ben Franklin"、"Glory"とやはり曲がものすごくいい。

 

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フジロックではリンジー含め5人のバンドメンバーでしたが今回はなんと3ピース。

しかもフジの時は自分の立ち位置のせいか全体的に音が小さかった気がしましたが、今回はリンジーのギターを堪能できました。

機材のトラブルはあれど演奏力はさすが。地声はハスキーでクールですがボーカルでは高い声も割と出ているし上手い。

 

途中Sperragというバンドのカバーも披露。

80s後半から90sのオルタナロックを時で行く姿勢はまさに次世代のロックスターでありライブ前半のハラハラも気付けばどっか行ってただ魅了されていた。

この辺りから、オーディエンスもバンドもスイッチが入ってきてリンジーもジャケットを脱ぎ出す。

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前述の通り3ピースの編成の今回、微妙に音のアレンジも加えられていて全体的にギターにはフェイザーがかかっていた。

それを一番堪能できたのは"Forever (Sailing)"。

ゆったりとしたリズムが気持ちよくノレた。

 

"Valentine"や"Pritine"といった人気曲を最後に披露してライブ終了。

すかさずアンコールも始まりましたがCourtney Loveのカバーで締め。

アンコールを含めて1時間ほどのライブでした。

 

 

前回見たフジロックOasisのTシャツを着てまるでロック少年の様な出立ちでしたが、今回はジャケットを羽織った姿がおしゃれで、ロックシンガーとして更なる成長を感じました。

将来はPJ Harveyのような長く評価されるミュージシャンになってほしい。

少し頑固な感じもありますが、今後ともバンドメンバーと共に更なる進化を期待しています。

特に演出とかがあったわけでは無いですし、3ピースでのライブでアレンジが極端にあった若では無いですがなんだか面白いライブをするバンドだなと感じました。

 

とにかくリンジーがかっこよかった。またフジのような大きな会場でも見たいですね。